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2008-02-29

「野球ごっこ」再生計画<ブログ版>

▼「野球ごっこ」再生計画、続けてます

 『中学野球小僧』11月号の読者専用席でひっそりと始まった「誰でも簡単『野球ごっこ』再生計画」をご存じですか?
 最近、スッカリ見られなくなった、街中で子供が「野球ごっこ」を楽しむ光景を復活させようというコーナーです。

 最近の中学球児を見ていると、もちろん全員ではありませんが、遊びがないというか、自由な発想による臨機応変な動きに乏しい気がしています。これは、運動能力の低下というより、子供たちの野球への取り組み方が最初から型にはまったものに収束していることが原因と思われます。ゲームやカードといった既製品の普及は、いつしか創意工夫の芽を摘んでしまってはいないでしょうか?

 娯楽が少なかった大昔、道具や人数の関係で野球をしたくてもできない子供たちは、少しでも野球に近いことをしたい一心から、独自の「野球ごっこ」を開発して遊んだものでした。こうした遊びは、コマやメンコなどと同様、野球に必要な基礎動作を自然に修得するのに役立ちました。

 現代では、「やったことがない」という理由でキャッチボールをまともにすることが出来ない青年もいるようですが、以前は特別な訓練を受けなくても普通の大人はキャッチボールができたものです。また、路上の遊戯を経験することにより、通行人や自動車に自然と気を配るようになり、遊んでいるだけで社会のルールを自然と覚えていったように思います。

 第一、自分たちが子供の頃、すごく楽しかった「野球ごっこ」がこのまま自然消滅してしまうのはもったいない! ぜひとも、今の子供たちに楽しさを分け与えてあげたいのです。核家族化が進んでいる現代では、近所の友達同士で遊ぶというよりも、当時の喜びを知るお父さんがお子さんにレクチャーすることで、むしろ親子のコミュニケーションツールになりうるのでは? と思います。

         

▼あなたが人生で体験した「野球ごっこ」を募集します

 ということで、このコーナーでは、筆者が幼い頃に体験した「野球ごっこ」を紹介。このような遊びそのものを知らない次代の野球少年達にそのレシピを知ってもらうとともに、彼らの親にあたる世代の方々には、当時の喜びを思い出してもらって子供たちに啓発を促せればと目論んでいます。

 と同時に、みなさんが子供の頃に遊んだ思い出のある「野球ごっこ」を募集、紹介し、誌面に収まり切れない内容をサポートしていきたいと思います。

 ちなみに、『中学野球小僧』の読者コーナーでの連載の方はすでに第3回を数えていますが、今回紹介するのは昨年12月10日に発売された『中学野球小僧』1月号に掲載された第2回の「カドぶつけ」です。基本的な遊び方を以下に紹介しておきます。

 この「かどぶつけ」について、当時遊んだ憶えのある方は、その時の思い出や、「オラがとこは」的ローカルルールなどについて、ぜひ投稿下さい。また、他にも子供の頃に楽しんだ別の「野球ごっこ」を紹介したい場合も同様です。ぜひ、以下の要領で投稿ください。

 また、今になって「こんな面白い『野球ごっこ』を開発した!」というのも大歓迎! すでに、いくつかその手のご提案が編集部に届いていますので、それについても検討の上、面白いものについては紹介していきたいと思います。

 みなさんの情熱で、ぜひ、「野球ごっこ」再生計画を推進していきましょう!

■応募方法

①この記事のコメント欄に書き込む
 ・編集部の承認が済み次第コメント内容がUPされます。
 ・あまりに長いコメントは他のコメントとのバランス上掲載しにくいため、承認を差し控えさせて頂く場合がございます。また、中傷、掲載の強要、催促等のコメントについても同様です。ご了承下さい。簡単な内容の場合にのみご活用下さい。

②メールによる投稿
 ・kozo@byakuya-net.co.jp までお送り下さい。

③ハガキ、封書による投稿
 ・〒169-8577 東京都新宿区高田馬場4-28-12 (株)白夜書房 「野球小僧」編集部 「野球ごっこ」係
  まで送付下さい。

       

■内容

・野球にちなんだ遊びについて
・実体験話や当時の思い出話
・その他、「野球ごっこ」に関係するものなら何でもいいです。できれば写真などがあるとなおうれしいです。面白いものから、当ブログ記事か、あるいは『中学野球小僧』誌の読者専用席内で紹介いたします。

      

【カドぶつけ の遊び方】Photo

◆準備
【道具】ゴム製ボール(1個)
【人数】最低2人(少人数の方が◎)
【場所】人通りの少ない道路で、少なくとも片側に側溝(要するにドブ)のフタがあること。反対側は駐車場やマンション階段部となっているのが望ましい。
1順番を決める(個人戦0Rチーム戦)。
2階段踊り場に入ったら二塁打、さらに上なら本塁打…などゾーンを決める。

◆遊び方(基本)
1攻撃側は側溝フタの「カド」めがけてゴム製ボールを全力投球する。
2はね返った「打球」を守備側がノーバウンドで捕ったらアウト。
3追いつけずに落下したらヒット。落球はエラー。いずれも1ベース獲得。
4決められたゾーン入ったら、それぞれ二塁打、本塁打。三塁打があってもいい。
5あとは野球と同じルール。側溝フタのとがった部分に上手くぶつけるのがポイント。すごい「打球」になるよ!
◆スリル倍増の応用ルール例
・ヘイがないところで行う。上手くカドに当てられなかったら「三振」。相当正確なコントロールが必要になる。
※車や自転車、通行者には十分注意して楽しんでください。

            

(この企画の発案、および文・イラスト/キビタキビオ)

      

●キビタキビオ1971年生まれ、東京都出身。高校球児時代は準レギュラーの8番打者で盗塁阻止率・055の超弱肩捕手。大学を経て都市計画・宅地造成の技術者を目指すも、2002年に会社を退職し、本誌NO・14の「炎のS・W」でライターデビューを果たした。すぐ終わると思われた連載も今号で丸5年続き、ついに6年目に突入。

2008-02-28

『中学野球小僧』編集部の取材日誌(2月28日)

Mizuno_manager頑張る選手たちを見守る水野監督。厳しさと愛情を持って、選手たちを指導する

▼3年連続全国出場・上溝中の練習に潜入(後編)

 前回に引き続き、今回も神奈川・相模原市立上溝中学校の練習レポートです。
(前回のレポートはコチラ→http://kozo.boxerblog.com/kozo/2008/02/22-0aee.html
 水野澄雄監督が率いる上溝中は、中学軟式野球の激戦区・相模原市を代表する強豪校。2005年に、全日本少年軟式野球大会(全日本)で初出場初優勝を飾ると、その後も06、07年と3年連続で全日本出場を達成しました。
「試合で活躍をするための練習」というインターバル走のあとには、入念なストレッチが行われました。

▼オスグッド病に効果があるストレッチ!

 いくつかのストレッチを見せてもらった中で、「すごくオススメです。全国の皆さんに伝えてください」と教えてもらったのが、写真のストレッチ。オスグッド病(ヒザの成長痛)の予防に効果があるそうです。
 メニューは2つ。まずは、写真上のストレッチからやってみましょう。

        

<オスグッド対策ストレッチ・その1>(右上写真)

Osgood_schlatter_disease_stretchingその1は、両手を交差させて、指の先で足の裏を持つ。モモの裏、ふくらを伸びていいることを意識しよう

【やり方】
①長座の姿勢で、片足を上げる。
②両手を交差させて、指の先で足の裏を持つ。
③ヒザを伸ばす。 
※③の姿勢を30秒キープ。左右の足で1回ずつ行う。
【ポイント】
★モモの裏、ふくらを伸びていいることを意識する。

           

        

<オスグッド対策ストレッチ・その2>(右下写真)

【やり方】
①長座の姿勢から、片方の指先で、片方の足の土踏まずを持つ。
※②の姿勢を30秒キープ。左右の足で1回ずつ行う。

Osgood_schlatter_disease_stretchi_2 「十」の文字になるように、体を倒す「その2」。股関節から、モモの内側が伸びるていることを意識
②足を上げてから、体が「十」の文字になるように、体を倒す。
【ポイント】
★②の姿勢では、ヒザをしっかり伸ばし肩を開く。
★股関節から、モモの内側が伸びるていることを意識する。

 2回に渡ってお伝えした、上溝中のレポートはいかがでしたか? ハードなインターバル走で心と体を鍛え、ストレッチでしっかり体のケアをする。どのメニューにも、水野監督のこわだりがつまっていて、3年連続全国出場の強さを感じられた取材でした。

(『中学野球小僧』編集部・安藤)

2008-02-27

【野球写真館】vol.210 It's "SHO" time !

