谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第68回-
2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。今回で68回目を迎えました。
大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
2005年の高校生ドラフトで、オリックスに1巡目で指名されて入団。2年目の昨年は、シーズン前半こそ不調だったものの、北京で開かれたオリンピックプレ大会での活躍を契機に好調を維持したままオフに突入。3年目の飛躍に大きな期待がかかります。
そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から岡田選手を取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でレポートいたします。今回はどんな内容になっているでしょうか?
ナニワのゴジラ、まだ目覚めず
2月19日から高知へ場所を移して行われているオッリックスキャンプからは、まだ「岡田爆発」のニュースが伝わってこない。その状態が気になりながら、どうにも見に行く時間が取れず、そうこうしている間に更新日。
正直なところ今回は、周辺ネタを集めている時間もなく、「臨時休業」も考えたが、とりあえず更新だけはすることにした。
キャンプも第4クールに入ったが、何といっても宮古島での1次キャンプが雨続き。ほとんどが室内練習場での練習だったので、キャンプ終盤と言われても、そういう気がしない。おそらく選手たちもそうではないか。
今、行われている紅白戦では、20日の一戦で岡田はヒットを1本を打っていたが、数字を見る限り、まだ首脳陣にインパクトを与える活躍は見せられていないようだ。
稲葉のコメント→岡田への期待
稲葉選手のインタビュー記事は3月10日発売の『野球小僧』4月号に登場の予定 |
というわけで、状態は想像するしかないのだが、僕の中には、ちょっとしたことにも岡田が絡んで浮かんでくる。
15日に名護の日本ハムキャンプを取材した時もそうだった。僕は担当ではなかったのだが、先日、稲葉篤紀にインタビューした野球小僧でお馴染みのライター・服部健太郎氏から、稲葉がヤクルト時代にレーシック手術を受けたことを聞いた。
〈それで劇的にバッティングが向上したのか〉
と、安易に結び付けようとした僕の想像ほど事は単純ではなかったが、「目を気にすることがなくなったのは大きかった(それまでの稲葉はコンタクト)」と、打席での集中力アップにつながったことについては認めていたそうだ。
もちろん、この話に僕が岡田の爆発を浮かべながら聞いていたのは言うまでもない。
長谷部、平田の話題→岡田への期待
また、16、17日に久米島で楽天キャンプを取材した時のこと。
2日目に紅白戦が行われ、先発で田中将大と投げ合ったルーキー・長谷部康平を見ながら、また岡田が頭をよぎった。
昨夏のプレ五輪で岡田と共にジャパンのメンバーだったのが長谷部。それが今や「ローテーション確実」「新人王の最右翼」といった期待を集め、その日も安定したピッチングを見せていた。
この長谷部や田中との対戦を早く見たい…、と、頭にはやはり岡田の打席が浮かんでいた。
大阪桐蔭高時代、岡田と並び「ナニワの四天王」の1人として注目された平田良介(中日)も今年は勝負の年だ |
20日に愛知へ社会人・三菱重工名古屋の取材に行った時は、名古屋駅の売店で目にした中日スポーツの一面に刺激された。
『「開幕一軍狙ってます」平田デモ弾』
19日に宜野湾で行われた横浜対中日の練習試合。9回にライトへ2ランを放った平田良介(中日)の活躍を伝えた見出しだった。
昨年のシーズン終盤、1軍に抜擢され、そのままクライマックスシリーズ、日本シリーズでも出場を続けた平田は、改めて言うまでもなく岡田の中学時代からのライバル。このキャンプでは2軍中心の読谷スタートとなっていたが、岡田同様、生き残りを賭けた競争の中で一足早く結果を出したというわけだ。
負けてはいられない。
田中、中田への注目→岡田への期待
ほかにも、このキャンプで話題を独占している中田翔(日本ハム)や、先にも触れた田中を見ても、岡田が重なってきた。
岡田に田中に中田。
しりとりのようなパ・リーグの若手3人衆が揃って活躍する日を僕は今から楽しみにしている。
スター選手にはライバルが必要で、その対決の中で互いに輝きを増していくものだ。この3人は、岡田が3年目、田中が2年目、中田が1年目とキャリアも微妙に違うが、性格も僕が知る限り実に三者三様。このコントラストがまた魅力的で引かれるものがある。
実はこの年明け、僕は野球小僧に3人を1つの記事に並べた原稿の企画も出した。残念ながら今回は見送りとなったが、岡田が爆発した暁には是非とも実現させたいと思っているので、実現する日を楽しみにしていて欲しい。
今年のキャンプで話題沸騰の大型ルーキー・中田翔(日本ハム)。05年夏の大阪大会準決勝で、岡田は当時1年生投手として真っ向勝負してきた中田からバックスクリーンへ特大本塁打を放ったことがある |
と、まあ、話は広がったが、アチコチ動き回りながら、アレコレ考えながら、常に頭の片隅には岡田がある、ということ。
関西圏で連日報じられている清原和博や濱中治の話題にもそろそろ飽きてきたので、ここらで岡田には派手な活躍を見せてほしいが、ともかく、本当に勝負はこれから。23、24日の阪神とのオープン戦を皮切りにサバイバルマッチも佳境へと向かう。
序盤は静かだったが、尻すぼみよりも尻上がり。気温の上昇と共にゴジラの季節がやってくることを願うばかりだ。
(取材・本文/谷上史朗)
このシリーズは毎月1日、11日、21日頃に更新しています。次回更新は1~2日が土日のため、3月3日の更新予定となりますのでご了承ください。

稲葉選手のインタビュー記事は3月10日発売の『野球小僧』4月号に登場の予定
大阪桐蔭高時代、岡田と並び「ナニワの四天王」の1人として注目された平田良介(中日)も今年は勝負の年だ
今年のキャンプで話題沸騰の大型ルーキー・中田翔(日本ハム)。05年夏の大阪大会準決勝で、岡田は当時1年生投手として真っ向勝負してきた中田からバックスクリーンへ特大本塁打を放ったことがある![: 中学野球小僧 2008年 09月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ODZhuyWqL._SL75_.jpg)
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