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2007-05-01

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記ー第40回ー

Okada_070501top 2006年4月1日より始まったオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。これで第40回目のレポートになります。

 高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから、「ナニワのゴジラ」という異名がついた岡田選手。2005年の高校生ドラフトでオリックス1位指名を受け、昨年はフレッシュオールスターで本塁打を放つなど、主にファームで経験を積みました。そして、今年は大きな期待を背負って1軍のキャンプにほぼフル参加しましたが、開幕は2軍スタートとなり、以後やや不調が続いています。
 そんな「ナニワのゴジラ」が奮闘する姿を、大阪・履正社高校時代から取材し続けてきたライターの谷上史朗氏の視線でお届けいたします。渾身のレポートをどうぞ!

   

取材予定の試合が雨で流れる

 今回で40回目を迎えたこのレポートは毎月「1」のつく日に更新している。つまり1日、11日、21日。そのため毎回の原稿は、早ければ掲載日前日の10日午後、遅くとも当日の夕方までには「野球小僧」編集部の担当者の元へ送っている。しかし、今回はその期限を5月1日の夜まで延ばしてもらうよう頼み、了解を得ていた。というのも、前回の更新以降、岡田取材の時間が取れず、ようやく1日のサーパス対広島戦(あじさいスタジアム)を見に行けることになったからだ。予定では昼から夕方までのゲームを観戦し、その後すぐに原稿をまとめ日付が変わるまでの更新を考えていた。
 ところが――。
 1日の朝に起きて見ると外は雨。前日から予報は悪かったが、外れることも少なくないので<それほど降らないだろう>と、思っていたらしっかり降っていた…。
 そこで今回は、窮地の策というわけでもないが、前回の更新日以降の岡田の戦跡を振り返ってみることにする。数字からだけしかわからないが、それでも十分「悩めるゴジラ」の窮状が伝わってくる。残念ながら岡田は極度の不振にあえいでいるようだ。

    

不振の続く岡田

Okada_defense_2開幕からの不振状態を依然として脱出できぬ岡田。復調のきっかけを早く見つけたい

4月21日 サーパス●2対10○広島(京丹後)
 3打数ノーヒット(1三振、1四死球)。広島投手陣は、先発の大島から佐竹、小山田、広池のリレー。昨年から対戦してきているいつもの顔ぶれ相手に音なし。打率は再び1割台へ…。

4月22日 サーパス○4対3●広島(京丹後)
 4打数1安打。この試合で今季2度目の1試合2ホーマーを放ち現在、ウエスタンリーグの本塁打部門でトップ(5本)を走るのがアレン。この時点での打率は岡田とほとんど変わらないが、存在感は示している。岡田にも早く一発がほしい。

4月25日 サーパス○4対0●大和高田クラブ(神戸サブ)
 4打数1安打、1盗塁。昨年、同時期に行われたニチダイとの交流戦で初めて「4番」の座に座った岡田はこの日も「4番レフト」で出場。初スタメンとなった履正社高の後輩、土井健大(9番DH)と揃っての出場だったが、結果はツーベースを含む3打数2安打の土井に一歩譲った形となった。

4月28日 サーパス○3対1●阪神(あじさい)
 3打数ノーヒット(3三振)。玉置隆、筒井和也、伊代野貴照、吉野誠、桟原将司、橋本健太郎のリレーの前に3三振。公式戦は6日ぶりで、この間にフォームの修正にでも取り組んでいるのか。その過程なのか、あるいは上手くいっていないのか…。さすがに3打席3三振は気になる。

4月29日 サーパス○7対5●阪神(あじさい)
 4打数1安打(1三振)。16安打と打線爆発の中でゴジラは火を噴かず。今シーズンはまだ2安打以上を打ったゲームがない。昨年はこの時期(4月25日の中日戦)に初の猛打賞も記録していたが…。どこかでスパーン! と抜けるきっかけがほしい。

4月30日 サーパス○14対5●阪神(あじさい)
 4打数ノーヒット(1打点、1四死球、1三振)。サーパス打線は連日の猛打で阪神投手陣を打ち込み、この日も17安打。スタメンの中でヒットがなかったのが実は岡田だけだった。同期の柴田亮輔にも一発が出るなど、他の選手が数字を稼ぐ中、どうしても不振が目に付いてしまう。この日の阪神先発は、小学校の時代から対戦してきた若竹竜士。中学時代には伝説の特大アーチを放つなど好相性を誇っていたのだが…。

   

明日を信じて

 ざっと振り返るとこんな感じだ。
 現在はウエスタン打撃成績で規定打席到達者26人中の24位(下にいるのは阪神・ルーキーの野原将志と何故かソフトバンクの城所龍磨)。前回の更新以降も、大和高田との交流戦も含む6試合で、22打数3安打と、まったく当たりが出ていない。
 実際の打席を見られていないのでいい加減なことは言えないが、本人も相当悩んではいるはずだ。今年はキャンプから1軍に帯同し、オープン戦で3割の結果も残した。終盤には一発も放ち、当然、昨年以上の手応えを感じて迎えたシーズン。それがファームのスタートでここまでつまずくとは、岡田自身考えもしていなかったことだろう。
 ただ、まだシーズンは1カ月を戦い終えたばかり。何事も沈んだまま、ということはない。今は浮上の時を信じて、バットを振るしかない。そしてその中で何かを掴んで欲しい。僕も似たことばかり書いているが、しかし、それ以外にない。

Okada_batting今がどん底ならばあとは上がっていくだけ。腐ることなくバットを振り続けて欲しい

 今、1軍で活躍中で、クリーンアップを打つことも出てきた下山真二などは、昨年はまったく出番が与えられず、ほぼ1年ファーム暮らしだった。それでも30歳を超えたベテランが腐ることなく、黙々と汗を流し続けチャンスが来る日を待った。岡田の観戦にいくと最後に1人残ってティーバッティングをしている下山の姿を何度か見たが、その取り組みが今の活躍につながっているはずだ。
 どの世界も同じだが、結局は「やったもの勝ち」。岡田には今が底と開き直って、ひたすらバットを振り続けてほしい。そうすれば必ず浮上の時は巡ってくる!

4月30日現在の成績
[ファーム] 18試合 66打数12安打 打率.182 0本塁打 2打点 3四死球 17三振 0盗塁

(取材・本文/谷上史朗)

このシリーズは、今後、毎月1日、11日、21日に更新しています。次回更新は5月11日の予定です。

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コメント

永久欠番さん、コメントありがとうございます。
貴重な情報ありがとうございました。近いうちに前田との対戦も見たいですねえ。僕も昨日(9日・全播磨)戦を見てきましたが、まだ上昇気配はなかったです。とにかく今は岡田も岡田ファンも我慢の時。気長に応援しましょう。

久しぶりの投稿です。昨日あじスタでカープ戦を観戦しました。

谷上さんとは逆に1日が中止になったお陰で観戦できました(笑)

ですが肝心の岡田がスタメンを外れ、前日の試合で前田健太が先

発したこともあり個人的にこの二人の対決が観たかったものにとって

は見所半減の試合でした。

岡田は途中出場で1打席回ってきましたが右投手の2球目の外角

のチェンジアップかカーブのようなボールに体が開いてしまい、平凡

な左飛でした。

初球に速い球を見せられたとはいえ、良い状態には映りませんでし

た。

試合後の練習では体の開きを我慢するのとティー打撃で手首の返り

を遅らせる練習に取り組んでいたようです。

表情は明るいように見えましたので、明日からの試合で成果を見せ

てほしいですね。

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