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野球 - nikkansports.com

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2007-12-28

『野球小僧編集部ログ』更新周期変更のお知らせ

▼『野球小僧編集部ログ』は来年より土日更新になります

 ここで、みなさんにお知らせがあります。
 2005年9月末より、これまで1日も欠かすことなく更新してきた『野球小僧編集部ログ』ですが、2008年より毎週月曜日~金曜日の更新に変更させて頂きます

 毎日更新を楽しみにしていたみなさまには大変心苦しいのですが、何卒ご理解の上、ご了承ください。

 2008年も『野球小僧編集部ログ』をよろしくお願い致します。

(『野球小僧』編集部)

「2007年、あなたの心に残った野球」ひと言部門投稿発表

▼それぞれの野球に対する思い、ありがとうございます

 今年も残すところあと4日となりました。 年末最後のブログは、今月22日に読者のみなさまから募集しました「2007年、あなたの心に残った野球」について、まずひと言部門の方から発表したいと思います。
 「書き込み部門」については、年明けに発表させて頂きます。

【TK さん】
成瀬・涌井直接対決(5/15、千葉マリン)。高校時より野球小僧誌で度々登場の2人を生観戦できて印象深かったです。

【にしが7さん】
今年はダルビッシュ。去年の斉藤和巳も凄かったけど、それ以上。

【キャット さん】
夏の県予選で負けた選手が言っていた、「これから映画を観に行こうぜ!」

【アマ小僧 さん】
携帯電話を買い野球小僧の携帯サイト、編集部ログが見れて感動。

【素人のナックルボール視点 さん】
セリーグに オレンジのチームが 2つでき(広島ファンの嘆き、及び野球界に対しての警告)

【もっこす さん】
8月24日の巨人戦、広島・尾形選手のサヨナラホームラン。

【MAC さん】
タイツ先生の「ものまね野球教室」とても有意義でした。日頃運動してないこの体翌日腰痛。年末年始は、例年とは違って運動するぞ!!

【もんず さん】
クライマックス・パ! 決着後、日本ハムとロッテの選手・監督がお互いを称えあう姿に感動しました!

【もんず さん2通目】
9/26のダルビッシュとマー君の熱闘とそれに終止符をうった坪井選手の人生初のサヨナラヒット!

【おく さん】
甲子園一回戦駒大苫小牧×広陵の試合

【やまだ】
パCS 第2ステージ第5戦 9回裏 大松選手の打席のフルカウントからのタイムリーに感動しました!

【りょう さん】
今年の夏の甲子園は3泊4日勉強合宿と重なりました準々決勝の前の日から準決勝の試合見れなかったんです。

一言部門と言ってもどうかけばいいかわからないので57577にしました。
字余りしてますが^^;

↓↓以降一言です。↓↓
合宿よぉ なんでこんな 日にやるの?
野球見たくて 集中できない・・・
↑↑一年間ありがとうございました↑↑

【URA さん】 (ハンドルネームが無かったので勝手に命名しました)
星野ジャパン、かっこよかった!北京では絶対金メダルだ!

以上です。

 みなさん、それぞれにいろいろな思いがありますね。ぜひ、来年もたくさん野球を見て、感動してもらいたいと思います。

 それで、告知の時に限定5名としていました選手のサインボールプレゼントですが、チマチマしたことはナシにしまして、投稿した方全員にプレゼントすることにしました!

 誰のサインボールが行くかは、着いてからのお楽しみですが、モノによっては「今をときめくあのプロ選手のアマ時代」のサインなども入っております。
 年が明けましたら、順次発送いたしますので、今回掲載されたハンドルネームの方は、kozo@byakuya-net.co.jp まで、氏名、住所の方をメールでお知らせください。

           

▼『野球小僧編集部ログ』本日更新周期変更のお知らせ

 ここで、みなさんにお知らせがあります。
 2005年9月末より、これまで1日も欠かすことなく更新してきた『野球小僧編集部ログ』ですが、本日より1月6日までの9日間、ブログの更新をお休みさせて頂きます

 「谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記」「イスラエル野球紀行」、「『中学野球小僧』編集部の取材日記」など、定期更新の連載記事についてもその間はお休みです。

 2008年の『野球小僧編集部ログ』は1月7日から本格更新いたします。では、みなさま、良い年末をお迎えください。

(『野球小僧』編集部)

2007-12-27

『中学野球小僧』編集部の取材日誌(12月27日)

Kawaguchimangerノックを打つ川口将司監督。情熱溢れる青年監督だ

▼駿台学園中学校の取材に行ってきました!

 来年2月9日発売の『中学野球小僧』3月号の「中学野球テクニカル」の取材が始まりました。今回の取材先は、今年秋の東京都大会を制した駿台学園中学校。朝からものすごい冷え込みでしたが、選手たちは元気にグラウンドを駆け回っていました。

▼「下→上」の動きを徹底!

 今回の取材テーマは守備。駿台学園中では、バッティング、走塁以上に力を入れて守備を練習しています。そのメニューはさすがのこだわりよう。川口将司監督の指導のもと、選手たちが様々な動きを見せてくれました。
 駿台学園中で徹底しているのが、「下→上」の動き。そのための動き方をいくつか紹介してもらいましたが、ここでは「蹲踞(そんきょ、つま先立ちで深く腰を下ろし、ヒザを開いた姿勢)」でのゴロ捕球を紹介します。通常の腰を下ろした姿勢での捕球に比べ、下から上の動きを徹底できます。選手たちは、川口監督が手で転がしたボールと、ノックした打球を何度も繰り返し受けていました。

▼ペットボトルがボディブローのように効く

Ground_ballskill 蹲踞(そんきょ)の姿勢でゴロを捕れば、「下→上」の動きが徹底できる

 駿台学園中の選手たちはアップをするときに、砂が入ったペットボトル(500ミリ)を両手に持ちます。ランニング、様々な動きを取り入れたダッシュ系のメニューのときに、ペットボトルを持つと「じわじわボディブローのように効いてきます」と川口監督。ダッシュ系のメニューのときには、ペットボトルを抱え込まずに、しっかり腕を振ることがポイント。このような積み重ねが、秋の都大会を制した強さのヒミツなのかもしれません。

 おかげさまで、今年も、全国の指導者の方にたくさんのお話をうかがい「中学野球テクニカル」を進行することができました。どうもありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

(『中学野球小僧』編集部・安藤)

2007-12-26

『野球小僧』2月号の編集作業が終了

▼みなさんはクリスマスはどうでしたか?

 『野球小僧』2月号の編集が本日深夜、終了しました。

 今回は『高校野球小僧』と同時進行ということで、大変な状況の中、編集部員はクリスマス返上で完成させました。編集に関わったみなさま、お疲れ様でした。また、取材にご協力頂いたみなさま、ご協力ありがとうございました。

 そして、読者のみなさまには、年明け早々の発売日1月10日にお会いしましょう。
 もうしばらくお待ちください。

 いつもなら、これでしばらくバタンキューなんですが、今回はそうもいきません。
 同時進行の『高校野球小僧』の編集はまだ続行しているのです。
 年末もあとわずかですが、こちらも1月18日の発売に向け編集作業が山場を迎えております。

 編集部はさらなる底力を引っ張り出してもうひと頑張りします。

 みなさまは良い年末をお迎えください。

(『野球小僧』編集部)

2007-12-25

【野球写真館】vol.206 ミッキースマイル

 5月2日のブログ記事(http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.206 ミッキースマイル071119katokeiouniv   

 東洋大・大場翔太投手、愛工大・長谷部康平投手と並ぶ「大学BIG3」、東京ヤクルトに単独指名された慶応大学の左腕加藤幹典投手(もう1カ月もたつんですな…)。
 会見場での撮影タイムのときは、《タフマン》をいくつかのポーズをとりながら飲まされ、笑いながら「どうすりゃいいんですか」と困った様子を隠さなかったけど、外へ出て野球部の仲間が祝福したときは会見場以上の笑顔。
 この笑顔のような、明るいルーキーイヤーになることを、及ばずながら祈っています。

2007年11月17日、慶応大学日吉校舎(神奈川県)にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、39歳。

2007-12-24

イスラエル野球紀行 第11回

A_map_of_israel_2

 2007年6月に中東の地・イスラエルでプロ野球が始まったのをご存じでしょうか? 『野球小僧』では9月10日に発売された10月号の「ワールドベースボールレポート」にて、シーズン中に現地へ赴いた石原豊一氏によるのレポートを紹介しました。
 ただし、ページ構成の都合で掲載は1ページ。そこで、石原氏が誌面に書ききれなかった道中の体験を「イスラエル野球紀行」としてご投稿いただきました。
 今後、当ブログにて週1回のペースで連載していきます。今回はその11回目。我々日本人には、大変遠く感じる中東・イスラエル。開幕したプロリーグとは、実際どのような雰囲気だったのでしょうか?

