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2008-05-06

高校野球春季埼玉大会レポート(5月4、5日)

 毎年、ゴールデンウィークは高校、大学、プロなど、多くのカテゴリーの野球が全国のどこかしらで行われているという、まさに「野球天国」的な期間です。本日はその中から春季高校野球埼玉県大会のレポートをお届けします。

           

▼優勝は市立川越

Kawabata長打力のある4番打者として思い切りのいいスイングが印象的な川畑雅裕選手(市立川越)

 埼玉県大会は4日に準決勝、本日5日には決勝が行われました。
 今大会の主役となったのは市立川越です。準決勝で浦和学院を相手に2対1のサヨナラ勝ちを収め、17日から行われる関東大会の出場を確定させると、続く決勝でもセンバツ準優勝の聖望学園に打ち勝ち8対4で見事に優勝を飾りました。
 市立川越は特に上位打線のバットの振りが鋭く、準決勝の浦和学院戦以外は全て5点以上の得点を挙げた勝利ばかり。今大会の勢いを感じさせました。
 その中でも、1番・ショートの穐元秀宜選手はプレーボール直後のツーベースをはじめ、広角に鋭いスイングを披露。4番・ファーストの川畑雅裕選手も思い切りのいい打撃で外野の頭を越すなど、長打力を見せつけました。
 また、3番でセンターを守る遠藤力選手は、ランナ-二塁に聖望学園の俊足トップ打者・江藤諒選手を置いての守備時に、深めのセンターフライをキャッチ後、三塁へダイレクト返球。江藤選手を二塁に釘付けにする強肩ぶりを披露しました。
 関東大会で、県外のチームを相手にどこまでやれるか、期待したいところです。

       

▼センバツ準Vの聖望学園はまたも「銀」

 聖望学園はセンバツで好投したエースの大塚椋司投手が2試合ともマウンドには上がらず、終始4番ファーストで出場。主に試合を組み立てたのは背番号10の石田直人投手と2年生左腕の佐藤勇吾投手の2人でした。
 岡本幹成監督は、準決勝の武蔵越生戦を3対0で勝利後、

「大塚? 本人は最後の1イニングくらいは行くつもりでいたけど、点差が(3点)あったから」

と、状況次第では登板の可能性があったことを示唆したものの、独特のユーモラスを交えながら、

「石田はセンバツで滅多打ちを喰らったショックからまだ完全には立ち上がってない。元々、気持ちで行くタイプやけど、まだこう、本来の向かっていく姿勢が戻ってないよね。大分良くなっては来ているけど、今の時期にできるだけ投げさせて復調させたい。逆に佐藤はセンバツでも無難に抑えたし、順調やね。明日の決勝の先発? もちろん石田。いや、佐藤かもわからんけど(笑)。石田か佐藤のどっちかや!」

Okamoto_manager_2センバツ準Vの聖望学園・岡本幹成監督。この夏は甲子園出場なるか?

と、基本的には県大会までエースの温存を宣言。
 実際、決勝では準決勝に続いて石田投手が先発し、大塚投手が投げる機会はありませんでした。本格的な登板は関東大会にお預けとなります。

     
 そして、今後夏に向けてのプランについては、

「ここまで来たらもう勢い。関東大会行って、そのまま夏まで一気に行く。3年生がみんな仲がいいんでね。1度(調子を)落とすとかそういう感じやない。行けるとこまで行って…ガス欠になったらそこで終わりやけど(笑)」

 と、このまま夏まで突っ走る覚悟を決めていました。
 ただ、センバツ準Vとはいえ、実は聖望学園は秋から1度も優勝した経験がありません。秋の県大会は準優勝、関東大会は4強でセンバツに出場していました。

「その意味で、選手の中では『1回くらい優勝したい』という思いが強い」

と、言っていた岡本監督でしたが、今大会も準優勝。優勝は17日からの関東大会、あるいは最後の夏の大会で勝ち取ることを目指して欲しいところです。

        

▼浦和学院も関東大会へ

 また、本日は決勝戦に先立ち、関東大会最後のイスを巡って3決定戦が行われました。(聖望学園は招待校として関東大会の出場がすでに決まっているため)

 試合は浦和学院が武蔵越生に勝利し、関東大会への出場権を獲得。浦和学院の森士監督は、

「今年のチームは、(歴代の)先輩と比べると本当にまだまだです」

と、苦笑い。大会を通じて打線がなかなかつながらず、準決勝の市立川越戦で競り負けたことなど、試合展開以前に自チームのレベルアップを課題に挙げていました。

 ただ、その中でこの日の代表決定戦で、6対1のビハインドから後半ジリジリと加点して逆転勝利したことについては、

「点差が離れてもあせっているところがなかったのは収穫だった。(少しずつ追いついた点について聞かれて)こういう点の取り方しかできないんですよ、今年は。まあ、相手以前に自分達と戦うというテーマがあったので、その意味で成長している部分はあると思う」

と、ある程度の感触は得た様子でした。
 関東大会での更なる経験が夏にどう影響していくのか? 浦和学院はこのところ夏に強いですので、これからが見逃せません。

        

■春季埼玉大会の成績
▼5月4日(準決勝)
 浦和学院 ●1対2○ 市立川越(9回サヨナラ)
 武蔵越生 ●0対3○ 聖望学園

▼5月5日
<3位決定戦(関東大会代表決定戦)>
 浦和学院 ○7対6● 武蔵越生(延長10回サヨナラ)

<決勝>
 聖望学園 ●4対8○ 市立川越

■埼玉県高野連の公式サイト
http://www2.ttcn.ne.jp/~sai-kouyaren/

(編集部・田中)

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