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野球 - nikkansports.com

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2006-08-31

都市対抗野球大会第7日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。今日7日目からは、いよいよ2回戦が始まります。果たしてどのチームがベスト8へと駒を進めるのでしょうか? 7日目の結果とイチオシゲームのレポートをご覧下さい。(組み合わせはコチラ!)

第1試合 ヤマハ(浜松市) 5対4 日本生命(大阪市) ※延長10回
 4対4の同点で迎えた延長10回、9番・松尾知之選手のタイムリー三塁打でヤマハが接戦をものにしました。
<投手リレー>
ヤマハ:石井-小西(東海REX)-鈴木裕
日本生命:下野輝-矢田(デュプロ)-下敷領-土井
<本塁打>
湯浅(王子製紙)1号2ラン(ヤマハ)

第2試合 JR東日本(東京都) 3対2 NTT東日本(東京都)
 7回にJR東日本の1番・石川寛行選手が勝ち越しとなるソロ本塁打をライトスタンドへ。そのまま逃げ切り、東京都対決を制しました。
<投手リレー>
JR東日本:小林-和多-森福(シダックス)
NTT東日本:上野-木城-黒田
<本塁打>
石川1号ソロ(JR東日本)

★今日のイチオシゲーム
第3試合 日産自動車(横須賀市) 9対5 トヨタ自動車(豊田市)
▼白熱の自動車会社対決は日産に軍配!
 この日の第3試合は、本業でも争っている企業同士の対決。それだけに、応援も盛り上がり、「勝つところを見に来たんだぞ!」、「トヨタには絶対に負けるな!」と試合前から選手たちに熱い声援が飛んでいました。
 初回、日産自動車は2死から3番・吉浦貴志選手が四球を選ぶとすかさず盗塁を決め、エラーもからめて2死三塁のチャンスを作りました。そして、4番の小山豪選手がタイムリーを放ち1点を先制。しかし、その後はトヨタ自動車先発の服部泰卓投手も立ち直り、140キロ前半の速球を駆使し、中3日とは思えないほどのピッチングを披露。対する日産自動車先発の高崎健太郎投手も、序盤のピンチを切り抜けると、落ち着きを取り戻しました。
 1対0で迎えた5回、日産自動車の打線が爆発します。2死一、三塁から四之宮洋介選手のタイムリーで1点を追加すると、それを口火に、岡義雅選手がセンターオーバーのタイムリー二塁打。ここで、トヨタ自動車は菊地正法投手(東邦ガス)をマウンドに送ります。菊地投手は制球がよく、丁寧な投球が特徴の好投手。しかし、この日は相手が悪かったとしか言いようがありません。ボール自体は低めに行っていたものの、社会人野球屈指の打撃技術を持つ吉浦選手がセンターオーバーのフェンス直撃タイムリー二塁打を放つと、続く小山選手は右中間スタンドに突き刺さる2ラン本塁打。日産自動車はこの回、長短5連打で一挙6点を奪いました。続く6回にも2点を追加。この時点で9対0と、大差をつけました。
 しかし、トヨタ自動車も東海地区の第1代表としてこのままでは終われません。7回に好投を続けていた高崎投手から、東忠克選手(三菱重工名古屋)の3ラン本塁打で3点を奪うと、9回には、廣瀬栄作選手のソロ本塁打で1点、そして1死満塁から押し出し四球で1点を奪い、ついに4点差に。なおも満塁の場面で、打席には4番・山井晃男選手。しかし、山井選手はショートへの併殺打に倒れ、試合終了。日産自動車がトヨタ自動車の猛烈な追い上げから逃げ切り、ベスト8へ駒を進めました。

Dsc_1251 ▼完全復活! 高崎健太郎投手
 打線の援護を受けて、8回3失点という好投を見せた日産自動車先発の高崎健太郎投手。昨夏の都市対抗では高卒2年目ながら、主力投手として日産自動車を準優勝に導く大活躍。また、日本代表としても活躍し、2006年ドラフトの目玉として世間を騒がせました。しかし、昨秋に右ヒジを故障してからは成績もふるわず、完全復活が待たれていました。
 先発マウンドに立ったこの日は初回に2者連続の三振。球威が自慢のストレートは自己最速の150キロを記録し、常時140キロ中盤。セットポジションからでも変わらぬ球威を発揮します。高崎投手は、数字の上では176センチと決して大柄ではありませんが、調子がいいときは胸を張って、堂々とマウンドに立っているので、数字以上に身長が高く見えます。この試合でもやっぱり、大きく見えました。
 初回には2死から一、三塁、2回にも走者を三塁に進めるなど、ピンチが続きますが、焦っている様子はありません。ストレートは高めに浮いてはいるものの、タテのスライダーやフォークなど速い変化球をうまく織り交ぜる南貴之捕手の好リードもあり、6回までトヨタ自動車打線を無得点に抑え込みます。7回には東忠克選手(三菱重工名古屋)の3ラン本塁打で3点を失ったものの、後続を断ち、8回も得点を許さずに降板。ベンチでの応援に回り、日産自動車の勝利を見届けました。
 試合後、高崎選手は「球は上ずっていましたが、自分なりの投球ができたと思います。ある程度、思ったところに決まりましたし、点を取られた回以外は、納得できる投球でした」と復活の投球に満足げな表情を浮かべました。「点を取られた回の後に点を取られなかったことが成長」という久保恭久監督の言葉を聞かされると、「自分でもそれは課題だったので…」とうなずき、「今日は最後の粘りがききませんでしたが、状態はもう100パーセントです。続けて投げても大丈夫です」とフル回転宣言。主力投手が復活し、昨年果たせなかった優勝を成し遂げることができるのか? 日産自動車に要注目です!