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.210 It's "SHO" time !Shonakata080214   

 ご存知、大阪桐蔭高校から北海道日本ハムに入団した中田翔。那覇から高速を使って1時間ちょっとのキャンプ地・名護から、さらに北東へ30分くらい(だったと思う)、紅白戦の行われた国頭まで足を運びました。

 ほぼ縦断、地図上では大きく見えない沖縄本島は広かった…。

2008年2月14日、国頭球場(沖縄県)にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、39歳。

2008-02-26

2007年、あなたの心に残った野球・書き込み部門の作品を紹介(第3回)

▼今回は約束どおりに更新の第3回です

 昨年の年末、当ブログ読者の皆さんに、「2007年、あなたの心に残った野球」というテーマで、メッセージを募集いたしました。

 2つ設けたカテゴリーのうち、「ひとこと部門」については年末一斉に公表いたしましたが、もうひとつの「書き込み部門」について。しばらく発表を怠っていましたが、先週から再出発しております。
 年末に頂いた書き込み部門にご応募頂いたのは全6名。すでに3名の熱いコメントは発表しました。今回は第3回目として、ハンドルネームモディオさんの投稿を発表します。

 過去の3名に負けず劣らずの熱い書き込みをご覧下さい。
      

【ハンドルネーム・モディオさんの「2007年、心に残った野球」】

 今年私が一番心に残った野球は10月7日のヤクルトスワローズ対広島東洋カープの神宮球場での試合です。この日で球界の盟主古田敦也は現役を退き、カープを支えた佐々岡真司はラスト登板でした。
 私は過去にオールスターゲームや開幕戦などを観戦してきました。しかし、この日は試合開始前から球場全体に異様な雰囲気が流れていました。私はカープファンなのでレフトの外野指定席に陣取りました。

 そして、17時30分過ぎ。いよいよ先発メンバーが発表されました。古田選手は5番捕手で出場して、佐々岡投手はベンチからのスタートとなりました。
 まず、1回の表にカープが先制。私をはじめ多くのカープファンは今年1年を思い返しながら喜びました。試合は途中、ガイエル選手のランニングホームランや新井貴弘選手の今となってはカープへの惜別となるホームランも飛び出しました。

 8回、ヤクルトベンチは古田「監督」が球審佐々木に投手交代で石井一久を告げ、かつての黄金バッテリーが復活しました。石井は廣瀬にホームランを打たれたものの、古田との日々を思い出すように投げていました。
 その裏、古田に打席が回ってきました。そこに、広島ブラウン監督がタイムを入れた。いよいよ、投手・佐々岡の登場。球場全体が望んだ佐々岡対古田の対決です。
 一球一球に球場が大きく揺れました。佐々岡は伝家の宝刀カーブを捨て、真ん中低目へのストレート勝負。古田は首位打者を獲得したこともあるバットコントロールを捨てフルスイングして、結果は内野ゴロ。9回は高津投手との必勝リレーも見られ、私は思わず唸ってしまいました。
 球場にはいろいろな人がいました。カープファン、スワローズファン、古田ファン、佐々岡ファン。しかし、全員が思ったことは「今までありがとう」これに尽きます。

 私は古田は3つの顔を持っていると思います。「選手・古田」「監督・古田」そして、「人間・古田」の3つです。
 まず選手古田について。プロ入り前、メガネをかけているからという理由で立命館大在籍時のドラフトではどこからも指名されませんでした。しかし、トヨタ自動車を経てプロ入りすると、首位打者、ゴールデングラブ賞、ベストナイン賞と数々の栄光を獲得し、メガネをかけている選手はプロ野球では通用しないという迷信をはねのけました。
 次に、監督古田として。2年間という短い間でしたが、メール会員制度を始めたり、青木、田中浩選手を一本立ちさせました。フロントとの確執もあり、なかなか思い通り進まずにいた古田監督を見て、ファンは悔しい思いをしましたが…。
 だが、なんといっても人間古田として、野球界に残した功績は大きかった。
 2004年、近鉄とオリックスの合併問題。そこへ、思い切って飛び込んでいき、ストライキをしてセ・パリーグ維持と12球団維持を実現させてくれた。私は、そんな彼が将来日本野球機構のコミッショナーに就くべきだと思っています。

 次に、佐々岡。この投手は実に不思議な投手でした。良いときと悪いときのギャップの差が激しかった。
 だが、彼は実に面白い。記憶に残る選手だけではなく記録に残る選手でした。主な記録はノーヒットノーラン、5日連続セーブ 、30イニング連続無失点、最多勝利、最優秀防御率、MVP、沢村賞、そして、先発100勝100セーブ達成。この、先発100勝100セーブは史上2人しか記録していない偉大な記録です。しかも、もう1人は江夏豊投手。この幸運を生かして後年にはカープの指導者として戻ってきて欲しい。

 最後にいち野球ファンとしてひと言。
 2007年10月7日神宮球場 カープ対スワローズ この試合を忘れさせるくらいの試合が、また、出てきてくれることを望んでいる。

 そして、古田、佐々岡、ありがとう!

→古田選手、佐々岡選手、本当にお疲れ様でした…っすね。偉大な選手の引退は寂しい限りですが、佐々岡選手はもちろんのこと、古田選手もまた指導者として戻ってくる可能性があります。その日が来ることを期待したいっすね。

           

▼次回をお楽しみに

 今回は以上です。次回の更新も翌週のいずれかの日を予定していますんでお楽しみに。今回のモディオさんも含め、過去の投稿内容に対する、読者のみなさんのコメントも募集しております。前向きなものはドンドン公開していきますので、ぜひ書き込んでください(個人的な批判、中傷的な内容については公開をご遠慮させていただく場合がありますのでご注意ください)。

 また、現在、編集部は、引き続き3月10日発売予定の『野球小僧』4月号と、3月18日発売予定の『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』の編集作業に邁進しております。
 発売まであと約2週間ほど。今しばらくお待ちください。

(『野球小僧』編集部)

2008-02-25

下っ端編集部員・池田の「早く1軍になりたい!」 第43回

 どうも、下っ端編集部員の池田です。
 プロ野球もオープン戦に突入して、開幕までいよいよ一カ月を切り、最後の直線、ラストスパートって感じですね。
 編集部も3月10日発売の『野球小僧4月号』、3月15日発売の『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』の編集作業が大詰めを迎えつつあり、てんやわんやの状態です。
 今年はうるう年で29日まであるとはいえ、2月の短さが恨めしいです…。

Inaba01_2身振り手振りの技術論も惜しみなく披露。

■「イイ人」稲葉篤紀!
 
 今回は北海道日本ハムファイターズの稲葉篤紀選手です!
 稲葉選手といえば、大学の先輩ということもあり下っ端の大好きな選手。
 下っ端的には、遠征先の宿泊先前で出待ちをしているファンに常に丁寧に対応するジェントルな姿が印象的です。
 そんな男前の稲葉選手。この日も全体練習終了後に居残りでロングティーを黙々とこなしていました。
 ロングティーとは思えない惚れ惚れするような打球をスコンスコンかっ飛ばしていました、ステキ!
 取材は練習終了直後だったのですが、練習の疲れを微塵も感じさせない爽やかな笑顔で登場。
 あの笑顔は下っ端がどんなに頑張っても出せないですね~。
 取材では稲葉選手が野球を始めた7歳から現在まで稲葉選手の野球人生を振り返ってもらいました。

Inaba02_2取材終了後、読者プレゼント用にサインボールを頂きました! 『野球小僧4月号』をお楽しみに!!