イスラエル野球紀行の過去の記事はこちら
           

■最後の夜(8月13日ネタニア・タイガース対テルアビブ・ライトニング(スポーテック))~その3

会場のビーチへ

  Tシャツと短パンの集金の後、いよいよ出発することになった。僕とリョージュは、バラン監督の車に乗ることになった。
 彼は元々アメリカで弁護士をしていたという。IBLの発起人の1人が同じく弁護士という関係で、このリーグには法曹関係者が多い。その後、「故国」イスラエルに移住し、去年までパレスチナで警官をしていたという。
 そんな話を聞いて、僕は先日訪ねたパレスチナ自治区、ベツレヘムやヘブロンの風景を思い出した。この人もあの分離壁の周りで銃を片手に、アラブ人たちににらみを効かせていたのだろうか。

 バーベキュー会場は、テルアビブ郊外のビーチだった。
 夜だというのに海水浴を楽しむ人々でいっぱいである。すでに何人かの選手は到着していて、芝生の上にビニールシートを敷き、メンバーの到着を待っていた。何人かの選手はイスラエル人選手の実家によって準備をしたり、くつろいだりしていたらしい。我々の出発を携帯電話で聞いてから出発したので、待ちぼうけということはなかったようだ。
 さらに、当初は参加しないと言っていたラティーノたちも、彼らが車で迎えに行っていたそうで、結局は参加することになった。ともかくもメンバー全員集合となったのでよかった。ダンは奥さんと生まれたての子供も連れてきている。
           

国内選手と外国人選手

 ラファエルとサントス、「イカリヤ」・ゲレーロのラティーノ三人衆が到着すると、早速乾杯となった。つまみはイスラエル風のパン、ピタとナスのペースト、タヒーナそれにオリーブ。アラブ料理でも見かけるおなじみのメニューだ。現在では対立している両民族だが、こういう食べものひとつとっても、もともとはたいした違いなどないことがよくわかる。
 肝心のバーベキューは、イスラエル人選手たちが火をおこして準備してくれていた。彼らは試合後、肉や野菜を串に刺して用意してくれていたのだ。僕も手伝おうかと思って申し出たが、「それは不要だ。楽しんでくれ。」と取り合わない。
 リュージュの話だと、彼らの中には、チームの多数を占める外国人選手を迎えるホスト役のような意識があるらしい。普段はその外国人選手のために試合には出られない彼らだが、外国人選手なしにはここでの「プロ野球」などとても成立しないし、彼らにとっては、マイナーリーガーであってもプロ経験のある選手は、ある種の憧れの存在なのだろう。国際政治的事情から、孤立しがちなこの国の国民にとって、自国の野球リーグのためにはるばるやってきてくれた選手たちは、感謝し、歓待すべき存在なのかもしれない。
 大敗になりかけた試合を追いついての引き分けということもあってか、選手たちは皆上機嫌でパーティーを楽しんでいる。あともう少しでシーズンが終わるということもあるだろう。
 たった2ヶ月だが、プロというには余りにもお粗末な環境にプライバシーのない合宿生活ということもあって、イスラエルでの始めてのシーズンは選手たちにとって決して短かいものではなかったはずである。
              

チョースケ・イカリヤ?

 ところで、こういう場でも出身地別のすみわけができていた。
 ラティーノ3人衆はビーチと芝生を隔てる防波堤あたりで缶ビール片手に話している。ビニールシートには、米加豪の「グリンゴ」たちが陣取り、イスラエル人たちはかいがいしく、肉を焼いている。
 そして、リョージュはその間をうろうろ。彼の話だといつもこんな感じで、英語のあまり得意でない彼は、どのメンバーとも当たり障りのない付き合いをしているが、実のところ結構孤独でもあるという。フラリとやってきた僕にあれこれ便宜を図ってくれたり、このパーティーに招待してくれたのも、そのへんの事情があるのかもしれない。
 といっても、お互いのグループは仲が悪いというわけではなく、気遣いのあるラファエルが肉の焼け具合を見に行ったり、白人のコミターがラティーノのもとに行って話したり、お互いがシーズンの健闘をたたえ合っていた。
 僕たち日本人2人組みもあっちこっちへ行っては、いろんな選手と話をした。ゲレーロに、「お前は日本の有名なアクター、イカリヤに似ている。」と言って、「イカリヤ」を連発すると、この肩が痛いとシーズンの半分ぐらいをサボった能天気者は、喜んで自分を指差して「イカリヤ」と言って大笑いしていた。レッドソックスから契約金をふんだくった彼は、ドミニカに3軒も家があるという。

「ドミニカに来ることがあれば、連絡しろ。いつでも泊めてやる」

 と、気のいい事を言ってくれた彼は、結局連絡先は教えてくれなかった。3軒ある家も、本当のところは兄の大リーガー、ウラジミールが建てたものかもしれない。

              

<次週へ続く>
        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流離いの野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。イスラエル野球リーグが開幕すると聞いて、今回も早速現地へひとっ飛び。異国の野球熱を思い切り体感してきた。

※石原豊一氏による北信越BCリーグ開幕時のレポートはコチラ
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/post_4ba1.html

2007-12-23

下っ端編集部員・池田の「早く1軍になりたい!」 第36回

 どうも、下っ端編集部員の池田です。
『野球小僧2月号』が校了直前ということで、編集部のバタバタ具合もピークを迎えようとしています。
 あと数日…。踏ん張りどころですね。
 藤川球児投手(阪神)のように危なげなくピシャリと締めて、無事にゲームセットを迎えたいものです。

Photo_3本誌12月号をベースに見立てて、走塁の極意を説明する大塚さん。西武黄金期の強さの真髄がうかがえた

■熱い男・大塚光二!
 今週の下っ端、校了直前ですが取材が1件。
 元西武の大塚光二さんの取材です。
 都内某ホテルで行われることになったこの取材。
 待ち合わせ時間5分前、下っ端は「まだかな、まだかな」とロビーをウロチョロしながら、大塚さんを待っていました。
 すると、背後から「池田さん!」という声が。
 振り返れば奴がいる、大塚光二さん。
「池田さん、どうも! 今日はよろしくお願いしますっ!」と右手を差し出し、力強い握手でご挨拶。
 ちなみにボクと大塚さん、電話では何度もやりとりをしていましたが、顔を合わすのはこれが初めてでした。
 胸に名札を付けていたわけでもないのに、大塚さんはどうしてボクに「池田さん!」と声をかけることができたのでしょうか?
 これは人類の歴史が始まって以来のミステリーです。
 