<投手リレー>
日産自動車:高崎-片岡(新日本石油)-青木
トヨタ自動車:服部-菊地(東邦ガス)-佐竹-三次-上野
<本塁打>
小山1号2ラン(日産自動車)、東(三菱重工名古屋)1号3ラン、廣瀬1号ソロ(トヨタ自動車)

<写真>
上・マウンドでは大きく見える! 高崎健太郎投手(日産自動車)

(編集部・社会人野球班)

2006-08-30

都市対抗野球大会第6日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。6日目は、今大会唯一初出場のニチダイが登場。強豪・ホンダを相手にどんな試合をしたのでしょうか? 6日目の結果とイチオシゲームのレポートをご覧下さい。(組み合わせはコチラ!)

第1試合 伯和ビクトリーズ(東広島市) 0対2 TDK(にかほ市)
 TDKが野田正義投手の4安打完封勝利で初戦を突破しました。
<投手リレー>
伯和ビクトリーズ:山下(JFE西日本)-山本寿(JFE西日本)-石渡
TDK:野田
<本塁打>
なし

第2試合 三菱自動車岡崎(岡崎市) 2対1 JR北海道(札幌市)
 三菱自動車岡崎が東邦ガスからの補強選手・宇津野純一選手の勝ち越しタイムリーで接戦をものにしました。
<投手リレー>
三菱自動車岡崎:元木
JR北海道:神田-森広(NTT北海道)
<本塁打>
北村1号ソロ(三菱自動車岡崎)、中野1号ソロ(JR北海道)

第3試合 ニチダイ(京田辺市) 1対11 ホンダ(狭山市) ※8回コールド
▼大応援団を背に投打がかみ合ったホンダが圧勝!
Chikugawa_3 本大会初出場のニチダイが、昨年のベスト8チーム・ホンダに挑んだこの試合は、序盤こそ接戦となったものの中盤からは思いもよらない一方的な展開となりました。
 試合が動いたのは3回でした。1死二塁の場面で吉岡聡選手が放ったセンター前ヒットをニチダイの中堅手・林直樹選手が痛恨のトンネル。その間に二塁走者と吉岡選手が一気にホームインし、ホンダが2点を先制します。続く4回には、金子洋平選手が右中間スタンドに本塁打を叩き込むと、岡野勝俊選手にも本塁打がとびだし2点を追加。その後も、7回に上田真也選手の左中間を破る二塁打などで1死満塁のチャンスを作ると、金子選手のこの日2本目の本塁打はレフト上段に飛び込む満塁弾となりさらに4点を奪いました。8回にも、再び1死満塁のチャンスを作ると途中出場の開田成幸選手が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3点を加え、11対1の8回コールドでニチダイを下しました。投げては、先発・筑川利希也投手が6回を1失点に抑える好投。外野スタンドまで埋め尽くした大応援団の声援を背に受けながらホンダが初戦を突破しました。
 一方のニチダイは、初めての本大会、東京ドームということもあり、失策を3個記録するなど、チーム全体に緊張の色が見えました。高島佑介選手が4回にライトスタンドに本塁打を放つなど見せ場は作ったものの、京都・滋賀・奈良の第1代表となった実力を発揮できないまま、初戦敗退となってしまいました。

Kaneko_4 ▼4番・金子洋平選手が大活躍!
 この試合の注目は何と言っても、今秋ドラフト候補の本格派右腕・筑川利希也投手でした。コンスタントに140キロ台をマークするストレートと打者のタイミングをずらすフォークを武器に初回を3者三振に斬ってとる完璧な立ち上がり。そのダイナミックで力強い投球フォームは観客の目を釘付けにし、誰もが筑川ショーを予感しました。
 しかし、そんな筑川投手から主役の座を奪う活躍を見せた選手がいました。チームメイトの金子洋平選手です。この日の金子選手は、4打数3安打5打点2本塁打と大暴れ。その豪快なスイングから放つ打球の速さと飛距離はプロ選手並み。2本とも打った瞬間にそれとわかる本塁打でしたが、特に2本目のレフト上段を直撃する特大の本塁打は圧巻で、打球がピンポン球のように飛んでいきました。試合後のインタビューでは、「予選ではあまり打てなかったんですけど、ドームに来るとなぜか打てるんです。きっと応援の多さなどでテンションが上がっているんだと思います」と、笑顔で答えてくれました。並みの選手ならプレッシャーと感じてしまうことを逆に力にできるところが、金子選手の最大の武器かもしれません。頼もしい男を4番に据えて、ホンダが10年ぶりとなる頂点を狙います。

<投手リレー>
ニチダイ:高尾-阿久津-坂元
ホンダ:筑川-長尾(かずさマジック)
<本塁打>
高島1号ソロ(ニチダイ)、金子1号ソロ、岡野勝1号ソロ、金子2号満塁(ホンダ)

<写真>
上・2000年センバツ優勝右腕は大舞台でも臆することなく実力を発揮! 筑川利希也投手(ホンダ)
下・豪快なスイングが持ち味の金子洋平選手(ホンダ)

(編集部・社会人野球班)

2006-08-29

都市対抗野球大会第5日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。5日目は、第2試合、第3試合が延長戦という熱戦が繰り広げられました。5日目の結果とイチオシゲームの試合レポートをお届けします。(組み合わせはコチラ!)