 編集部が用意した「稲葉篤紀野球年表」を見ながら、「この時はこんなことがあって」「ああ、この時はね…」と語る稲葉選手。
 ん~、今でこそ球界を代表する強打者ですけど、いろいろな壁を乗り越えて、今があるんですね。
 下っ端も見習わなければっ!

 取材中、隣のソファーでくつろいで いたスウィーニー投手ジョーンズ選手スレッジ選手の助っ人軍団が騒ぎ出すと、稲葉選手が笑顔で一喝。
 助っ人軍団は波平に叱られたカツオのようにしゅんとして、デッカイ体を小さくしてその場を去っていきました。
 練習終了後にも関わらず長時間の取材中、疲れた表情をまったく見せず、終始、笑顔で応じてくれた稲葉選手。
「爽やかでジェントルな男になりたい」そう思わずにはいられない、思い出に残る取材となりました。
 日本ハムで、そして、オリンピック代表チームで主軸として期待される今シーズンの稲葉選手の活躍から目が離せません!

池田勇樹(いけだ・ゆうき)
▼1983年生まれ、東京都出身。編集部員。右投右打。180センチ90キロ。都立国分寺高から法政大を経て、2006年4月白夜書房にテスト入団。同7月『野球小僧』編集部配属。酒と読書と筋トレをこよなく愛す。どうにもならない現状に夜な夜な枕を涙で濡らす毎日を送る。最近よく聴いている曲は岡林信康の「誰ぞこの子に愛の手を」、「それで自由になったのかい」。でも、本当に聴きたい曲はフラワーカンパニーズの「初恋」。

※池田くんの記事に対するコメントを募集しています
ご意見、励まし、質問等々何でも構いません。ぜひ記事下のコメント欄にお書き込みください。本人が誠心誠意を持ってご返答致します。(誹謗、中傷、記事と関係ない広告等については、編集部の判断で承認を見送ることがありますのでご了承ください)。

2008-02-22

『中学野球小僧』編集部の取材日誌(2月22日)

Mizuno_manager頑張る選手たちを見守る水野監督。厳しさと愛情を持って、選手たちを指導する

▼3年連続全国出場・上溝中の練習に潜入(前編)

 今回は、先日発売された『中学野球小僧』3月号で取材した、神奈川・相模原市立上溝中学校の練習レポートです。
 水野澄雄監督が率いる上溝中は、中学軟式野球の激戦区・相模原市を代表する強豪校。2005年に、全日本少年軟式野球大会(全日本)で初出場初優勝を飾ると、その後も06、07年と3年連続で全日本出場を達成しました。
 当日はバッティングの取材でしたが、その前に見せてもらったインターバル走について紹介します。

                   

▼インターバル走のルールを説明

 この練習は見ているこっちが、「もう勘弁してください!」と言わんばかりの、超ハードなメニューです。
 1班10人の班をAからDまで4班作り、600メートルのグラウンドを10周します。前から<スタート>、<次走者>、<ゴール>の3カ所を作り、選手たちは<スタート>と<次走者>の地点で、次の順番まで待ちます。
 このメニューのポイントは、「トップから5人が上がり、ビリから5人が下がる」こと。例えば、最初に走ったAグループの10人がゴールしたとき、「トップからの5人」がDグループに上がり、「ビリからの5人」はBグループに下がります。つまり、早くゴールすればするほど、インターバル(休けい)の時間が減るのです。
 速い選手の方が損をする? 昔からよく行われるのはむしろ上位の選手が先に上がれたり、インターバルが増えるパターンが多い中、どういった狙いがあるのでしょうか。

         
 
▼試合で活躍するための練習!

Running_practice選手たちからは「上がってやる!」という気持ちが伝わってきた

 その疑問は、しばらくすると解りました。
 メニューが消化されていく中で、水野監督が「この練習に意味はなんだ?」と選手たちに質問し出したのです。
 そして、答えられない選手がいると、「意味もわからないで練習していても強くならいぞ!」と一喝。すでに、疲れきっている選手に向かって、ゲキを飛ばすように、練習の意味を話し始めました。

「この練習は、試合で活躍をして、その活躍を続ける練習。0対0の投手戦で、頑張って投げているピッチャーが打席に入って、スリーベースを打ちました。その後にスクイズのサインを出したけど、失敗してチェンジ。それでも、ピッチャーは次のイニングも、休むことなくマウンドに上がらなくてはダメ。試合では活躍する選手が疲れる。そのための練習をしているんだ」

 練習中、水野監督は上がった選手、下がった選手を何度も確認して、選手たちのモチベーションを上げていました。脱落者が出ることなく、最後の1周までギラギラした目つきをしていた選手たち。「上がってやる!」という気持ちが強く伝わってきました。

 次回は、インターバル走のあとに行われた、ストレッチについてレポートします。

(『中学野球小僧』編集部)・安藤)

2008-02-21

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第68回-

Okada080221 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。今回で68回目を迎えました。   

 大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
 2005年の高校生ドラフトで、オリックスに1巡目で指名されて入団。2年目の昨年は、シーズン前半こそ不調だったものの、北京で開かれたオリンピックプレ大会での活躍を契機に好調を維持したままオフに突入。3年目の飛躍に大きな期待がかかります。
 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から岡田選手を取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でレポートいたします。今回はどんな内容になっているでしょうか?

   

ナニワのゴジラ、まだ目覚めず

 2月19日から高知へ場所を移して行われているオッリックスキャンプからは、まだ「岡田爆発」のニュースが伝わってこない。その状態が気になりながら、どうにも見に行く時間が取れず、そうこうしている間に更新日。
 正直なところ今回は、周辺ネタを集めている時間もなく、「臨時休業」も考えたが、とりあえず更新だけはすることにした。
 キャンプも第4クールに入ったが、何といっても宮古島での1次キャンプが雨続き。ほとんどが室内練習場での練習だったので、キャンプ終盤と言われても、そういう気がしない。おそらく選手たちもそうではないか。
 今、行われている紅白戦では、20日の一戦で岡田はヒットを1本を打っていたが、数字を見る限り、まだ首脳陣にインパクトを与える活躍は見せられていないようだ。

       

稲葉のコメント→岡田への期待

Inaba080221稲葉選手のインタビュー記事は3月10日発売の『野球小僧』4月号に登場の予定

 というわけで、状態は想像するしかないのだが、僕の中には、ちょっとしたことにも岡田が絡んで浮かんでくる。
 15日に名護の日本ハムキャンプを取材した時もそうだった。僕は担当ではなかったのだが、先日、稲葉篤紀にインタビューした野球小僧でお馴染みのライター・服部健太郎氏から、稲葉がヤクルト時代にレーシック手術を受けたことを聞いた。

〈それで劇的にバッティングが向上したのか〉

と、安易に結び付けようとした僕の想像ほど事は単純ではなかったが、「目を気にすることがなくなったのは大きかった(それまでの稲葉はコンタクト)」と、打席での集中力アップにつながったことについては認めていたそうだ。
 もちろん、この話に僕が岡田の爆発を浮かべながら聞いていたのは言うまでもない。

      

長谷部、平田の話題→岡田への期待

 また、16、17日に久米島で楽天キャンプを取材した時のこと。
 2日目に紅白戦が行われ、先発で田中将大と投げ合ったルーキー・長谷部康平を見ながら、また岡田が頭をよぎった。
 昨夏のプレ五輪で岡田と共にジャパンのメンバーだったのが長谷部。それが今や「ローテーション確実」「新人王の最右翼」といった期待を集め、その日も安定したピッチングを見せていた。
 この長谷部や田中との対戦を早く見たい…、と、頭にはやはり岡田の打席が浮かんでいた。

Hirata大阪桐蔭高時代、岡田と並び「ナニワの四天王」の1人として注目された平田良介(中日)も今年は勝負の年だ
 どこへ行っても、何を見ても岡田、岡田、岡田。
 20日に愛知へ社会人・三菱重工名古屋の取材に行った時は、名古屋駅の売店で目にした中日スポーツの一面に刺激された。