 話を戻して大塚さんの取材。
 もう発表してもいいかと思いますが、『野球小僧2月号』の特集テーマは「走塁」。
 大塚さんの「走塁」でピンときた方はなかなかのレベルです。
 今回は1992年日本シリーズ第6戦、1点ビハインドの9回2アウト、ライト前ヒットで一塁から一気にホームに生還した球史に残る伝説の好走塁について話を聞いてきました。
 詳細は『野球小僧2月号』を待っていただくとして、やはり、話を聞いていると「そりゃ、西武強いわ~」と80年代後半から90年代前半の西武黄金期の強さを改めて実感させられました。
 他の球団とはプレーに対する考え方も、目標の置き方もまったく違ったんだろうなというのが下っ端の感想ですね。
 下っ端は1983年生まれ、しかも多摩地区出身ということで、近所の西武球場(当時)でこの黄金期の西武の試合を何度となく観戦しているので、このあたりの大塚さんの思い出話は感慨深いものがありました。
 子供ながらにデストラーデのガッツポーズのマネをよくしたもんです。
 秋山(幸一・現ソフトバンク総合コーチ)のバック宙はマネしたくてもできませんでしたけど…。

 現在は解説者として活躍されている大塚さん。
 普段の解説(地上波)でも、「ちょっと興味を持って見ているおばあちゃんでもわかる解説」を心がけているそうです。
 逆にCSの解説では「野球が好きな人が見てるから」とマニアックな技術的な話を多くするように気をつけているとか。
 視聴者の層によって、完全にキャラを使い分けてるんですね~。
 この日はわかりやすくて深~いお話でしたよ。
 取材終了後、再びの堅い握手の後、スーツの懐から取り出したサングラスをサッとかけて、颯爽と去っていく大塚さんは普段、テレビで見るキャラとは違い二枚目の空気を漂わせていました。

池田勇樹(いけだ・ゆうき)
▼1983年生まれ、東京都出身。編集部員。右投右打。180センチ90キロ。都立国分寺高から法政大を経て、2006年4月白夜書房にテスト入団。同7月『野球小僧』編集部配属。酒と読書と筋トレをこよなく愛す。好きな朝ドラは『ちゅらさん』と『ファイト』。高校時代、朝と昼の再放送で『ちゅらさん』を見ていたため、出席日数が足りなくなり、留年の危機に瀕した伝説を持つ。

※池田くんの記事に対するコメントを募集しています
ご意見、励まし、質問等々何でも構いません。ぜひ記事下のコメント欄にお書き込みください。本人が誠心誠意を持ってご返答致します。(誹謗、中傷、記事と関係ない広告等については、編集部の判断で承認を見送ることがありますのでご了承ください)。

2007-12-22

「2007年、あなたの心に残った野球」まだまだ募集中です

▼続々来ていますが、まだまだ募集しています

 先日、19日に募集の告知を出させていただきました投稿募集。特に、ひとこと部門で熱心な読者の方々から投稿が来ております。

 もちろん、まだまだ募集中ですので、どんどん応募して欲しいと思います。

 テーマをもう一度、言っておきますと…

「2007年、あなたの心に残った野球」

 です。

 プロアマ問わず、観戦者として見てきた中で、最も感動した試合、感動したプレーは何だったでしょうか? もちろん、それは試合以外のことでもいいです。球場でナンパされた、サイフを落として涙した、なんてのもアリでしょう。
 他にも、知ったときに驚いたニュースや事件、極端な話、「『野球小僧』のある記事を読んで大変感動した」ということであればそれもOK! 要するに皆さんにとって今年1番の野球に関する出来事や思いを分かち合おうという企画なのです。

 ということで、何はともあれ、その思いの丈を文章にして送ってください。

 カテゴリーは、「ひとこと部門」と、「書き込み部門」の2つ。
 ご自分に合ったどちらかにエントリーするもよし、できるのであれば両方エントリーしても構いません。

 締め切りは「ひとこと部門」12月25日まで、「書き込み部門」12月27日まで。あとわずかです。 ご応募いただいた作品については、編集部で「面白い」と思ったものについて、年末年始のブログ記事としていくつか公表させていただきます。

 また、応募者全員を対象に抽選で5名のみなさまに、取材の時に読者プレゼント用に頂きました選手のサインボールをプレゼントいたします。いつものとおり、どの選手のどの時代のサインボールかは届いてからのお楽しみです。

 みなさまからの数多くの投稿をお待ちしております。

■投稿応募方法
 ◎「ひとこと部門」
  ・今回のブログ記事の「コメント」書き込み欄に30文字以内で書き込みください。
  ・この記事のコメント欄は原則として公開しません。後日、ブログ記事として紹介致します。
  ・コメントについては、1度書き込んでいただければ編集部で確認できます。コメント欄に表示されないからといって、何度も同じ内容のコメントを書き込まないようにお願いします。

 ◎「書き込み部門」
  ・1000字を目安にメールにて以下のアドレスまで送信してください。
  ・送り先 kozo@byakuya-net.co.jp

 <共通事項>
  ・名前については原則ハンドルネームでお願いします。
  ・プレゼント当選者は当ブログにて発表します。その後編集部よりメールを送付、折り返し送り先を返信していただく流れになりますので、メールアドレスは必ず明記して送ってください。

(『野球小僧』編集部)

2007-12-21

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第63回-

Okada_top071221 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。63回目を迎えております。

 大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
 2005年の高校生ドラフトでは、オリックスに1巡目で指名されて入団。飛躍が期待された2年目は、シーズン前半こそ不調からファーム暮らしが続いたものの、北京で開かれたオリンピックプレ大会で日本代表の中軸として活躍。帰国後も好調を維持しました。
 その後、宮崎フェニックスリーグでも打棒が爆発し、良い状態のままオフに突入。3年目の来年がますます楽しみになってきました。
 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から岡田選手を取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でレポートいたします。今回はどんな内容になっているでしょうか?
     

濱中に続き、今度は古木

「今回はコレといったネタがなく、何を書こうか、と思っていたところにトレードのニュースが舞い込んできた」
 こう書き出したのは前々回の記事だった。そして今回、再びネタに困っていると、またもやトレード話が! 前回は阪神から濱中治で、今回は横浜から古木克明。ともに長打力を売りにする選手で、岡田本人も岡田ファンをも大いに刺激するトレードが続く。

Furuki大西宏明とのトレードで獲得が決まった古木克明

 しかし、まあ…。
 右の大砲が欲しいと濱中を獲り、カブレラにも交渉中だと思ったら、次は「左の大砲が欲しかった」と中村GM。それは今シーズン、楽天にも抜かれて最下位に沈んだオリックスなのだから、右の大砲も左の大砲も、盗塁の出来る選手も、左の中継ぎもセットアッパーも…、優秀な監督もコーチも、何でも欲しいのだろうが、それにしても、相変わらずどんなチームを作りたいのかがまるで見えてこない。「夢の200発打線」なんて書いてあった新聞もあったが、どこに夢があるのか?
 オリックスのトレードを見ていると、「ウチのA選手とヨソのB選手なら、B選手の方が実績もある。これで交換できるなら多分もうけもん」そんなレベルのものにしか見えない。古木も4年前には22本塁打を打ったこともあり、確かに飛ばす魅力は持っているが、今のオリックスに必要な選手か? と聞かれれば大いにクエスチョンだ。
 しかも、交換で出したのが大西宏明。阪神に移った平野恵一もそうだが、それぞれの高い能力をオリックスで使い切っていただろうか? 特に大西は10本塁打した近鉄の最終年(2004年)には立て続けに満塁弾など印象的な一発を放ち、中村紀洋から「いてまえ魂を継げるのは大西しかおらん」と言われたこともあった選手。思い切りの良さに、勝負強さ。さらにあの守りに足。ほんと、使い切れればいい選手なのだ。横浜へ移り、活躍する姿が今から見えてくる。
         

目指すは第2の巨人か!?