Settsu_2第1試合 JR東日本東北(仙台市) 3対2 大阪ガス(大阪市)
 JR東日本東北は先発の攝津正投手の9回5安打2失点の好投で接戦をものにしました。
<投手リレー>
JR東日本東北:摂津
大阪ガス:坂本-山田幸
<本塁打>
長谷部1号ソロ(JR東日本東北)

★今日のイチオシゲーム
第2試合 日本通運(さいたま市) 5対3 ホンダ鈴鹿(鈴鹿市) ※延長11回
▼日本通運が投手陣の踏ん張りで延長戦を制す

 今大会初の延長戦となったこの試合は、初回に日本通運が山崎俊紀選手のタイムリーで1点を先制。しかし、ホンダ鈴鹿も3回に宮川智光選手のタイムリー二塁打で2点を奪い逆転に成功しました。
 ホンダ鈴鹿先発の宮崎充登投手は、初回こそ制球が荒れていたものの、落ち着きを取り戻してからは、最速153キロ、常時140キロ後半というスピードボールで攻め始めます。それぐらいの速さになると、「ちょっと制球が荒れているぐらいが持ち味」と與本敏弘監督が語るように日本通運打線も苦しみ、5回までは無得点。しかし、6回に小松真選手のタイムリーで1点を奪い同点に追いつくと、8回には勝ち越し。先発の益田隆芳投手も好投を続けていたため、このまま逃げ切りかと思われましたが、ホンダ鈴鹿もその裏に宮川選手にタイムリーが飛び出し同点に追いつきました。
 延長戦に突入し、10回の2死一、三塁という絶体絶命のピンチを切り抜けた日本通運は、11回に2死一、二塁から澤村幸明選手のタイムリー二塁打で2点を奪い、初戦突破を決めました。

Miyakawa01 ▼悔しさを糧にさらなる成長を期待! 宮川智光選手 
 初戦敗退となったホンダ鈴鹿ですが、球場を沸かせてくれた選手が何人もいました。150キロを超えるストレートを持つ宮崎投手はもちろんのこと、打っては5打数4安打、守っては俊足を生かして守備範囲の広さを見せてくれた1番センターの中東直己選手、そして、2本のタイムリーで3打点を記録した宮川智光選手です。宮川選手は九州東海大時代から注目を集める好プレーヤー。とにかく足が早く、昨年、打撃フォームを変えたことで、大柄ではないもののパンチ力を身につけました。今秋のドラフト候補にも挙げられる宮川選手は赤いリストバンドに、がっちりとした体型で、遠めには岩村明憲選手(ヤクルト)のようです。
 この日は3回にレフト前にポテンと落ちるタイムリー二塁打を放ち、8回には「タイミングは合ってませんでしたが、集中できました」という鋭い当たりは左中間に飛ぶ同点のタイムリーとなりました。4打数2安打で、2安打ともタイムリーという活躍ながらも、宮川選手は、「1打席目のチャンスで走者を還せなかったので、2打席目は還したかったんです。最初のチャンスから走者を還したいです」と貪欲な姿勢を覗かせました。また、10回に2死三塁というサヨナラのチャンスで迎えた打席で、当然のように敬遠されてしまったことについては、「最後は勝負してほしかったです。決める気満々で集中していたので…」と、悔しさをむき出しに。
 サッパリとした坊主頭で、しっかりと相手の目を見て話す姿が印象的な宮川選手は、インタビューの中で繰り返し、「個人が活躍しても、チームが勝たなければやっぱり悔しい」と語っていました。9月30日から始まる日本選手権東海地区2次予選では、チームを勝利に導く活躍を見せてくれるのでしょうか? この日はDHとしての出場でしたが、守備にも魅力がある選手だけに、一挙手一投足に注目です!

<投手リレー>
日本通運:益田-濱元-中沢
ホンダ鈴鹿:宮崎-川脇(東海理化)-久武-松岡昌

<本塁打>
なし

第3試合 松下電器(門真市)JR東海(名古屋市) ※延長13回
 3対3で迎えた延長13回、JR東海のルーキー・日野原宏和選手がサヨナラ安打を放ち、初戦突破を決めました。
<投手リレー>
松下電器:山本隆之-山本隆司-田中稔
JR東海:中須賀-森川-野崎(一光)
<本塁打>
新田1号2ラン、新田2号ソロ(松下電器)

<写真>
上・安定した投球に加え、ピンチにも動じない精神力が魅力の攝津正選手(JR東日本東北)
下・ネクスト・バッターズ・サークルで集中力をみなぎらせる宮川智光選手(ホンダ鈴鹿)

(編集部・社会人野球班)

2006-08-28

都市対抗野球大会第4日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。4日目は、昨年の優勝チーム・三菱ふそう川崎や、24年ぶりの本大会出場となった明治安田生命など、注目チームが目白押しの1日となりました。4日目の結果とイチオシゲームの試合レポートをお届けします。(組み合わせはコチラ!)