『「開幕一軍狙ってます」平田デモ弾』

 19日に宜野湾で行われた横浜対中日の練習試合。9回にライトへ2ランを放った平田良介(中日)の活躍を伝えた見出しだった。
 昨年のシーズン終盤、1軍に抜擢され、そのままクライマックスシリーズ、日本シリーズでも出場を続けた平田は、改めて言うまでもなく岡田の中学時代からのライバル。このキャンプでは2軍中心の読谷スタートとなっていたが、岡田同様、生き残りを賭けた競争の中で一足早く結果を出したというわけだ。
 負けてはいられない。

       

田中、中田への注目→岡田への期待

 ほかにも、このキャンプで話題を独占している中田翔(日本ハム)や、先にも触れた田中を見ても、岡田が重なってきた。
 岡田に田中に中田。
 しりとりのようなパ・リーグの若手3人衆が揃って活躍する日を僕は今から楽しみにしている。
 スター選手にはライバルが必要で、その対決の中で互いに輝きを増していくものだ。この3人は、岡田が3年目、田中が2年目、中田が1年目とキャリアも微妙に違うが、性格も僕が知る限り実に三者三様。このコントラストがまた魅力的で引かれるものがある。
 実はこの年明け、僕は野球小僧に3人を1つの記事に並べた原稿の企画も出した。残念ながら今回は見送りとなったが、岡田が爆発した暁には是非とも実現させたいと思っているので、実現する日を楽しみにしていて欲しい。

Nakata080216今年のキャンプで話題沸騰の大型ルーキー・中田翔(日本ハム)。05年夏の大阪大会準決勝で、岡田は当時1年生投手として真っ向勝負してきた中田からバックスクリーンへ特大本塁打を放ったことがある

 と、まあ、話は広がったが、アチコチ動き回りながら、アレコレ考えながら、常に頭の片隅には岡田がある、ということ。
 関西圏で連日報じられている清原和博や濱中治の話題にもそろそろ飽きてきたので、ここらで岡田には派手な活躍を見せてほしいが、ともかく、本当に勝負はこれから。23、24日の阪神とのオープン戦を皮切りにサバイバルマッチも佳境へと向かう。
 序盤は静かだったが、尻すぼみよりも尻上がり。気温の上昇と共にゴジラの季節がやってくることを願うばかりだ。
           

(取材・本文/谷上史朗)

このシリーズは毎月1日、11日、21日頃に更新しています。次回更新は1~2日が土日のため、3月3日の更新予定となりますのでご了承ください。

2008-02-20

タイツ先生が自身のサイトで「野球塾」開講

▼タイツ先生の「野球塾」始まっています!

Mr_tights先日(2月9日)に、弊社で開催された「タイツ先生のモノマネ野球教室<ライブ版>」。たくさんの人が、一流選手の動きを体感した。なかでも、親子の参加者に大人気!

 『野球小僧』、『中学野球小僧』でもおなじみの「タイツ先生」こと吉澤雅之さんが、栃木県の足利市で『タイツ先生の「野球塾」』を始めました。
 ここであらためて、タイツ先生のご紹介から。
 吉澤さんは1963年生まれの栃木県出身。小山高校2年夏には、1年先輩には広澤克己(阪神打撃コーチ)が活躍するなど、チーム内の競争が激しい中でベンチメンバーに入り、栃木県大会準優勝。3年ではセカンドのレギュラーを勝ち取った実績を持つ元球児です。
 ただし、当時の自分自身を振り返ると、

「ただ、がむしゃらにやっていただけ。体の使い方なんて、考えていなかった」

とのこと。そんな自分の経験から、たくさんのスポーツ、武道をどん欲に学び「体の構造に基づいた動き」の研究を始め、2000年に「自然身体構造研究所」を設立しました。

 そして、『中学野球小僧』誌の取材をきっかけに、昨年の11月には「タイツ先生のモノマネ野球教室」が発売されました。現在、様々なところで反響を呼び始めています。

★タイツ先生の反響についての記事はコチラ
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2008/01/post-4b86.html

              

▼塾では「ワザ」まで指導

 吉澤さんの指導は「タイツ先生のモノマネ野球教室」でもご紹介したとおり、

ストレッチ→体操→一流選手のモノマネ

という流れです。「股関節と肩甲骨を中心をした全身」を動かすことが、指導の土台となっています。
 普段、『中学野球小僧』の中で行っている指導では、ストレッチと体操が中心となっていますが、野球塾では、一流選手のモノマネから、「その選手自身のよさを作り出す」という部分まで、時間をかけて指導します。
 和田毅(ソフトバンク)のような、「キレのあるボール」や、イチロー(マリナーズ)や青木宣親(ヤクルト)のような「ヒットを量産するバッティング」のワザを学び、自分自身のものにしていくのです。
 それでは、「野球塾」の内容を簡単に紹介しましょう。

■タイツ先生の「野球塾」(→http://taitsusensei.ocnk.net/

<指導内容>
ピッチング/ピッチング特殊技術/バッティング/バッティング特殊技術/守備/筋力トレーニング

<コース>
小学生コース/中学生コース/高校生コース/大学生コース/社会人コース/プロ2軍コース/親子コース

※電話でのお問い合わせは、0284-42-6455。担当・中井里江(アシスタント)まで。

 指導は個人、チームどちらでもオッケー。「どんな練習が足りないのか、どういう方向でやっていくべきなのか、じっくり話し合って、メニューを決めます」と吉澤さん。時間や料金なども、気軽に相談することができます。まずは、ご連絡を!

(編集部・『タイツ先生のモノマネ野球教室』編集担当)

2008-02-19

2007年、あなたの心に残った野球・書き込み部門の作品を紹介(第2回)

▼掲載は忘れた頃にやってくる…? 第2回の発表です

 昨年の年末、当ブログ読者の皆さんに、「2007年、あなたの心に残った野球」というテーマで、メッセージを募集いたしました。

 2つ設けたカテゴリーのうち、「ひとこと部門」については年末一斉に公表いたしましたが、もうひとつの「書き込み部門」については1月8日に最初の発表をしたきりでした。「1~2週間おきに発表します」とか言っておきながら、放ったらかしでスイマセンでした。
 少し時期を逸してしまったとは思いつつも、本日から再出発したいと思います。
 応募頂いた6人の中から栄えある第2回に登場するのは、ハンドルネームアマチュア野球小僧さんと野球少女さんの投稿。間を取り戻すべく、一挙に2名の書き込みを大公開です。
 それでは、ご覧下さい。
      

【ハンドルネーム・野球少女さんの「2007年、心に残った野球」】

 クライマックスシリーズ第2ステージの5戦目が心に残っています。
 ロッテの先発は成瀬投手ということで、正直、日本ハムの"負け"を予想していました。
 そんな気持ちでドームへ行ったら、なんと解説者の近くの席!! しかも端っこの席!!
 そして元日ハムの西崎(幸広)さんも発見!!(たいして好きではないけど)
 これは何か良いことがありそうだと、勝手にワクワクウキウキしてたら・・・

 セギが先制3ランホームラン!!