 それにしても、ローズにラロッカがいて、そこへ濱中、古木ときて、カブレラも欲しい。
 中村GMは、第2の巨人を目指しているのだろうか。資金的にそれほどのスケールはないが、安易に長距離砲を並べたがるイメージは、そこにしか重なってこない。しかも、濱中や古木が少々活躍しようと、それがチームの再建につながっていくのか? オリックスファンが心底喜ぶ結果になるのか?
 これだけ低迷が続いているんだから、そろそろ腹を決めて、ファームから中心選手を鍛え上げ、育てていこうという発想にはならないのだろうか。自前の選手を育てる、という球団の姿勢が、結局、チーム作りへの意欲だと思うのだが、その欠片も見えてこない。
 中村GMには、今の岡田を見てくれ! と言いたい。

Okada_071221_02岡田には周辺の状況に惑わされず、上だけを向いて進して欲しい
 今季の終盤の感じからすれば、使いさえすれば1軍で20発くらい打っても驚かないくらいの成長を感じた。後半戦の飛び方は半端じゃなかった。どうしてその可能性に賭けようとしないのか? 競争相手の出現による刺激は刺激として、若手の芽を摘むような補強は勘弁してほしい。今年、リーグ優勝したとはいえ、ここ数年巨人に充満していた閉塞感がまさにそうだったではないか。
 ウエスタンリーグの三冠王に輝いた迎祐一郎を筆頭に、サーパスの主力組がオフの契約更改で揃って出場機会の少なさに対する不満を口にしたそうだが、オフの補強でまたチームの空気は悪くなっていくだろう。それがまたシーズンの結果にもつながっていくのは目に見えている…。
           

目標は元祖・ゴジラ!

 しかし、嘆いてばかりでも仕方がない。
 一連のトレード報道には岡田ファンもイラッと来る所があっただろうが、結局、岡田に頑張ってもらうしかない。岡田には、濱中や古木が来たといっても、仮にここへカブレラまで加わったとしても、そこを見て欲しくない。
 もっと上、もっと先を見ろ、ということ。力さえつけていけば、そして、限られたチャンスの中であっても結果さえ出していけば、必ず風は吹いてくる。相手が誰であっても、ポジションがどうであろうと、使わざる得ないところまでもっていけばいいだけのことだ。
 あくまで目標は海の向こうのゴジラ。目線を落とさず、これくらいの障害はアッサリと超えていってほしい。

(取材・本文/谷上史朗)

このシリーズは毎月1日、11日、21日に更新しています。次回の更新は『野球小僧編集部ログ』が年末年始の期間中お休みとなるため、翌2008年1月11日に変更となりました。楽しみにされていた方には大変恐縮ですが、どうかご了承ください。

2007-12-20

『中学野球小僧』編集部の取材日誌(12月20日)

▼野球指導者講習会(ジャイアンツ野球教室)に行ってきました!

Karotiグラブサイドの使い方を説明してくらた鹿取さん。「リリースの瞬間に体の前に置く」ことがポイント

 今回は、12月9日に行われた野球指導者講習会(ジャイアンツ野球教室)のレポートです。今年で2回目となったジャイアンツOBによる野球教室。今年は松本匡史さん、鹿取義隆さん、後藤孝志さんの3名が講師となり、たくさんの指導法を教えてくれました。

▼コントロールをつけるグラブの使い方

 ピッチング指導を披露してくれたのは、鹿取義隆さんです。現役時代は、巨人と西武で通算131セーブをマークした中継ぎと抑えのエースです。
 ボールの握り方、上半身、下半身の使い方を丁寧に指導してくださいましたが、ここでは特に上半身、グラブ側の腕の使い方を説明します。
 ポイントは「リリースの瞬間は体の前にグラブを置く」。写真のように、胸の前にしっかりグラブを置きます。鹿取さんは「グラブサイドがコントロールを決める」と教えてくれました。グラブを後ろに引いてしまうと、コントロールが悪くなってしまいます。コントロールが定まらないピッチャーは、リリースする腕ばかりでななく、グラブ側の腕の使い方にも気をつけてみましょう。

▼ヒジが落ちるスローイングを直すメニュー

Goto地面にボールを叩きつけ、高いワンバンドを投げるようにすれば、ヒジが落ちない。鹿取さんのようにヒジをしっかり上げて、ボールを地面に叩きつけよう!

 内野守備を教えてくれたのは後藤孝志さん。前向きな言葉をたくさん使って、指導していたのが印象的でした。現役18年間をジャイアンツ一筋でプレー。今季はBCリーグの新潟アルビレックスベースボールクラブの監督も務めました(今オフ退団)。選手時代は、勝負強い打撃と、内野、外野両方を守れることが売りでした。
 まずはキャッチボールから指導がスタート。キャッチボールは、「捕る」と「投げる」を分けたメニューを薦めていました。ボールを捕球したら、ステップして投げる体勢を作る、この動きを繰り返します。
 次にスローイング。ヒジが落ちるスローイングを直すために、強いワンバンドを投げるメニューを教えてくれたました。写真のように、ヒジを高く上げて、地面に思い切りボールを叩きつけます。ヒジが落ちてしまっては、強いワンバンドを投げられません。ヒジが上がれば送球を安定するので、送球に悩む選手におすすめのメニューです。

 その他に紹介されたメニューは、来年2月9日発売『中学野球小僧』3月号でお伝えします。どうぞご期待ください。

(『中学野球小僧』編集部・安藤)

2007-12-19

「2007年、あなたの心に残った野球」大募集

▼今年ももう年の瀬です

 2007年も残すところわずかですね。
 現在、編集部では『野球小僧』2月号(1月10日発売)『高校野球小僧』(1月18日発売)の編集作業のため、連日連夜奮闘中であります。
 クリスマス返上で頑張りますので、みなさま年明けを楽しみにお待ちください。

▼投稿大募集! 要するにテーマはなんでもOKです

 さて、年末が近いということで、ここらで『野球小僧』並びに『野球小僧』編集部ログの読者のみなさまに向けて、1年の締めくくりとなるような投稿を大募集いたします。

 テーマは、

「2007年、あなたの心に残った野球」

 です。
 プロアマ問わず、観戦者として見てきた中で、最も感動した試合、感動したプレー、あるいは試合以外のことでもいいです。憧れの選手にサインをもらった、話ができた、などでもいいですね。
 他にも、知ったときに驚いたニュースや事件、極端な話、「『野球小僧』のある記事を読んで大変感動した」ということであればそういうことでもいいのです。要するに何でもアリということですね(笑)。

 とにかく、今年1年を振り返って、読者の皆さんが最も感動した野球に関することついて、文章にして送ってください。

 カテゴリーについては、手軽に書ける「ひとこと部門」と、たくさん主張できる「書き込み部門」の2つを用意しました。
 ご自分に合ったどちらかにエントリーするもよし、できるのであれば両方エントリーしても構いません。

 締め切りは「ひとこと部門」12月25日まで、「書き込み部門」12月27日までです。 ご応募いただいた作品については、編集部で「面白い」と思ったものについて、年末年始のブログ記事としていくつか公表させていただきます。

 また、応募者全員を対象に抽選で5名のみなさまに取材の時に読者プレゼント用に頂きました選手のサインボールをプレゼントいたします。いつものとおり、どの選手のどの時代のサインボールかは届いてからのお楽しみです。

 みなさまからの数多くの投稿をお待ちしております。

■投稿応募方法
 ◎「ひとこと部門」
  ・今回のブログ記事の「コメント」書き込み欄に30文字以内で書き込みください。
  ・この記事のコメント欄は原則として公開しません。でも、1度書き込んでいただければ編集部では確認できます。コメント欄に表示されないからといって、何度も同じ内容のコメントを書き込まないようにお願いします。

 ◎「書き込み部門」
  ・1000字を目安にメールにて以下のアドレスまで送信してください。
  ・送り先 kozo@byakuya-net.co.jp

 <共通事項>
  ・名前については原則ハンドルネームでお願いします。
  ・プレゼント当選者は当ブログにて発表します。その後編集部よりメールを送付、折り返し送り先を返信していただく流れになりますので、メールアドレスは必ず明記して送ってください。

(『野球小僧』編集部)

2007-12-18

イスラエル野球紀行 第10回

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 2007年6月に中東の地・イスラエルでプロ野球が始まったのをご存じでしょうか? 『野球小僧』では9月10日に発売された10月号の「ワールドベースボールレポート」にて、シーズン中に現地へ赴いた石原豊一氏によるのレポートを紹介しました。
 ただし、ページ構成の都合で掲載は1ページ。そこで、石原氏が誌面に書ききれなかった道中の体験を「イスラエル野球紀行」としてご投稿いただきました。
 今後、当ブログにて週1回のペースで連載していきます。今回はその10回目です。我々日本人には、大変遠く感じる中東・イスラエル。開幕したプロリーグとは、実際どのような雰囲気だったのでしょうか?