第1試合 JFE東日本(千葉市) 17対1 日本新薬(京都市)
 JFE東日本が16安打17得点と打線を大爆発させて圧勝しました。
<投手リレー>
JFE東日本:中嵜-塩田
日本新薬:田中-塩満-村田-貴志-加藤
<本塁打>
佐藤1号3ラン、畑1号2ラン、落合1号2ラン(JFE東日本)

★今日のイチオシゲーム
第2試合 JR四国(高松市) 3対7 新日本製鐵広畑(姫路市)
▼新日本製鐵広畑が終盤の猛攻で初戦突破!

 初回、新日本製鐵広畑が1点を先制。しかし、JR四国も2回に山下徹選手(四国銀行)のソロ本塁打で同点に追いつくと、3回には上野翔選手のソロ本塁打で勝ち越しに成功しました。JR四国が1点リードのまま、試合は7回に突入し、JR四国は四球で先頭打者を出すものの、送りバントが失敗し、この回無得点。「あのバント失敗で、嫌な予感がしていた…」と試合後に語ったJR四国・岡本尚史監督の予感が直後に的中します。その裏に新日本製鐵広畑は中川俊典選手がセンター前ヒットを放つと、次打者はすかさず送りバントを成功させました。そして、大嶋将也選手が同点のタイムリー二塁打、瀬端秀文選手が逆転のタイムリーを放ちました。JR四国は、8回にこの回先頭の田中祥映選手(四国銀行)のソロ本塁打で再び勝ち越しますが、新日本製鐵広畑も先頭の庄野圭昭選手(三菱重工神戸)がバックススクリーンに同点となるソロ本塁打を叩き込み、さらに2本のタイムリーでこの回一挙4点を追加し、試合を決めました。新日本製鐵は3年ぶりの本大会出場で、嬉しい初戦突破となりました。

Nakagoh▼快腕・中郷大樹投手の実力の片鱗を目撃
 この試合で注目を集めたのはJR四国の先発投手・中郷大樹投手でした。4年目の若武者は、一昨年、四国銀行の補強選手として、東京ドームに登場。昨年は150キロ近いストレートを投げるドラフト候補としても注目を集めましたが、故障で満足のいく結果は残せませんでした。今年は故障もほぼ完治に近い状態となり、エースとしてチームを引っ張り、自分のチームのユニフォームで東京ドームに帰ってきました。
 一時期は、スピードが陰を潜めた速球も、この日は145キロ近くを連発。腕も気持ちいいほどしっかり振れていて、故障の不安はすでに一掃されているようです。ストレートの速さもさることながら、2種類のスライダーが効果的でした。130キロ前後のタテのスライダーは、フォークのように空振りを奪い、横のスライダーでカウントを整えます。
 この中郷投手に6回までは1失点と抑え込まれていた新日本製鐵広畑ですが、7回から中郷投手に疲れが見えてきた途端に、畳み掛けるような攻撃で2点を奪うと、8回には「あのスライダーを持っていかれるとは…」と中郷投手も驚いた庄野選手のバックスクリーン弾も飛び出し、中郷投手をノックアウト。名門チームの底力を見せつけました。
 試合後、中郷投手は、「今日の状態は100パーセントではないにしろ、悪くはありませんでした。疲れは感じていなかったのですが、7回から打たれた理由はバテていたとしか思いつきません…。味方が点を取ってくれたので、抑えないと、と力んでしまったこともあるかもしれません」と、首をひねりながら答えてくれました。そして、「今後は、バテないスタミナをつけたい」と、終盤の投球を課題としました。この課題を克服したとき、中郷投手がどんな投手に成長するのか、楽しみに待ちたいですね!

<投手リレー>
JR四国:中郷-土居(四国銀行)-岩井
新日本製鐵広畑:池田-大西(三菱重工神戸)
<本塁打>
山下(四国銀行)1号ソロ、上野1号ソロ、田中(四国銀行)1号ソロ(JR四国)、庄野(三菱重工神戸)1号ソロ(新日本製鐵広畑)

Meijiyasuda 第3試合 明治安田生命(東京都) 1対3 三菱ふそう川崎(川崎市)
 昨年の覇者・三菱ふそう川崎が序盤に奪った3点を守りきり、初戦を突破しました。
<投手リレー>
明治安田生命:鈴木亮-木村雄太(東京ガス)
三菱ふそう川崎:佐藤大
<本塁打>
なし

<写真>
上・力投も、初戦敗退となった中郷大樹投手(JR四国)
下・24年ぶりの本大会出場に18000人の大応援団が駆けつけた明治安田生命

(編集部・社会人野球班)

2006-08-27

都市対抗野球大会第3日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。3日目は、若手投手の好投が目立つ日となりました。3日目の結果とイチオシゲームの試合レポートをお届けします。(組み合わせはコチラ!)