 絶対安全パイだろうと思ってよそ見していたそばでのホームラン!!
 あまりにも予想外で嬉しくて涙が出ました。
 野球を見て涙したのはこれが初めてでした。
 スポーツで泣けるのかと、いつもテレビの前で冷ややかな目で見ていたのですが
結構感動するものなんですね。本当に嬉しかったです。

 後は、ロッテの印象が自分の中で良くなりました。
 ロッテファンはマナーが良いと聞いたことがありましたが、それが分かったような気がします。
 日ハムファンも負けたとしても相手を祝えるようになれればと思いました。

→ふむ。野球少女さんは日本ハムのファンなのですね。相手のロッテファンにまで目が向くとは素晴らしいッす。今後とも広い目で野球を見守って欲しいッす。

                     

【ハンドルネーム・アマチュア野球小僧さんの「2007年、心に残った野球」】

 毎回楽しく読ませて頂いています。
 今年もプロ野球、高校野球、大学野球と多くの試合を観ましたが、秋季高校野球の京都予選の準々決勝、平安高校と立命館宇治の試合が最も印象に残っています。
 序盤から点の取り合いで、とっては追いつきの攻防のままで7対7で延長戦に。延長戦にはいると、両チームとも毎回チャンスは作るものの投手がなんとか踏ん張り、7対7のまま14回表。そこで平安が均衡を破り、延長14回8対7で平安が勝ちました。

 微妙な判定が何回かあって監督が抗議したり、秋の大会なのでフォアボールやエラーが多かったりして試合時間が3時間50分と長かったんですが、最後までどちらが勝つか分からず、試合時間の長さを感じさせない試合で、両チームの粘りに感動しました。
 平安高校は近畿大会で準優勝してセンバツが決定、立命館宇治も夏は楽しみなチームなので来年もこの2チームには注目していきたいです。

→センバツでの平安高校の戦いぶり、楽しみっすね。立命館宇治もぜひ注目したいっす。ちなみに平安高校については、『高校野球小僧』の「2007年秋の名勝負編」においても取り上げてるので、良かったら読んで欲しいっす(近畿大会1回戦の報徳学園戦)。

           

▼次回をお楽しみに

 以上、『野球小僧』誌の「読者専用席」風にコメントもつけてみたっす(しつこい?)。「書き込み部門」に投稿頂いたのは残り3つ。今度こそ1~2週間おきにご紹介していきますのでお楽しみに。読者のみなさんのコメントの書き込みについても前向きなものはドンドン公開していきますので、ぜひお待ちしております。

 また、現在、編集部は3月10日発売予定の『野球小僧』4月号と、3月18日発売予定の『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』の編集作業に邁進しております。
 野球シーズン開幕に向けて、皆さんもぜひ心のキャンプを張って備えて下さい。

(『野球小僧』編集部)

2008-02-18

下っ端編集部員・池田の「早く1軍になりたい!」 第42回

 どうも、下っ端編集部員の池田です。
 連日、新聞やテレビを賑わしているキャンプ情報。
 若手選手の必死のアピールが印象的ですよね。
 ちなみに編集部は現在、3月10日発売『野球小僧4月号』、3月15日発売『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』の編集作業を必死に進めています。
 若手選手たちに負けちゃいらんねーぜ!

Jose01悩みがあるなら俺に任せろ!

■話題沸騰(一部で)! 「ホセ・フェルナンデスの人生相談」
  当ブログで読者の皆さんから悩み事を募っていた「ホセ・フェルナンデスの人生相談(仮)」ですが、16日(土)に取材を行ってきました!
 下っ端、いろんな企画の取材を兼ねて前日の15日から多くの球団がキャンプを張る沖縄に入りました。
 初日は日本ハムの稲葉篤紀選手中田翔選手の取材のため名護へ。
 中田選手がブルペン入りし、久々のピッチングを披露しているところで下っ端のケータイがブーブーと。
 電話に出てみると東京中日スポーツの記者の方で、このブログを見て、「ホセ・フェルナンデスの人生相談」を記事にしたいとのこと!
 いやいや、是非とも宜しくお願いいたします。
 翌日の東京中日スポーツには結構大きな記事でコーナーが始まることが紹介されていました。
 その記事のネット版がこちら→http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/npb/news/CK2008021602087967.html
 ありがとうございます!
 16日、フェルナンデス選手と田中将大投手の取材で楽天キャンプが行われている久米島入り。
 取材開始前、練習や紅白戦を観戦しているといろいろな新聞社の方から「例のフェルナンデス、記事にしてもいいですか?」声をかけられました。
 ヤバイ! 意外(?)と注目されてる!
 フェルナンデス選手の取材を前にただでさえ緊張していた下っ端。 思いもよらぬプレッシャーの津波に飲まれる飲まれる…。
 下っ端、好きな娘と話してるだけで緊張してしまうほどの緊張しいなんです。
 そんな状態で取材開始時刻に…。

Jose02「下っ端、キミの悩みはよくわかった。『Aggressive & Polite』だよ。それさえ忘れなければ、その彼女だってきっとわかってくれるさ」

■ホセ・フェルナンデス、かく語りき
 緊張でガッチンガッチンの下っ端を迎えたフェルナンデス選手の目は優しく、下っ端の緊張も一瞬で解けました。
 思わず、悩みや心配事を相談したくなる瞳。
 一通りの挨拶を終えると、フェルナンデス選手が読者の皆さんから寄せられた相談にゆっくりと答えはじめました。
 その一部を公開します。
 詳しくは『野球小僧4月号』をご覧ください。
 
 今回の相談事の中には「愛」に関するものもありまして。
 皆さん、「愛」って何なんでしょうね?
「愛」に必要なものって?
 どうしたら、好きな相手に自分のことを好きになってもらえるんでしょうか?
 もう、下っ端には何が何やらまったくわかりません…。
 フェルナンデス曰く、
「愛には会話が必要なんだ。何が何でも会話することが絶対なんだ。会話をせずにお互いを知ることができるかい?」
 そうだよなぁ、ホントに。
 フェルナンデス先生、下っ端も会話がしたいです…。
 大いに悩みを抱える下っ端。
 勢いに乗じて「若き下っ端の悩み」を吐露しました。
 子供が生まれたばかり、奥さんとも仲良くやっているフェルナンデス選手に「ボクはどうしたらいいですか?」と。
「何」を「どうする」かについては察してくださいね。
 フェルナンデス曰く、
「Aggressive & Polite」
 直訳すれば積極性と誠実さ。
 フェルナンデス曰く、
「守りに入る姿勢は1番嫌われるんだ。自分に自信を持てばいいのさ。アグレッシブに。そして、決して忘れてはならないことが、『誠実であれ』ということ。愛する人には常に誠意をもってやさしく接しなければならないんだよ」
 
 取材終了後、ボクはバイクをレンタルして、頭の中で何度もフェルナンデス選手の言葉をリピートしながら、久米島をぐるりと1周しました。
 そして、1周した後、おもむろにケータイを手にして、メールを送りました――。

            

池田勇樹(いけだ・ゆうき)
▼1983年生まれ、東京都出身。編集部員。右投右打。180センチ90キロ。都立国分寺高から法政大を経て、2006年4月白夜書房にテスト入団。同7月『野球小僧』編集部配属。酒と読書と筋トレをこよなく愛す。悩み事は解決の兆しもなく1人、枕を涙で濡らす夜が続き、毎晩呑んだ暮れる毎日。案の定、先日、行われた健康診断にひっかかり、再検査の呼び出しがかかる。許してください。

※池田くんの記事に対するコメントを募集しています
ご意見、励まし、質問等々何でも構いません。ぜひ記事下のコメント欄にお書き込みください。本人が誠心誠意を持ってご返答致します。(誹謗、中傷、記事と関係ない広告等については、編集部の判断で承認を見送ることがありますのでご了承ください)。

2008-02-15

イスラエル野球紀行 第17回(最終回)

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 2007年6月に中東の地・イスラエルでプロ野球が始まったのをご存じでしょうか? 『野球小僧』では昨年9月10日に発売された07年10月号の「ワールドベースボールレポート」にて、シーズン中に現地へ赴いた石原豊一氏によるのレポートを紹介しました。
 ただし、ページ構成の都合で掲載は1ページ。そこで、石原氏が誌面に書ききれなかった道中の体験を「イスラエル野球紀行」としてご投稿いただきました。
 以後、これまで週1回のペースで連載しておりましたが、今回はいよいよ最終回となりました。これまでの旅を振り返って、イスラエル野球について総括いたします。

イスラエル野球紀行の過去の記事はこちら

        
           

