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2006-11-18

もうひとつの日米野球2:日米独立リーグ交流戦~徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグ)対セントポールセインツ(アメリカンアソシエーション)

 日米独立リーグ交流戦の第2回は、いよいよ試合に突入(第1回はコチラ)。ライター石原氏が見てきた独立リーグのナマの姿をお伝えします。

▼実力を見せつけた多田野数人 
 定刻の5時を少し過ぎた頃、プレイボール。徳島の先発はリーグ・インディアンスの3Aからスポット入団の多田野数人投手。観客もまだまばらなスタンドに140キロを楽々越す力のあるストレートがミットに突き刺さる音が響き渡る。はっきり言って今日投げたほかの投手とは格が違う。
 それでも、アメリカの厳しい競争社会でもまれたセントポール・セインツのバッターは不用意な球は簡単に打ち返す。初回、先頭打者のレニックはセンター前に鋭いライナーを打ち返す。普段の徳島投手とは、まったく違う多田野のストレートに歓声を上げていた観客は、今度はそれをいとも簡単に打ち返すセインツの打者に驚きの声をあげる。続く昨夜のMVP、トーマスは三振に終わるが、3番オローのライトへの飛球は徳島のライト・小松崎大地が追いつけず、一、三塁のピンチを早速迎える。打った瞬間は簡単なライトフライに見えたが、このあたりに四国とのレベルの差が如実に現れる。しかし、さすが多田野、次の4番・元メジャーリーガーのブキャナンをピッチャーゴロゲッツーにうちとりことなきを得る。
Photo_31 結局、多田野はこのあとセカンドへのイレギュラーヒット1本に抑え、4回を無失点で切り抜ける。観客としてはもう少し彼のピッチングを見たいのだが、せっかくの交流試合、他の投手にも経験を積ませねばならない。
 一方の徳島は先日の惨敗の屈辱を晴らすべく、初回から積極的な攻撃に出る。先頭の快足・グレアム義季が四球で出塁すると、すかさずスチール。1番松原祐樹は堅実な右打ちでランナーを三塁へ進めると、先程無様なプレーを見せた小松崎がバットで返す。右中間へのタイムリー三塁打。徳島の先制に、一塁側に陣取った地元ファンの大きな声援が場内に響く。
 この後、試合は両軍投手の投げ合いで6回まで膠着状態。5回、徳島のピッチャーが角野雅俊にかわると、セインツ打線は待ってましたとばかりに、連続ヒットで塁上を埋めるがこの回も徳島は何とか無失点で切り抜けた。徳島の攻撃では、セインツのショート、バトラーがさすが本場というアクロバティックな守備で再三スタンドをうならせた。

▼本場直輸入のアトラクションは大人を子供に引き戻す
 試合開始当初はまばらだった観客も6時半頃までには、かなりの入りになった。この日の観衆は1183人。1試合あたりの平均が700人に満たない徳島のゲームとしてはかなりの大入りだ。ただ、地元では新聞社が前々から記事で取り上げたり、駅前で選手がキャンペーンをした割には、どうかな、という感じがしないでもない。それでも、19時を過ぎてもやってくる熱心なファンもいるなど、この地でマイナーリーグは確実に根付いていることが実感できる。
 というわけで一塁スタンド通路上の屋台も盛況を見せていた。お好み焼きにチジミ(韓国風お好み焼き)、フランクフルトにフライドポテト。もちろんたこ焼きもあった。私は焼き鳥を買ったが、味はまあまあ。せっかくなので徳島ラーメンなどご当地メニューも加えてほしい。
 この日のファンにはプレー以外にも、楽しみが満載だった。各イニングが終わるたびに本場直輸入のアトラクションが待っている。ディヅィーバット(バットを立てててっぺんに頭をあててバットの周りを10周、そのあとゴールに向かって走る)やベーラン競争にビール注ぎ競走(ジョッキつきのヘルメットにビールを注ぐ)。極めつけは「人間ボーリング」。どうやって入ったのか大きなナイロン製のボールに人が入って、等身大のピンを倒すというもの。初めてみるアトラクションに観客の目は釘づけだった。
 そして今日の観客をなんと言っても一番楽しませたのはマスコットの「マドンナ」。フィールドでアトラクションに参加したり、スタンドで観客相手におどけて見たり。子供たちは大喜びで彼女? のあとにへばりついてちょっかいをかけている。イニング間に彼女がキャンディーをばらまくと、大人も一緒になってそれを奪い合う。恥ずかしがることはない。ここはボールパーク。誰もが子供に戻れる場所。
 そんなセインツを歓迎、応援する熱心なファンもいて。自作の星条旗を観客に配り、セインツのゲートフラッグをことあるごとに掲げている。セインツの選手もこれに気づき、イニングの間にカメラを向けている。選手たちも「ジャパン・エクスペリエンス」を存分に楽しんでいる。

★最終回は試合の後半編。お楽しみに!

<写真>
元メジャーリーガーのブキャナン。ホームラン競争でも活躍

(取材・文/石原)

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コメント

 コメント、ありがとうございます。
 さて、私は今回、徳島の試合は初めてでしたので、はっきりしたことはいえませんが、交流戦のアトラクションについては、使用していた道具にセインツのスポンサーの広告が入っていたので普段はやっていないと思います。しかし、アイランドリーグでは試合前に地元ファンによるパフォーマンスなどがあります。今年高知で見たときは、ファイティングドッグスファンの年配の女性と子供によるチアリーディングがありました。
 今後、交流戦でアトラクションは増えるかもしれませんね。

ボクはプロ野球、MLBファンの前に“野球ファン”ですから、四国アイランドリ-グに非常に興味があります。
いつかは必ず行ってみたいです。
ところで、この試合中にあったアトラクションは普段の試合でもやっているのでしょうか?

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