第1試合 富士重工業(太田市) 2対3 日産自動車(横須賀市)
 日産自動車が1安打に抑えられながらも、富士重工業の追い上げをかわし初戦突破。
<投手リレー>
富士重工業:阿部-小出-市原(日立製作所)-平井
日産自動車:石畝-青木
Hattori <本塁打>
吉浦1号2ラン(日産自動車)

第2試合 三菱重工長崎(長崎市)トヨタ自動車(豊田市)
 トヨタ自動車が2年目・服部泰卓投手の8回1失点の好投で快勝しました。
<投手リレー>
三菱重工長崎:手嶋-玉城(ホンダ熊本)-山口(九州三菱自動車)-山中
トヨタ自動車:服部-上野
<本塁打>
松尾1号ソロ

Saeki_1 ★今日のイチオシゲーム
第3試合 JR九州(北九州市) 0対1 西濃運輸(大垣市)
▼1点が明暗を分けた接戦! 注目のドラフト候補・小松聖投手は?
 ドラフト候補としても注目を集めるJR九州・小松聖投手と、西濃運輸の大卒ルーキー・佐伯尚治投手の先発で始まったこの試合。小松投手は初回から2死満塁の場面を迎えますが、144キロストレートで空振り三振を奪い、ピンチを切り抜けます。「ピンチを作っても抑えれば、その後にチャンスが来ると信じてる」という小松投手ですが、サイドから右に左にボールを散らしてくる佐伯投手の前に、JR九州はチャンスをものにできません。0対0のまま迎えた6回、小松投手は、4番の清原孝介選手を打席に迎え、フルカウント。「四球を出したくないという思いが強く、真ん中に入ってしまった」(小松投手)という数少ない失投を、清原選手が見逃すはずもなく、とらえた打球はレフトスタンド中段に飛び込むソロ本塁打となりました。
 JR九州も6回に1死一、二塁、7回に2死二塁のチャンスを作るものの、「ルーキーらしくないほど落ち着いていた」と、西濃運輸の林教雄監督が試合後に語ったように、佐伯投手は落ち着きを失うことなく、後続を断ちます。そして、8回からは田中謙次投手がマウンドへ。JR九州に反撃の機会を与えず、そのままシャットアウト。西濃運輸が若手とベテランによる完封リレーで、6年ぶりの初戦突破を果たしました。
Komatsu  一球に泣くことになったJR九州の小松投手は、試合後に、「自分の状態はだいぶよくなってきていましたが、チームが勝てなければ意味がありません。一発をくらって、試合が決まったことは今後に生かしたいです。いいリズムで打者につなげるように工夫したい」とハキハキとした語り口で答えてくれました。「プロは子供の頃からの夢でしたが、まず日本選手権に出たい」と、まずは社会人野球でのリベンジを誓った小松投手にこれからも注目です!

<投手リレー>
JR九州:小松聖
西濃運輸:佐伯-田中謙
<本塁打>
清原1号ソロ(西濃運輸)

<写真>
上・序盤は140キロ前半のストレートで押した快速左腕・服部泰卓投手(トヨタ自動車)。降板後には観客席からの声援にとびっきりの笑顔で応えました
中・昨年は九州産業大のエースとして日本一に輝いた西濃運輸の佐伯尚治投手。今年は社会人でも?
下・好投も報われなかった小松聖投手(JR九州)。秋以降のピッチングにも期待!

(編集部・社会人野球班)

『野球小僧』CMソング大全<第39回/井口資仁>

野球に絡む森羅万象を勝手に宣伝してしまおう! というノリではじまった『野球小僧』CMソング大全

 今回は、メジャーで奮闘中の井口資仁選手です。昨年はメジャー移籍1年目にして、チームが88年ぶりのワールドチャンピオンに輝くという強運ぶり。しかし、運がいいだけではなく、実力もしっかり兼ね備えている井口選手をmaruseさんはどのようにアレンジしたのでしょうか?
 みなさんも、maruseさんが誘う異世界のサウンドandイラストを堪能して下さい。

 このコーナーは原則として毎週日曜日に更新していきます。
 今後、どのような作品が登場するのでしょうか? お楽しみに。

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『野球小僧』CMソング大全<第39回/井口資仁(シカゴ・ホワイトソックス)>

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 前回はパナマ運河のサムライでしたが、今回はアメリカに渡った日本のサムライ、シカゴ・ホワイトソックスの井口資仁選手です。いつだったか、ほとんど倒れそうになりながらの大ファインプレーは忘れられません。
 そんな彼は、先日アメリカの某スポーツ専門誌が選んだ「ハッスル・プレーヤー」でトップ10入り(第5位)したそうです。「ハッスル・プレーヤー」とは、ユニホームが汚れることもいとわないスーパープレーを見せてくれる選手のことらしいんですが、まさに攻守にわたり大活躍中の井口選手にふさわしい称号ですね!