現地を去りしあと

 シーズン最終戦、8月15日。
 リョージュは今シーズン2度目の、そして最後の先発を果たした。残念ながら僕は帰りの飛行機の都合で隣国のヨルダンに向かわねばならず、実際に見ることはできなかったが、首都エルサレムのインターネットカフェからウェブサイトで彼の投球を確認した。
 味方のエラーに足を引っ張られ、負けはしたものの、6回9失点、自責点3で完投をおさめた。プレーオフに備えてピッチャーを温存しておきたいチーム事情を考えると、十分な仕事をしたといえるだろう。
 シーズン4位のタイガースは、16日のプレーオフ1回戦で、部屋に泊めてくれたコロンビア人ラファエル・ロハーノが完封。2回戦に進出したが、17日の試合では1位ブルーソックスのエース、フェリシアーノに3点におさえられてシーズンを終えた。
 プレーオフ決勝は、シーズン3位から勝ちあがったモディーンとブルーソックスの元メジャーリーガー監督同士の対戦となった。
 ヤルコンフィールドに2610人の大観衆を集めて、9回制で行われた試合は3対0でブルーソックスが勝利。IBL初代チャンピオンに輝いた。
 この試合で完封勝利を挙げ、優勝投手となったラファエル・バーグストームは、フェリシアーノと並ぶ7勝、防御率4位の2.44、奪三振56。この成績が認められ、シーズン終了後、米独立リーグで最もレベルの高いと言われているアトランティック・リーグのブリッジポート・ブルーフィッシュと契約を果たした。IBL出身者として最初のアメリカプロチームとの契約者である。

        

この国に野球が少しでも浸透してくれていることに拍手

 それにしても、毎試合のように出るエラー、走塁ミスなど、選手のレベルの低さから来るつたないプレーが多かったイスラエルのプロ野球だったが、毎試合100人ほどの観客は懸命な選手達のプレーに大喜びだった。観衆のほとんどは「祖国」を目指してこの地に移住してきたアメリカ人である。長い間彼らは生国のナショナルスポーツ、ベースボールをテレビ中継でしか見ることができなかった。彼らは「生のプロ野球」に飢えていたのだろう。プレーの質はともかく、一生懸命の選手達に観客達は毎試合惜しみない拍手を送っていた。
 あるファンはこう言っていた。

「そりゃIBLの選手のプレーはまだまだお粗末なものだよ。でも俺達はメジャーリーグのようなプレーを彼らに求めているんじゃないんだ。そんなものはテレビで見るからね。このリーグの雰囲気は、そう、マイナーリーグのやつだよ。選手と気軽に接することができて、その選手の成長を見届ける。それがこのリーグの醍醐味なんだ」

 確かにこんなに選手との距離が近いリーグはないだろう。なにしろ試合中に選手と子供がキャッチボールしているくらいだ。それはまだまだ選手にプロ意識が欠けているから起こることであるのだが、IBLの使命のひとつに野球をこの地に広めるということがある。選手とのキャッチボールは子供達必ずやこのスポーツへといざなうことだろう。
 それを可能にしているのが、スタンドもないこの国の球場だ。
 野球創生期を思い起こさせるその風景、ことに畑を切り開いて造られたゲゼルフィールドはあの映画「フィールドオブドリームズ」を連想させ、この球場にはノスタルジアを求めるファンが足を運ぶ。
 テルアビブのスポーテック球場敷地内、フィールドの横は空き地になっている。試合に飽きた子供達はここでキャッチボールをしているのだが、ここに2人の若者がいた。キャッチボールの姿は実にぎこちない。
 聞けば隣のグランドでサッカーをしていたのだが、「プロ野球」なるものをやっているのを見て、チケットを買って入ってきたらしい。
「スポーツはなんでも好きなんだ」
という彼は、ついでにグラブとボールを買って、キャッチボールなるものをやっている。
 IBLの各球場ではこのようなファンのために、野球道具が一式販売されている。こういう出来事に遭遇すると、IBLが草の根的に野球のイスラエルへの普及に貢献していることが実感できる。もはや、この中東の地でのプロ野球は、最初に発足したユダヤ系アメリカ人の発起人、ラリー・バラス氏の「祖国」=エレツ・イスラエルへの思いだけでなされているわけではない、ということだろう。
 そして、後援しているMLBの目論みとしては、新たな市場、選手供給地、そしてその選手の育成の場の開拓という側面もある。フリーエージェント制導入後、高騰する人件費抑制のため、MLBは中米野球への支配を拡大してきた。このIBLのスタートもその延長線上にあるといってよい。純粋なビジネスとしては1試合100人程度の興行など成立しない。このリーグはMLBの先行投資であり、マイナーリーグのひとつなのだ。
 僕は野球が大好きだ。だからどのような理由であれ、野球が世界に広がって行くことは喜ばしい。このすばらしいゲームを中東のこの地に伝えたバラス氏に拍手を送りたい。

       

「約束の地」を目指すように

 さて、シーズンが終わり、選手達は今ごろどうしているのだろう。米国人やカナダ人の多くは「ロングバケーション」を終え、ユニフォームをスーツに着替えて元の仕事に戻ったことだろう。
 また、ある者は新たなプレー先を求めて、アルバイトをしながら地元のクラブチームに、ドミニカンやコロンビアンは米国の独立リーグや中南米のウィンターリーグに新たな活躍の場を見出しているかもしれない。
 イスラエル人のルーキー達は…。彼らに避けて通れない壁、兵役が待っている。このことはブルーソックスのレイクマンに聞いたのだが、高校を卒業したばかりの彼はシーズンが終わると実家のあるキブツ・ゲゼルに戻り、ゆっくるする間もないまま、祖国を守るため兵役につかねばならない。
 そしてリョージュ。彼は自分の夢を叶え、そして自分の力を十分に知った。帰国後は就職活動をすると言う。

「ここであきらめたら、日本に帰ってなにをやってもまた中途半端に終わると思ったんですよ」

 はるばるイスラエルまでやって来た理由を彼はこう言った。寄り道ばかりの人生の中で、ただひとつ好きな野球をやり続けて「プロ野球」選手になった彼の姿勢には大いに拍手を送りたい。
 結局、彼のマウンド上での姿は見ることはできなかったが、キャッチボールの姿、成績から見る限り、そのポーテンシャルがプロフェッショナルなそれに届いていないことは確かだ。そしてそのことは彼自身が一番よく知っている。
 しかし、「IBL最初の日本人選手」としての彼の名は永遠に消えることはない。シーズン最終戦、おそらくプロとしての最後の登板において、マウンド上での彼は一瞬ではあるが野茂英雄(ロイヤルズ)になったに違いない。彼はイスラエルにおける日本人のパイオニアだったのだから。

 IBLはチャンピオンシップ終了後、すぐに2008年のシーズン開始の日程を発表した。来年の6月には、またあの河川敷のグランドのようなスポーテックに、フィールドオブドリームズの丘、ゲゼルに、そして神宮外苑の軟式野球場のようなヤルコンに選手達は帰ってくるだろう。

 世界中に散らばったディアスポラ達が、かつてこの「約束の地」イスラエル目指して集ってきたように。

 この「エルツ・ボール」に。

      

<ご愛読、ありがとうございました!>
        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流離いの野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。イスラエル野球リーグが開幕すると聞いて、今回も早速現地へひとっ飛び。異国の野球熱を思い切り体感してきた。

※石原豊一氏による北信越BCリーグ開幕時のレポートはコチラ
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/post_4ba1.html

2008-02-14

『中学野球小僧』編集部の取材日誌(2月14日)

Knee_skill01ヒザ立ち(両ヒザそろえ)。下半身を固定させることにより、上半身の使い方を覚えられる

▼千葉フォーラムに行ってきました!