イスラエル野球紀行の過去の記事はこちら
           

■最後の夜(8月13日ネタニア・タイガース対テルアビブ・ライトニング(スポーテック))~その2

あっけない最終戦

 エースのプリブルを引き継いだ4回から3イニング目となる6回に入ると、2番手投手のクラブはつるべ打ちにあい始めた。
 このリーグではよく見られることだが、経験の浅い投手は一旦打ち込まれ始めると、相手打線の勢いを止めることが全く出来ない。おまけに平凡なレフトフライが傾いた西日と重なって外野手が前に突っ込めずヒットになってしまうなど記録に表われないミスも出た。テルアビブはたまらず抑えのエトキンを投入するが、安打を許しついに6点差を追いつかれてしまう。
 こうなるとタイガースのサヨナラのチャンスなのだが、そこはIBLである。そう思い通りにはならないオチがちゃんとついていた。
 2アウト一、二塁の絶好のチャンスに代打が送られた最高の場面で、なんと二塁ランナーが牽制タッチアウト。まるでコントの幕引きのように、審判のコールと共に陽が沈んで球場は闇に包まれた。
 IBLの規則では、原則引き分けはなく、最後はホームランダービーで決着をつけるのだが、この状態ではそれも出来ず、試合はこのまま終わってしまった。通常はこういう場合はサスペンデッドになるのだが、このカードはこの日が最終戦。結局この試合はIBL史上最初の引き分け試合ということになった。
         

求められたサイン

Childrenイスラエルリーグの応援に来ていた子供たち

 試合後、しばらく選手は外野の芝の切れ目近くでミーティング。イスラエルでは、試合後は必ず、選手、監督、コーチが集まってその試合の「反省会」をすることになっている。 10分もかからないうちに、それも終わるといよいよ撤収ということになるが、出待ちのファンへのサイン会というものが待っていた。と言っても、観客自体が80人足らずだから、サインする数もたかがしれている。
 この後の動きを知りたくて、ベンチに入った僕も、タイガースの帽子をかぶっているせいか、チームの一員と勘違いされて、サインを求められてしまった。ベンチ裏で、草野球の兄ちゃんと同じように短パン、Tシャツ姿に着替えてしまっている選手もいるので、同じような格好をしている僕も選手と間違われたようだ。身長170センチに足らない僕をプロ野球選手と間違えるのもどうかと思うが、実際IBLには僕とさほど体格の変わらない選手も多い。IBL唯一の日本人選手・リョージュも、どちらかというと細身のため、僕と並ぶとどちらが選手かわからないほどである。
 求められたサインについては、断るのもなんなんで、子供が差し出すボールに適当に名前を書いておいた。
 子供は大喜びで親の元に走り去ってゆく。いいことをしたのか悪いことをしたのか微妙なところだが、あの子はこのチームの選手の名など、もともと知らないのだから、喜んでくれてるだけいい事をしたんだと思うことにした。
 選手たちは一旦、ケファールへ帰るという。シャワーを浴びて、着替えてからバーベキュー会場のビーチへ向かう段取りらしい。日はとっぷりと暮れ、敵方のテルアビブの選手とともにバスに乗り込み、宿舎についた頃には夜8時をゆうにまわっていた。
         

長い待ち時間

 着替えたらすぐに移動だと、リョージュにせかされ、僕もシャワーを浴びて集合場所に急いだのたが、ビーチに行くという車の周りには、まだ人が数人しかいなかった。監督のバランとコーチのイボットソンが自分の愛車で迎えに来てくれていたのだが、大方の選手たちはのんびり食堂で飯を食っている。これから肉を食うのに、えらい食欲である。
 それにしても時間にルーズな連中だ。リョージュが気を使って走り回っているが、そんなことはお構いなしである。白人の選手は食堂でしゃべっているし、ラティーノ達は部屋で休んでいる。どうも彼らはバーベキューには来ないらしい。前回の開催時に会費を踏み倒しているので参加しにくいのではないのかということだった。
 気のいい彼らは別にケチというわけではなく、ビールを買ってきては、よくリョージュにもおごってくれるのだそうだが、家族を故郷に残しての「出稼ぎ」の身、何かと出費は抑えたいようだ。ただし、「イカリヤ」ゲレーロだけはレッドソックスから契約金をたんまりもらっているので、経済的には悠々自適の生活をおくれるようだが…。
 チームの連中は一事が万事この調子で、普段の試合へ向かうバスも遅れるやつが必ずいる。そのため、集合時間はそれを見越してどんどん早くなってゆき、それでも遅れるやつは遅れるので、几帳面なヤツほど待ちぼうけの時間が長くなるというスポーツチームにあるまじき悪循環が続く。今日もそれを見越して選手たちはのんびり構えているのだ。しまいには待っていた選手もひとりふたりとどこかへ行ってしまう始末。しかし、監督のバラン、コーチのイボットソン、キャプテンのダンとともに顔色一つ変えず待っていた。
           

集金の正体

 連中を呼びに行っていたリョージュが帰ってきた。リョージュにうながされたのか、おしゃべりに飽きたのか、選手たちもひとりふたりと集まってくる。
 さあ出発かと思うと、こんどはキャプテンのダンが選手ひとりひとりから集金を始めた。今夜の会費かと思ってリョージュに聞くと、そうではなく、チームでそろえたTシャツと短パンの受け渡しをしているのだという。チームから開幕時にユニフォーム一式とシャツは支給されたのだが、あまりの暑さに試合前練習時に着用する短パンを作ることにしたらしい。もともと予算のないIBLにそんな余分なものを追加支給する余裕などあるはずはなく、結局選手の中で希望者を募ってタイガースオリジナルのシャツと短パンを作ることになったのだ。ほとんど大学のサークルのノリである。おまけに、出来上がりにひと月以上かかり、結局注文者ダンの手元に届いたのが、シーズンもあと2試合という今日だったのだ。それではまるで無意味じゃないかと思うが、多くの者は記念品感覚で注文していた。帰国後、このシャツとパンツは彼らの「プロ野球経験」の思い出の品になることだろう。
 このTシャツ、短パンはリョージュも注文していた。値段を聞けば上下合わせて日本円でいうと6000円ほど。月給12万円の身には結構な出費だろうが、彼も記念の品に嬉々としている。このあたりに部屋こもって出てこないラティーノたちとの大きな違いを感じた。家族の生活を背負って海を越えてきたコロンビア人のラファエルなんかには、こんな余分な出費をする余裕はないだろう。

<次週へ続く>
        

■石原豊一(いしはら・とよかず)
1970年生まれ、大阪府出身。圧倒的な行動力で、これまでアジア、アメリカ、中南米、ヨーロッパなどを渡り歩く「流離いの野球好き」。すでに世界各国200を超える球場で野球を観戦してきた。イスラエル野球リーグが開幕すると聞いて、今回も早速現地へひとっ飛び。異国の野球熱を思い切り体感してきた。

※石原豊一氏による北信越BCリーグ開幕時のレポートはコチラ
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/post_4ba1.html

2007-12-17

タイツ先生「モノマネ野球教室<ライブ版>」は大熱狂

▼熱いイベントとなりました

Taitu01いつもエネルギッシュなタイツ先生ですが、この日は参加者方々に熱のこもった指導をするなどさらに高テンションでした

 15日に開催されました「タイツ先生」こと吉澤雅之氏(自然身体構造研究所)による「モノマネ野球教室<ライブ版>」。
 ありがたいことに全国から集まった13名の参加者全てが大変熱心な方々ばかりで、タイツ先生もテンションはレッドゾーンをキープ。最初から最後まで激アツの講義となりました。
    

▼エネルギッシュなタイツ先生!