Iguchi ----------------------------------------------------------------------

★ダイヤモンドの曲芸師  cm_iguchi.mp3<0.4MB>をダウンロード
作詞 作曲 編曲 maruse
(制作 speedy & frozen factory)

サーカスがやってきた
ダイヤモンドにやってきた
奇跡のようなファインプレーに
ほら目はくぎづけ
(Great! Fantastic! Exciting!)
土で汚れたユニホームは
ハッスルプレーの証だよ
土で汚れたユニホームで
今日もド派手に宙を舞う

----------------------------------------------------------------------

<作曲のツボby maruse>
随分前に見たの井口選手のすんごいファインプレーが忘れられず、「まるでサーカスみたいだ!」と思った気持ちを曲にしてみました。ちなみに間奏の「Great! Fantastic! Exciting!」のところは、気分だけ川平慈英(笑)

◆maruseプロフィール
バイオリニスト・作編曲家・イラストレ-タ-
 バイオリニストとして様々なアーティストのライブやレコーディングに参加。
 同時に作編曲家としてTV CM、ゲームなどの音楽を手掛ける。更にはイラストレーターとして雑誌、ポスター、Tシャツのデザインなどに携わる。

For more info.
http://www007.upp.so-net.ne.jp/marusemania/
(maruse オフィシャルサイト)

http://speedyfrozen.com
(このコーナーの曲の制作をやっている"sppeedy & frozen factory"のサイト)

http://www.yoshmore.com/swanson_records_index.html
(maruseが参加するインディーズレーベル"SWANSON records"の作品集の紹介サイト)

(編集部・音楽班)

2006-08-26

都市対抗野球大会第2日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。2日目は、「ミスター社会人」こと、日本生命・杉浦正則監督の東京ドームでの初采配に注目が集まりました。2日目の結果と今日のイチオシゲームの試合レポートをお届けします。(組み合わせはコチラ!)

第1試合 日本生命(大阪市) 3対1 住友金属鹿島(鹿嶋市)
 日本生命が小刻みに加点し接戦を制しました。
<投手リレー>
日本生命:国安-下野輝-山脇ー土井
住友金属鹿島:荻野(日立製作所)-大林(日立製作所)
<本塁打>
多井1号ソロ(日本生命)

第2試合 伏木海陸運送(高岡市) 1対5 NTT東日本(東京都)
 NTT東日本が3回に4安打で4点を奪い、快勝しました。
<投手リレー>
伏木海陸運送:阿部(TDK千曲川)-橋本-山崎-江尻(NTT信越クラブ)
NTT東日本:上野-岡崎(鷺宮製作所)-黒田
<本塁打>
高阪(シダックス)1号ソロ(NTT東日本)

★今日のイチオシゲーム
Jre第3試合 三菱重工広島(広島市) 0対4 JR東日本(東京都)
▼JR東日本が完封リレーで初戦突破!
 初回、JR東日本は中尾敏浩選手のレストスタンドに飛び込むソロ本塁打で1点を先制。その後、三菱重工広島は、JR東日本の先発・斎藤貴志投手から毎回走者を出すものの、打線がつながりません。1対0のまま迎えた8回にJR東日本は澤文昭選手須納瀬広隆選手の連続タイムリー二塁打などで貴重な3点を奪いました。投手陣も、斎藤投手から森福允彦投手(シダックス)につなぐ完封リレーが決まり、初戦を突破しました。
 三菱重工広島は投手陣が踏ん張ったものの、打線が4回の2死満塁、7回の2死一、二塁のチャンスを生かせませんでした。

▼期待の高卒ルーキーレギュラー・馬澤優也選手
Umazawa アマチュア野球の頂点に位置する社会人野球は、毎年、大学・高校のトッププレーヤーたちが入社し、百戦錬磨の社会人選手たちからレギュラーを奪おうとしのぎを削る世界です。大学生野手でも1年目からレギュラーを獲得することが難しく、ましてや高校生は体作りから始める選手がほとんど。年齢の近い学生野球から、5歳や10歳も上のチームメイトができる環境に戸惑ってしまう選手も多く、精神面、体力面ともに馴染むには多大な努力が必要です。
 しかし、三菱重工広島には、数少ない高卒ルーキーのレギュラーがいます。しかも花形のショート! その選手は馬澤優也選手です。馬澤選手は昨春のセンバツで、初出場で準優勝を成し遂げた、神村学園の2番打者でした。三菱重工広島に入社後、レギュラーとして抜擢され、都市対抗2次予選では5試合すべてに先発出場し、打率.389を記録。期待に応える働きを見せました。
 この日も、9番ショートで先発出場を果たした馬澤選手。守備では怖いもの知らずに、突っ込んでいくアグレッシブな動きが印象的でした。打撃では、4回に2死一、二塁から三塁線ギリギリに転がる絶妙なセーフティーを決め、チャンスの拡大に貢献。結局3打数1安打でしたが、グラウンドにいる選手たちは皆年上という状況の中で、萎縮せずにいきいきとプレーしている姿を見ると、こちらまでワクワクしてきます。三菱重工広島は、初戦敗退となってしまいましたが、今後も馬澤選手には要注目です!