 今回は昨年の12月8日に千葉マリンスタジアムで行われた「2007日本中学生野球フォーラム」のレポートです。
 当日の講師は、『中学野球小僧』でもおなじみのタイツ先生こと、吉澤雅之さん(栃木・自然身体構造研究所)と、小野寺信介監督(東京・修徳学園中学校)。先日発売された『中学野球小僧』3月号で掲載しきれなかったメニューの中で、小野寺監督が教えてくれた、キャッチボールのメニューについてご紹介します。

            

▼様々な動きを取り入れたメニュー

Knee_skill02 ヒザ立ち(左足前)。「内→外」という軸足の足首の向きを意識しよう

 修徳学園中では、「気持ちよく腕を振る」をテーマに、様々な動きをメニューの中に取り入れています。両足をそろえる、左足前、右足前で行う「立ち投げ」。両ヒザで立つ、左ヒザ前、右ヒザ前で行う「ヒザ立ち」。その他にも、股の間から覗くようにして投げる「股投げ」や、ジャンプして投げる「ジャンピングスロー」などがあります。どのメニューも意識するポイントや体の使い方を詳しく指導してくれました。
 左上写真のヒザ立ち(両ヒザそろえ)は、上半身の使い方を覚えるためのメニューです。両ヒザを地面につけて、下半身を固定しましょう。右下写真のヒザ立ち(左足前)は、後ろの股関節から、前の股関節に体重を移動させます。このときのポイントは、軸足の足首の向き。「内側(体重が後ろに乗っているとき)→外側(体重が前に乗っているとき)」を意識してください。この動きを意識することで、強いボールを投げられるようになります。足首の向きが外側のときは、足首が立ったようになります。

             

▼どんなボールを投げたいのか?

 すべてのメニューに共通するポイントとして、小野寺監督が教えてくれたのは「どんなボールを投げたいのかイメージすること」。毎日の練習の中で、ただ漠然と投げるのか、それともイメージして投げるのか、この差は大きいと思います。本格的なシーズンインを前に、キャッチボールを見直してみるのもいいかもしれません。

(『中学野球小僧』編集部・安藤)

2008-02-13

【野球写真館】vol.209 エースのルーツを読もう!

 07年5月2日のブログ記事(http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.209 エースのルーツを読もう!Kojiuehara 

 おわかりいただいてたと思いますが、vol.207で背中をお見せした「エース」は、この人、ジャイアンツの上原浩治投手です

 決して“アツい”球児ではなかったという上原投手が、どんなことを学んで自分を高め、日本を代表する存在になりえたのか? ・・・発売中の『中学野球小僧』3月号を読むべし!

2008年1月11日、ジャイアンツ球場(東京都)にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、39歳。

2008-02-12

下っ端編集部員・池田の「早く1軍になりたい!」 第41回

 どうも、下っ端編集部員の池田です。
 読者の皆さん、「ホセ・フェルナンデスの人生相談」にたくさんのお悩みをお寄せいただきまして、ありがとうございます(詳しくはこちら)。
 今週末の取材に向けて、お悩みは今週の水曜日(13日)まで引き続き募集中ですので、どうぞよろしくお願いいたします!
 まぁ、実際のところ、皆さんからお悩みを集めているボクの方が相談したい事てんこ盛りなんですけどね…。
 24歳、いろんなことに悩むお年頃。自分ではどうしたらいいかわからないことばかりです。

Italy八木さんの著書『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』。下っ端オススメの1冊です!

■知られざるヨーロッパ野球
 現在、3月10日発売の『野球小僧4月号』と3月17日発売の『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』の作業に追われる下っ端。
 先週は『選手名鑑』の打ち合わせでカメラマンの八木虎造さんとお会いしました。
 八木さんといえば、『野球小僧2月号』のインフォメーションでも紹介した『イタリアでうっかりプロ野球選手になっちゃいました』(小学館)の著者!
 本のタイトルの通り、「うっかり」イタリアでプロ野球選手になってからは、キューバ、リトアニアと日本野球の伝道師として(?)流浪の野球旅を続行中だそうです。
 八木さんの話によると、やはり日本人はどこに行っても「野球が物凄く上手いヤツ」という目で見られるようです。
 まぁ、ボクたちの「ブラジル人はサッカー上手いに決まってる」と同じですかね。
 
 ヨーロッパでも野球熱の高いところはありますが、全体的には野球の知名度はまだまだ。
 当然、バット片手に街中を歩いていると奇異の目で見られてしまうそうです。
 ちなみに今日、ボクは下っ端らしく雑用を請け負い、街中をバット3本担いで歩いたのですが、周りの日本人の皆さんから浴びせられる視線はヨーロッパ人のそれとまったく同じでした…。

 もちろん、本チャンの野球の話も興味深い話が満載。
 オリンピック出場を決めたオランダ、3月上旬の世界最終予選に回るスペイン、ドイツの代表選手たちとのガチンコ対決。
 恥ずかしながら下っ端が大会の存在すらしらなかったヨーロッパ各国のチャンピオンクラブがしのぎを削る野球版ヨーロッパチャンピオンズリーグの話。
 いずれも『野球小僧』読者の皆さんにとっては垂涎の内容になること間違いなし!
『野球小僧 世界野球選手名鑑2008』をお楽しみに~♪

池田勇樹(いけだ・ゆうき)
▼1983年生まれ、東京都出身。編集部員。右投右打。180センチ90キロ。都立国分寺高から法政大を経て、2006年4月白夜書房にテスト入団。同7月『野球小僧』編集部配属。酒と読書と筋トレをこよなく愛す。現在21世紀になって以来、最も落ち込んでいる。もはやフェルナンデス先生に相談するしかない。座右の銘の「愛しかない、それが世界を動かしている、それなしでは何も出来ない。 だから全ての愛を与えてくれる人がいたら、心して受け取り
逃してはならない」のボブ・ディランの言葉を繰り返す毎日…。

※池田くんの記事に対するコメントを募集しています
ご意見、励まし、質問等々何でも構いません。ぜひ記事下のコメント欄にお書き込みください。本人が誠心誠意を持ってご返答致します。(誹謗、中傷、記事と関係ない広告等については、編集部の判断で承認を見送ることがありますのでご了承ください)。

2008-02-11

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第67回-

Okada_batting080210 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。67回目は宮古島からキャンプレポートです。   

 大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
 2005年の高校生ドラフトで、オリックスに1巡目で指名されて入団。飛躍が期待された2年目は、シーズン前半こそ不調からファーム暮らしが続いたものの、北京で開かれたオリンピックプレ大会で活躍以降、帰国後も好調を維持したままオフに突入。3年目の今季が大変楽しみになってきました。
 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から岡田選手を取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でレポートいたします。今回はどんな内容になっているでしょうか?

   

雨、雨、雨の宮古島キャンプ

Rainy_miyako080210オリックスのキャンプ地・宮古島は連日雨が続く

 2月9日、宮古島キャンプを取材してきた。前日の最終便で大阪から那覇へ飛び、翌日の朝一番で宮古島入り。さらに1日でまた那覇へ戻るという落ち着かないスケジュールだったが、よりにもよって、その1日が雨・・・。ついてない、とぼやきたいところだが、今年の沖縄はどこも雨だらけ。特に宮古島は9日の時点で終日外を使えたのは1日だけという悲惨なことになっている。オリックスが宮古島でキャンプを張って16年になるが、古い新聞記者によれば、初年度以来の悪天候だという。
 お陰で当日はメイングラウンドのレフト後方にある屋内練習場を使っての練習。僕は朝の9時前に球場へ着いたが、練習は10時から。晴れていれば岡田の早出特打ちが「その日のメニュー」に載っていたが、それももちろん流れ、さらに野手は投手陣との室内練習場のスペースの調整もあり、時差スタートで11時からの練習開始となった。アップのあとは6班に分かれてのグループ練習。岡田は迎祐一郎、木元邦之、一輝と一緒の班で、片手ティー、バント練習、マシン打撃(鳥かご)、インナートレーニング、ティー、マシン打撃を順に行う。
 やはり、注目はバッティングだが、鳥カゴ、打撃投手を相手にした2回のバッティングを見る限り、まだ本調子にはないよう。5、6本いい当たりが続いたな、と思うと、芯を外した当たりが2本、3本…。ただ、どのバッターも屋内での練習続きでボールを捉える勘がなかなか冴えてこないように見えた。どうこう言う段階ではない。

      

祝・20歳!