 気になる内容の方はというと、まず本で取り上げられた理論の復習を簡単に。その後、「モノマネ野球教室」でも取り上げられていた一流選手の動画を見つつ、タイツ先生が、その選手のポイントを“モノマネ”しました。
「この選手のポイントはね、両腕しなやかムチ二刀流です!」
とタイツ先生は勢いよく理論に沿ったモノマネを披露。やる度に
「ね?ここ! ここなんだよ! 似てるでしょ! これやればみんなそうだよ!!」
とテンションはどんどん上がるタイツ先生。そのエネルギーに参加者のみなさんも、どんどん引き込まれていきました。
 最後は、椅子から立ち上がって、みんなでモノマネのポイントを体感。はじめは少し表情の硬かった参加者のみなさんも、すっかりリラックスモードになりました。
        

▼ストレッチをやってみよう!

 休憩をはさみ、いよいよ参加者のみなさんもストレッチを開始!
 基本ストレッチの胸鎖関節ぐるぐるストレッチから、応用体操のワップアップ体操まで。タイツ先生が、参加者の腕を取りながら熱心に指導していきます。
「この体操ができると王さんのフォームになるんだ!」
とフォームへのつながりも意識されました。
 ハードな体操も多く、参加者のみなさんは、極寒日にも関わらず、暖房を切ったホールの中で、汗ばみながら体を使っていました。
 ストレッチをしながら、プロ選手のどこを見れば、好調か不調か見分けられるといった話も出て、現役選手だけでなく、観戦者の方も楽しめる内容でした。
        

▼会場からどよめきも!

Taitsu02その場の指導で、見た目にも変化が表われる様子に、会場の参加者からはどよめきが出ることも

 最後に質問コーナーを設けながら、現役選手にもアドバイス。一人一人バッティングフォームやピッチングフォームを見ながら、丁寧な指導を。タイツ先生が指導をすると、見てる側にもわかるほど、股関節や肩甲骨の動きに差が現れました。
 思わず会場から「おおー!」というどよめきも! 参加者のみなさんが、気軽に質問できるアットホームな雰囲気の中、野球小僧たちが顔を揃えた「モノマネ野球教室」は、時間を延長するほどの大盛況の中、幕を閉じました。
 参加してくださったみなさま、本当にありがとうございました!
      

▼年明けに第2回があります

 さて、第1回の大盛況の模様を今ご覧になって、「こんなイベントがあったとは」とか「行けば良かった」と思った方、まだ参加できるチャンスがあります。
 再三告知したとおり、な、なんと! 年明けの1月下旬に早くも「モノマネ野球教室<ライブ版>」第2回が予定されているのです。

 日程等、詳細は『野球小僧』誌面上か、あるいはこのブログでもいずれ告知いたします。
 参加希望の方は、見逃すことのないようにお願い致します。

(編集部・「タイツ先生」担当)

2007-12-16

下っ端編集部員・池田の「早く1軍になりたい!」 第35回

  どうも、下っ端編集部員の池田です。
 昨日のブログにもあったように、現在、編集部は年明け1月10日発売の『野球小僧2月号』と1月18日発売の『高校野球小僧』の編集作業、および取材でドタバタ状態です。
 今日は2月号の取材、明日は『高校野球小僧』の取材、明後日は2月号の取材、その次は…。
 容量がファミコンにも劣る下っ端の脳は「ここはどこ? 私は誰?」の一歩手前です。
 あと2、3週間、とにかく気合入れてやるだけ!
 クリスマスも正月も関係ない生活でよかったぜ!

01男前全開の片岡選手。必ずオチを用意するトークも職人肌(?)

■男前の盗塁王
 今週の下っ端はスカウト、プロ野球選手、日本一高校生、シューズ職人と様々な偉人たちの取材に伺ってきました。
 その中で今回、ご紹介するのは今季38盗塁でパ・リーグ盗塁王を獲得した西武ライオンズの片岡易之選手
 片岡選手といえば、球界随一の男前選手としても有名ですよね。
 カワイイ女の子と会うとき同様に、男前を前にするとドキドキしてしまう下っ端。
 取材の際は基本的にいつも緊張しているのですが、この日は間違いなく普段よりも緊張していました。
 取材開始が契約更改の直後だったため、「万が一、契約が不調に終わって、すげぇ不機嫌だったらどうしよう」と不安になる。
 取材開始予定時刻を過ぎても、片岡選手は現れない。広報の方の「すみません、契約更改が長引いてまして…」の言葉が下っ端の不安をさらにあおる。
 予定時刻を1時間ちょっと過ぎた頃、ボクたちが控えていた部屋に爽やかな風が吹き抜けた。
 男前…、じゃなくてパ・リーグ盗塁王の登場です。
「よかった、不機嫌じゃない」胸を撫で下ろす下っ端。
 昨年まではいぶし銀の職人肌のプレー同様に、どちらかといえばクールなイメージがあった片岡選手のキャラクターですが、今年はお立ち台でヘリウムガスを吸って上がったり、かぶりものをかぶって上がったりで、そのイメージを一変させましたよね。。
「本当のキャラはどうなんだろう?」と思っていたのですが、取材中、ひとつひとつの質問に必ずオチをつけて答える片岡選手を見て、「あぁ、今年の姿が本当のキャラなんだな」と確信しました。
 ちなみにあのかぶりもののパフォーマンスをして以来、多くのファンからかぶりものの差し入れがあったそうで、「助かってますね。こっちの(金銭的な)面でも」と親指と人差し指で円を作ってオチをつけて、爽やかに笑っていました。そんなパフォーマンスも1人でも多くのファンに球場に足を運んでもらい、最後まで観戦してもらうためのもの。
 みなさん、来季はスタンドから片岡選手の生パフォーマンスを見届けましょう!

Burogu_02関係ありませんが、カブレラ地蔵はまだ健在。縁起物なので、拝んでおきました
 もちろん、パフォーマンスの話だけでなく、今季タイトルを獲得した盗塁についての話も盛りだくさん聞いてきましたよ。
 ボクらは簡単に一言で「タイトル争い」と言ってしまいますが、タイトルを争う本人たちはボクたちの想像の及ばないプレッシャーの中で戦ってるんですね。
 そのあたりの話は1月10日発売の『野球小僧2月号』をお楽しみに~!
 取材を終えた下っ端の胸は恋する乙女のようにドキドキしっぱなしでした。

池田勇樹(いけだ・ゆうき)
▼1983年生まれ、東京都出身。編集部員。右投右打。180センチ90キロ。都立国分寺高から法政大を経て、2006年4月白夜書房にテスト入団。同7月『野球小僧』編集部配属。酒と読書と筋トレをこよなく愛す。今1番楽しいプレイスポットはもんじゃ焼き屋。鉄板上で繰りなされる五感に響くアンサンブルと、否が応にも迫られる2人の濃密なコミュニケイトは、究極の総合エンターテインメント。2008年、もんじゃ焼き大ブームの予感。