<投手リレー>
三菱重工広島:岡(倉敷オーシャンズ)-岡崎-山村
JR東日本:斎藤貴-森福(シダックス)
<本塁打>
中尾1号ソロ(JR東日本)

<写真>
上・レフトスタンドに浮かび上がったJRの2文字
下・高卒1年目でレギュラー! ハツラツプレーに注目したい馬澤優也選手(三菱重工広島)

(編集部・社会人野球班)

2006-08-25

都市対抗野球大会第1日目試合結果&レポート

 25日、第77回都市対抗野球大会(25日より12日間/東京ドーム)がついに開幕しました。第1日目は開会式と1回戦の第1試合のヤマハ対東芝の試合が行われました。監督が交代した新生・ヤマハか? 優勝候補にもあげられる東芝か? 強豪チーム同士の対戦はどうなったのでしょうか? 結果と試合レポートをお届けします。

Toshiba 第1試合 ヤマハ(浜松市) 6対3 東芝(川崎市)
▼第58回大会決勝の再現となったカードの勝者は再びヤマハ!
 開会式のあとに行われたこの第1試合は、試合開始前から東芝の応援で一塁側、ライト、3階席が埋め尽くされました。対するヤマハも、数では劣るものの、浜松市の一大イベントである「浜松まつり」のハッピに身を包み声援を送るチアガールや、応援席の勢いでは負けていません。
 大声援の中、先手を取ったのはヤマハでした。守備の名手としても知られる2番・鈴木理男選手が東芝応援団で埋め尽くされたライトスタンドに今大会第1号となるソロホームランを叩き込み、1点を先制。しかし、優勝候補と目される東芝も黙ってはいません。3回にヤマハ先発の芦川武弘投手をとらえ、2死二塁から久田見栄選手のタイムリー、長谷川卓選手のタイムリー三塁打で2点を奪い逆転。しかしその後は、ヤマハの3番手の小西正則投手(東海REX)の好投もあり、東芝も追加点が奪えず、逆にヤマハは6回に高橋孝典選手のタイムリーで同点としました。
Suzukirio  同点で迎えた8回、ヤマハは1死二塁のチャンスをつかみ、東芝はベテラン・銭場一浩投手をマウンドに送ります。しかし、銭場投手の厳しく内角を突く投球が仇となり、死球を与えてピンチを拡大させると、さらに四球で2死満塁に。そして打席に立った山田勝司選手(東邦ガス)の打球はショートへのバウンドの高いゴロ。それが内野安打となり、勝ち越し点を奪うと、続く安田宏之選手はセンターオーバーの走者一掃タイムリー二塁打を放ち、この回一挙4点を奪いました。東芝もその裏に同じく2死満塁のチャンスを作りますが、1点を返すにとどまりました。
 9回には8回途中から登板した東芝のエース・磯村秀人投手がサイドから146キロに達する速球でリズムよく三者凡退にしとめ、逆転に望みをつなぎますが、東芝も三者凡退に倒れ、ヤマハの高柳信英監督が「勝てるとは思っていなかった」と試合後にもらしたほどの大金星を飾りました。

<投手リレー>
ヤマハ:芦川-渡邉-小西(東海REX)-鈴木裕
東芝:岩崎哲(三菱重工横浜硬式野球クラブ)-廣瀬-銭場-磯村
<本塁打>
鈴木理1号ソロ(ヤマハ)

<写真>
上・ライトスタンド、三階席まで埋め尽くした東芝の大応援団
下・打ってはソロホームラン、守っては堅実かつ華麗な守備でヤマハを勝利に導いた鈴木理男

(編集部・社会人野球班)

2006-08-24

第77回都市対抗野球大会がいよいよ明日開幕!

Toshitaiko  甲子園の熱戦の記憶がまだ色濃いこの頃ですが、アマチュア野球真っ盛りの季節がもうすぐ到来します。そんな秋に先駆けて、明日25日には第77回都市対抗野球大会が開幕します。社会人野球の聖地である東京ドームを舞台に、25日から11日間にわたって行われるこの大会は社会人野球でプレーをする選手なら誰もが出場したいと願う夢舞台。4月から1次予選、2次予選と厳しい戦いを勝ち抜き、本選出場を決めた全32チームが社会人最高峰の試合を見せてくれます。2年連続の優勝を目指す三菱ふそう川崎(川崎市)、初出場のニチダイ(京田辺市)、24年ぶりの出場となった明治安田生命(東京都)など注目のチームもあり、今年もアマチュア野球の粋を尽くした勝負から目が離せません。
 開幕前に、組み合わせをチェックして、観戦&結果チェックに備えましょう!

Kumiawase_10  

2006-08-23

愛知大学リーグ2部の速球王・浅尾拓也投手(日本福祉大)を直撃!