 13時前になったところで軽食の時間が入った。ここで選手たちは一端、本球場へ戻り食事をとる。室内練習場から本球場までは200メートルちょっとの距離だが、選手が移動するこの区間が辛うじて話を聞ける場所だ。そこで室内練習場を出ようとした岡田に話かけようとすると…。「ちょっと歩きながら話そうか」と、一足早く水口栄二打撃コーチが岡田を捕まえ歩き始めた。一瞬「うっ!」となったが、この好機を逃すまいと水口コーチにこう言った。「野球小僧という雑誌で岡田の追跡取材をしています。歩きながら2人のやり取りを聞かせてもらってもいいですか」と。すると水口コーチは軽く手を振りながら「ダメ、ダメ」。残念だが、バッティングに関する大事な話だったのだろう、仕方ない。
 ならば今度は、食事から戻るところを捕まえようと本球場の近くで「出待ち」をしていると、バッティングピッチャーの杉本と岡田が一緒に出てきた。何やら話をしをしていたが、ここを逃すと次はいつになるかわからない。話の腰を折るのは気が引けたが、割って入らせてもらった。

Oishi_okada080210取材した日は岡田の誕生日。だが、今年の岡田はそれを気にすることもなく練習に集中する

谷上 水口さんとの話は内緒?
岡田 内緒です。
谷上 そうか…。でも、これだけ雨が続くと、調子うんぬんという感じでもないんかな?
岡田 そうですね。いい加減外で打ちたいですけど…。中ばっかりだとストレスもたまるんで。
谷上 そういう状況でもバッティングの感触は?
岡田 感じは悪くないです。(横の杉本へ話しかけるように)外のボールはいい感じで捕えてますよね? 内はまだもうちょっとですけど。差し込まれてないと思ってるんですけど、ちょっと差し込まれてたり。捉えたと思ったのに、捉えきれてなかったり。ちょっとバットが出てこないっていうか。水口さんからそこもちょっと言われたんですけど。
谷上 バットが出ない?
岡田 そうですねえ…。それとバット自体にもちょっと問題があるっていうか。なんかしっくりこない。ひとつは軽すぎるんですかね。
谷上 何グラム? 
岡田 900です。

 軽すぎてバットが出てこない? 差し込まれてないようで差し込まれる? 捉えたようで捉えきれていない? 小雨の降る続く空模様同様、モヤモヤとした疑問が浮かんだが、室内練習場は目の前に迫っていた。詳しく聞いている時間はない。そこで今日の岡田には、必ず触れておきたい話題があったので昼休み最後の質問は「それ」にした。

谷上 今日、誕生日やんな? 20歳!
岡田 はい(苦笑い?)
谷上 今年は報道陣からのケーキのプレゼントは?(去年はあった)
岡田 いや、ないっすよ。全然注目されてないですから。

 「注目されるように頑張れ!」と、言ってる間に室内練習場へ到着し、昼休みの質問タイムは終了した。

       

濃密な4時間半

Deffense_okada080210一塁を守る岡田。1軍では外野よりもこちらの姿の方が多く見られるかもしれない

 後半のメニューはキャッチボールから、内野ノックへ進み、岡田は塩崎真と共に一塁守備へ就いた。雨の止んだサブグラウンドでは外野陣が強風吹き荒れる中でフライノックを受けていたが、岡田はずっと室内。つまり、1軍では一塁手として見ているということだ。
 打撃への集中、守りでのチームへの貢献を考えれば、間違いなくそれが正しい選択。前から何度も書いてきたように岡田の一塁守備はまずまず高いレベルにある。さらにこれから練習を積んでいけば、近い将来ゴールデングラブ賞を狙えるくらいの一塁手になれるはずだ。
 ノックの間、うしろから見ていた米村埋コーチ(現役時代はファースト)から何度も「ゴジ、ナイスプレー!」の声が飛び、さらにはポツリと「ホンマに上手なってきよったなあ」。
 結構な数のノックを受けたあと、今度はおよそ塁間距離のダッシュを一気に20本。どの選手もバテバテの表情になる。岡田もきつそうだった。
 ここで全体練習のメニューは終了。小1時間の休みを含めての約4時間半だったが、外の4時間半よりはメニューが地味な分、また、場所が狭く休む時間がない分、選手にとってはきついように見えた。外で実戦練習をできないマイナス面は確かにあるだろうが、今、しっかり体をいじめておけば、それがシーズンでプラスとなって返ってくることもあるだろう。
 このあと岡田はさらに、居残り練習で迎と庭球を使った軽いバッティング練習と、さらにウエートをこなし、すべてのメニューが終わったのは16時半。なかなかいい感じの内容だった。

         

水口コーチの岡田評

 練習終了後、水口コーチが1人で室内練習場を出ていくのを確認し、あとを迫い、声をかけた。すると今度は「ああ、さっきの」となり、とりあえず話を聞けた。

谷上 去年の秋から見ていてこの春の岡田はどう映りますか?
水口 まだ、ここからだけど、秋よりは良くなってますよ。
谷上 どのあたりが?
水口 う~ん、細かいところより、一言で言えば練習で見える姿勢かな。何かを変えよう、何かをやってやろう、やらないといけない、っていう姿勢が見えるようになってきた。そこが出てくれば、こっちも指導しやすくなるんですよ。
谷上 岡田も高卒3年目で、今年こそ、という気持ちも高まっていると思います。
水口 そう思ってもらわないとね。姿勢が見えるから、これからもっとよくなっていくんじゃないかな。素材として見たら、本当に球界を代表するバッターになるものを持っていますから。
谷上 やはりそのレベルで期待していい選手ですか?
水口 だってあのパワーにあの体を見たらね。本当に親に感謝ですよ。

Collins_okada080210コリンズ監督が見守る中、ダッシュをこなす岡田。水口コーチのコメントからも首脳陣の岡田への期待がうかがえる

 小雨が落ち、強風が吹き付ける中、最後に水口コーチから力強い岡田評をもらった。
 そして、最後は再び岡田本人を直撃。出待ちをしていた子供からサインをせがまれ、女性ファンから誕生日プレゼントももらっていたところ、まずは右手に巻いていたテーピングのことから聞いた。
「手のマメがつぶれて。それでです」
 やはり。マメが破れて、皮ができて、また破れて、強打者のゴツイ手は出来上がっていく。どんどんバットを振って手のひらを硬くしていってほしい。次は少し技術的な話を聞いた。

谷上 今、打席で一番意識にあるのは?
岡田 そうですね、ヘッドを立てて、鋭く振るってことと、バットの軌道を安定させることです。
谷上 バットの軌道がいい形で安定すれば、打球の質も安定していくやろうしな。その軌道にも関係すると思うけど、キャンプの出発前に聞いた時は、イチローのバッティングを見て「構えたところからそのままバットを落とすように出す」と言ってたけど。そこは?
岡田 それはまたちょっと変えました。
谷上 やって合わんかったっていうこと?
岡田 合わなかったというか、水口さんともそのあたりを少し話して、そのまま落とすというよりも、もっとボールを呼び込む形を作るっていう感じですね。
谷上 確かに現役時代の水口さんは、テークバックで1回ヘッドを入れるような形を作って、そこでボールを呼んで込んでるっていう打ち方やった。
岡田 そうですね、体はそんなに大きくないのに京セラドームの3階席に放り込んだりしたのも、そういうところもあるのかと思って。
谷上 ツボに来たら飛ばすバッターやった。そういう意味では去年途中から教えてもらってた小川(博文・元オリックスほか)さんも共通するタイプと思うし、あと…。

Collins080210連日の雨にコリンズ監督の表情も硬い。天気の回復とともに景気のいいコメントが待たれる

と言い掛けたところで、選手を迎えにきた車が到着。雨がひどくなってきたので、室内練習場の出口前まで車が来たのだ。何とも恨めしい雨だ。というわけで、ちょっと不完全燃焼ながら、今回のキャンプレポートはとりあえずここまで。
 しかし改めて、バッティングは難しい。何かヒントを得たかと思えば、また迷い、気がつけばまた元へ戻り…、この繰り返しなのだろう。岡田が最後に語った「ボールを呼び込む形」も、思えば、