※池田くんの記事に対するコメントを募集しています
ご意見、励まし、質問等々何でも構いません。ぜひ記事下のコメント欄にお書き込みください。本人が誠心誠意を持ってご返答致します。(誹謗、中傷、記事と関係ない広告等については、編集部の判断で承認を見送ることがありますのでご了承ください)。

2007-12-15

年明けの2誌連続発売に向け、編集部も奮闘中です

▼『野球小僧』2月号と『高校野球小僧』、現在、同時進行で編集中です

 現在、編集部では翌年1月10日発売予定の『野球小僧』2月号と、同じく1月18日発売予定の『高校野球小僧』の編集作業がピークに達しようとしています。
 例年、この時期は年末進行ということで、ただでさえ前倒しの作業となる中、今回は2誌同時作業ということで、実は今、編集部では大変な状態が続いています。

 発売は年明けですが、編集部は年内勝負。読者のみなさまが年明け早々に喜んでいただける姿をモチベーションに身を粉にして頑張っております。

 ということで、年が明けてお年玉を頂いた読者の方は、その中から2冊分の予算を確保しつつ発売日をお待ちください。
 よろしくお願いします。

(『野球小僧』編集部)

2007-12-14

明日はタイツ先生の「モノマネ野球教室<ライブ版>」が開講です

▼今回参加できない方も、次回でお待ちしております

Tghits白夜ムック294 野球小僧DVDブックス・1
『タイツ先生のモノマネ野球教室』
 明日はいよいよタイツ先生の「モノマネ野球教室《ライブ版》」の第1回目が開催されます。
 栄えある初回の申し込みをされた方、タイツ先生と編集部のスタッフ一同、心よりお待ちしております。
 講師のタイツ先生による解説で、有名選手の体の動かし方を学びつつ、参加者の皆様にも一緒に実際にモノマネにチャレンジして頂くことで、理論だけでなく体感もしてしまおうという画期的なイベントです。

 もし、この「モノマネ野球教室《ライブ版》」の存在を今初めて知り、「オレもイキテ~!」と思った方。まだチャンスはあります。
 実は、「モノマネ野球教室《ライブ版》」は、年明けの2008年1月下旬にも開催が予定されているんです。

 詳細は『野球小僧』関連誌、またはこのブログにて告知いたしますので、次こそ見逃さないようにご注意ください。

■タイツ先生の「モノマネ野球教室」についてはコチラ 
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/12/15_c131.html

(『野球小僧』編集部)

2007-12-13

『中学野球小僧編集部』の取材日誌(12月13日)

Catch_skillフライ捕球は「顔の前でしゃがんで捕球」「グラブの横面を触る」を意識してみよう

▼下都賀地区強化練習会の取材に行ってきました(後編)

 先週、お伝えした栃木・下都賀地区強化練習会レポートの後編(練習会の紹介はこちら→http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/12/12_8e7e.html)。今回は、当日紹介されたメニューの中から、守備についてのポイントをご紹介します。
 

▼フライ捕球は柔らかく!

 内野、さらに外野守備にも共通するフライ捕球を教えてくれたのは、日本大の縞田拓弥内野手泉田正仁外野手(ともに3年生)。当日配られた選手たちのプロフィールでは、守備が安定していると紹介されていました。
 縞田内野手が教えてくれたポイントは、顔の前で捕球することと、ヒザを柔らかく使うことの2つ。ヒザを柔らかく使うために、しゃがんで捕る方法を紹介してくれました。ボールが落ちてくるときに、ヒザで吸収するイメージです。
 泉田外野手はグラブの使い方について、「グラブの横面を触るように捕れば、脇が締まります」と教えてくれました。脇が開いてしまうと、安定した捕球はできません。写真の選手のように「顔の前でしゃがんで捕球」「グラブの横面を触る」を意識してみましょう。
 

▼ラン・ダウンプレー、5つのポイント

Rundown_play 一発でラン・ダウンプレーを成功させるためには、追い手がランナーとの距離を縮めることが大切

 次は、4人一組で行うラン・ダウンプレーの練習。ここでも縞田内野手が丁寧な指導をしてくれました。ポイントは以下の点です。

①ランナーを追う選手は全力 で走る
②ボールを相手に見せながらランナーを追う
③ボールを投げるときは手首を固定。ボールを投げるのではなく、相手に「渡す」イメージ
④偽投(投げる真似)は使わない
⑤ボールをもらう選手はタッチできるタイミングを見て、「よし!」と言ってボールをもらう

 ラン・ダウンプレーのミスが得点に絡むことはよくあります。短時間、省スペースでも行えるメニューなので、冬の練習で定期的に行ってみてはどうでしょうか?

(『中学野球小僧』編集部・安藤)

2007-12-12

【野球写真館】vol.205 ナゴヤ→シカゴ!?

 5月2日のブログ記事(http://kozo.boxerblog.com/kozo/2007/05/vol189_4b7a.html)から突然復活した「野球写真館」。もとは『野球小僧』公式HPhttp://www.byakuya-shobo.co.jp/kozo/)でひっそり更新されていたコーナーです。

 編集部写真担当“撮っとこイノ太郎”が、『野球小僧』のドラフト候補選手名鑑やスカウティングレポート用に撮り歩いた写真を紹介します。

vol.205 ナゴヤ→シカゴ!?Fukudome2007dragons_2   

 このオフもまた、多くの選手が太平洋を渡ることになるようです。中日の福留孝介外野手もその一人。ある取材で訪れた先月のナゴヤ球場で…打撃練習に励む最後(?)の背番号1を偶然収められました。
 きょうまでの報道では、移籍先はシカゴ・カブスが最有力とのこと。PL学園高校の先輩・松井稼頭央が移籍したヒューストン・アストロズと同じナショナルリーグ中地区のチーム。
 アメリカンリーグに負けないくらいたくさん放送されるよう、たくさん打ってほしいですな。

2007年11月10日、ナゴヤ球場にて撮影

※このコーナーは隔週で水曜日近辺に更新いたします。

過去、このブログに掲載された【野球写真館】は→こちら
(右側の「カテゴリー」にもリンクがあります)

vol.188以前は→こちらからご覧ください


Ino●撮っとこイノ太郎(イラスト/横山英史)
 1968(昭和43)年、神奈川県生まれ。山羊座のB型で、最近聞かなくなった動物占いではコアラ。『野球小僧』編集部最古参の編集部員にして写真担当。硬式歴は皆無だが、一応右投両打。10年近く前、いろんな出会いに恵まれて『野球小僧』と関わり、現在に至る。02年末に生まれた可愛くて可愛くてしかたがない長女に加え、2006年には待望の長男も誕生した。2児の父となり、公私混同にますます拍車がかかりそうな、今年39歳。

2007-12-11

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第62回-

Okada_top071211 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。今回で62回目となりました。

 大阪・履正社高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。
 2005年の高校生ドラフトでは、オリックスに1巡目で指名されて入団。飛躍が期待された2年目は、シーズン前半こそ不調からファーム暮らしが続いたものの、北京で開かれたオリンピックプレ大会で日本代表の中軸として活躍。帰国後も好調を維持しました。
 その後、宮崎フェニックスリーグでも打棒が爆発し、良い状態のままオフに突入。3年目の来年がますます楽しみになってきました。
 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、高校生の頃から岡田選手を取材し続けてきたライター・谷上史朗氏の視線でレポートいたします。今回はどんな内容になっているでしょうか? 
       

「岡田貴弘を応援する会」に出席

 星野ジャパンが北京五輪の代表権を賭けてフィリピンと戦っていた12月2日の夜。僕は大阪、箕面市にあるとあるイタリアンレストランにいた。
 「第1回 岡田貴弘選手を応援する会」に出席のためだ。「応援する会」の話はこれまでに何度も書いてきたが、シーズンオフ企画として、今回は岡田を囲んで食事をしよう、ということになったのだ。

Okada_talk03「岡田貴弘選手を応援する会」のトークショーでのひと幕。岡田(右側)は筆者(左側)の質問に照れ笑いを浮かべながらも受け答えした
 夕方からの食事会の前に参加希望者は岡田を混じえゴルフも楽しんだという豪華版。岡田のナイスショット写真もここで掲載したかったが、僕は当日朝から京都の亀岡で取材があり、食事会のみの参加だったのでやむなし。
 それはともかく、17時30分にスタートした会の中で僕には1つ“仕事”が待っていた。半ばで岡田にインタビューをしてほしい、という話を応援する会のYさんから頼まれていたのだ。
 そこで会が始まる直前に簡単な打ち合わせを…と思い、店に入ってきたばかりの岡田をつかまえた。ところが「あとでインタビューさせてもらうから…」と言うと「聞いてないですよ~」という顔。続けて「簡単に答えられる質問でお願いします」と来た。もとより、会場には家族連れも多く、子供や女性の姿も目立った。そこで『野球小僧』的に「スイングの形が…」「足の上げ方が…」「軸が…」と、やるつもりはなかった。ただ、集まった人が聞きたいのは岡田の生声。「これもプロの務め! しっかりしゃべってや!」と背中を叩いて席へ戻った。
 そこから20分くらいのイメージで、ざっと質問・流れを考えていた。するとそこへYさんが岡田からの伝言を持ってやってきた。「ゴジラが5分くらいにしてほしいって言ってるんですけど…」。何という弱気! 会場の期待はもちろん、当初考えていた台湾行きを断念し参加させてもらった僕としても、それはちょっと…、だ。ということで、岡田の要望は独断で却下させてもらい、インタビューに突入した。
     

Okada_talk01「カラオケ握り」とヤジが飛んだマイクの握り方に注目

即席トークショー

 〈ついに来たか…〉という感じの岡田をステージへ促し、いざ、スタート。
 僕も慣れないインタビュアー役で何を聞いたか記憶がかなり曖昧ながら、覚えている範囲で一部紹介させてもらうと、こんな感じだ。

谷上 まず、プロ2年が終わったわけやけど振り返っての感想を。
岡田 う~ん、そうすねえ…。自分が思っていたよりも成績も全然だったんですけど…、後半に手応えを感じることができたのでそれはよかった、と思っています。
谷上 後半はかなりいい感じやったな。
岡田 そうですね。

 岡田が前に立った早々、会場からは「カラオケ握り!」とマイクの持ち方に“ヤジ”が飛び笑いも起きた。が、予想通り岡田の口は重い。ここで補足説明の意味も兼ね、僕から会場へ向け、去年と今年の成績を知らせた。数字だけ見ると、ほとんど変わっていないが、中身がまるで違うんです! と力説。「後半には20試合連続ヒット」「ラスト20試合弱で打率が4分近く上昇」等々、後半の好調ぶりを岡田に変わってアピールさせてもらった。

谷上 後半浮上のきっかけは?
岡田 そうですねえ…。いろいろ試していく中でこれまでにない感じを掴むことをできて、それが結果にもつながっていったんだと思います。

 1つ、2つ質問のあと、再び会場へ補足説明。岡田という選手は非常に発言が控えめで、通常の取材の際もめったに「好調宣言」は出てこないし、決して多くを語りたがらないタイプだ、と。
 だから――。今の「手応えを感じている」「これまでにない感じ」という言葉も、相当なことなのだ、と。

Okada_talk02バッティングのことについて、マイクをバット代わりにして話す岡田

谷上 オフには濱中も入ってきて、カブレラ獲りというニュースも聞こえてるけど、そのあたりは?
岡田 やっぱり、それは気になります。
谷上 でも、自分さえ結果を出せるようになれば…、使ってさえくれば…、という気持ち?
岡田 そうですね…。今年は1度も1軍に上がれなかったんで、来年は何とか1軍で結果を出せるようにやっていきたいです。
谷上 ところで夏にはプレ五輪にも参加したけど、星野監督の印象はどうやった?
岡田 やっぱりオーラがありましたし、怖いって印象もあったんですけど、いるとチームが引き締まる感じがありました。
谷上 実際に怒られたりは?
岡田 それはなかったです。
谷上 バッティング担当の田淵さんからはいろいろ教えてもらった?
岡田 技術的なことは特になかったですけど、いろいろ声をかけてもらいました。
谷上 ジャパンのユニフォームを着た経験も生きた?
岡田 そうですね。いい経験をさせてもらいましたし、それが後半にもつながったと思います。
谷上 そういえば、明日(3日)は契約更改らしいな。感触は?
岡田 ダウンでしょうね。
谷上 そう?
岡田 多分、だから少しでも粘って下がり幅を少なくしてきたいと思ってるんですけど。
谷上 まあ、来年打ったらすぐ取り返せるわ。
(翌日の更改では本人の予想通り推定10万ダウンの710万でサイン)

 トークが弾む!という感じになるまでにはまだまだ時間がかかりそうだったので(笑)、後半は会場の人からの質問を受け付けることにした。

       

Calendar筆者が抽選会で当選したオリジナルカレンダー
的中!2008年オリジナルカレンダー!

 ここからようやく岡田の表情もほぐれ、多少口も滑らかになってきた。
 子供たちからは「足のサイズは何センチですか?」といった素朴なものから「どうしたらホームランが打てますか」「アッパースイングを直すにはどうしたらいいですか」といった技術的なものまでいろいろと飛び出した。
 ちなみに1つ目の答は「28センチ」。2つ目は「わかれば僕が教えてほしい」と笑いを取っていた。さらに技術的な話については、マイクをバットに見立てての実戦指導なども行い、少年ファンの視線をひきつけていた。一方で岡田と年齢も近そうな青年からは「ところで彼女の方は?」という“軟派”な質問も。
 こちらの答えは…。個人情報に配慮し、いつかのお楽しみさせてもらいます(笑)。

 その後も会は続き、後半には岡田グッズ満載の抽選会も開催。数々の“お宝”がプレゼントされ、会場は盛り上がったが、中には岡田が使っているものと同じマスコットバットのプレゼントもあった。もし、当たれば僕もその夜から振り込みを始めようかと思っていたが、残念ながらハズレ。それでも〈もうなさそうやなあ〉と思っていた終盤、こちらも貴重な岡田母作成のオリジナル2008年カレンダーが当たった。
 これで来年も岡田を眺めながら1年を過ごせることになった。感謝。

        
課題はトークの上達か?

 盛況の中で2時間あまりの会は終了。岡田は最後もサインや記念撮影に応じ、忙しそうにしていたが、去り際に今後のスケジュールを聞いた。しばらくは合宿所でウエートやバッティングなどを続け、20日前後からは母校・履正社へも練習で顔を出す予定とのこと。
 それを聞いた後「あっ、22日には尼崎でシンポジウムに出ます」と言ってきた。これはプロとアマの隔たりを低くし、野球の底辺を拡大していこうと、2003年から開催されている「夢の向こうに」というシンポジウム。各球団の選手たちが、会場に集まった高校球児からの技術的な質問に答えながら、壇上で実際に指導するというものだ。

Q_and_a質問タイムでは子供たちから素朴な疑問が岡田に飛んだ(岡田は写真左側

 僕も過去に見たことがあるが、その時は初回で工藤公康や古田敦也らベテラン選手が多く登場していた。それが開催地区が拡大される中で、若手選手も借り出されるようになってきて、今回、岡田にも出番が回ってきたというわけだ。
 当日は岡田にとって試練の時間(?)になるかもしれないが、これもプロの務め。上手くしゃべろうと思わず、何か1つ、集まってきた高校生たちの頭に残る岡田ならではの言葉を伝えてほしい。
 …なんて、今回の一件でしゃべりの勉強の必要性をヒシヒシ感じている僕がアドバイスすることでもないのだが。ともあれ野球トークの上達も目指して、頑張れゴジラ!(笑)。1軍で