 甲子園の熱気が冷めやらぬ今日この頃、大学生選手は各地でオープン戦を行い、秋季リーグに向け、爪を研いでいます。プロ入りを狙う4年生にとっては、大学生活の集大成であるばかりか、最後のアピールの場。熾烈極まりない争いから目が離せません。
 9月9日発売の『野球小僧10月号』では9月25日に開催される、高校生ドラフトはもちろん、11月21日の大学生・社会人ドラフトの情報もバッチリ掲載。この『野球小僧10月号』のために、ドラフト情報を収集していたさなか、「愛知大学リーグの2部に150キロ近いボールを投げる投手がいるらしい」という情報が入ってきました。

Asao01 ▼謎の150キロ投手の正体は?
 今年の愛知大学リーグといえば、1部では中京大・深町亮介投手、名城大・清水昭信投手、愛知学院大・山名康造投手&江口亮輔投手らドラフト候補に名乗りをあげる投手が大豊作。その愛知大学リーグが、7月6日~8日にハワイの選抜チームと親善試合を行いました。愛知大学リーグの選りすぐりの選手が集まった選抜チームの中に、唯一2部から選ばれた投手がいました。その投手こそ、噂の逸材投手・浅尾拓也投手(日本福祉大)でした。
 浅尾投手は、7月8日に選抜Bチームの3番手として5回から登板。5回には3ランを浴びてしまったものの、6回には本領発揮。アウトをすべて三振で取りました。そんな活躍に、プロのスカウトから注目を浴びる存在に。ドラフト候補として一躍名乗りを挙げた浅尾投手とは、果たしてどんな投手なのでしょうか? この目で目撃するため、関東遠征中の日本福祉大のオープン戦を観戦してきました。

▼浅尾拓也投手登場! しかし…
 この日は筑波大とオープン戦を行った日本福祉大。浅尾投手は5回にマウンドに上がりました。スラリと背が高く、スマートな体型。投球練習から上体の強さを感じる独特なフォームが目を引き、勢いのある球を投げ込んでいきます。
 ひとたび試合に入ると、球持ちもいいため、打者はかなり打ちづらそうな印象です。しかし、浅尾投手のピッチングを堪能することはできませんでした…。なんと、この回、4球で終わってしまったんです。安打は許したものの、簡単に牽制でアウトを取ってしまいました。牽制もうまいなと思ったところで、すぐに5回が終了。調整登板ということで、結局この回のみでマウンドを降りてしまいました。

▼直撃インタビュー敢行!
 ピッチングはじっくり見ることができなかったので、試合後、グラウンドから出てきた浅尾投手を直撃。インタビューさせてもらいました。

―― お疲れ様です。今日のMAXは何キロだったんですか?Asao02_1
浅尾 今日は147キロです。
―― 球速はいつ頃上がったんですか?
浅尾 高校の頃は135キロ前後だったのですが、大学に入ってからシーズンごとに上がってきました。今のMAXはハワイ選抜との試合で出した150キロです。この親善試合では、深町亮介投手(中京大)などと話をする機会もあり、自分の中ではすごく成長できたと思います。
―― どうしてそんなにスピードが出るようになったんですか?
浅尾 大学の近くに“美浜”という砂浜があって、そこをみんなで走っていたんです。それで下半身の筋肉がついてきたからですかね。
―― 独特のフォームですが、そのフォームはずっと変わってないんですか?
浅尾 そうですね。自分で考えて、試して、この投げ方が一番力が入ったので。
―― 今の球種を教えてくれますか?
浅尾 ストレート、パーム、スライダー、シンカー、フォークです。
―― パームを投げるなんて珍しいですね。
浅尾 そうですか? ストレートとパームが基本で、スライダーやシンカーは決めにいくときに投げます。パームは、タイミングを外して空振りを取ったりします。チェンジアップのような球です。
―― 最後に、今の自分の課題とアピールポイントを教えてください。
浅尾 まず、ケガをしないというころです。細い方だと思うので、足腰をしっかり鍛えたいです。フォームは突っ込んだり、反ったりしないように、常に低めに投げられるようになることです。
 アピールポイントは真っすぐです。もっと速い球を投げたいです。

 笑顔を絶やさずにインタビューに答えてくれた好青年・浅尾投手。浅尾投手が入学したときには3部だった日本福祉大は、2004年春に2部に昇格。しかし、浅尾投手が在学中に念願の1部で戦うことはかないませんでした。そのことが浅尾投手は最後まで残念そうでした。
 しかし、今度は「最終的な目標です」とはにかみながら教えてくれたプロの世界での活躍を期待したいです!

(編集部・新井)

2006-08-22

「球場とカレー」に初の女性投稿者参上!

 約3カ月のご無沙汰になってしまいました「球場とカレー」。今後は最低でも月1回の更新を目指して頑張りますので、これからもよろしくお願いします!
 さて、今回は女性初の球場カレーヤー(球場カレー愛好家のことです)が登場します。投稿してくれたヒロピンさん、どうもありがとう! これからも投稿待っていますよ~♪
 それでは、ヒロピンさん入魂の力作をどうぞお楽しみください!

☆初の女性カレーヤー・ヒロピンさんの作品

第10食・ヤフードーム harry&hurry4(福岡県福岡市中央区)

Currydon 品名:カレー丼

採集日:4月8日(ソフトバンク対オリックス戦にて)

値段:600円(税込)

具:じゃがいも、人参などごく普通

形態:アルバイトのおねえさんが渡してくれる(マクドナルドのような形式)

備考:単品のみでの販売

 先日、初めてヤフードームに行ってきました。福岡といえば、ラーメンから水炊き、明太子の名物から魚、野菜まで何もかもが美味しいというグルメな都市。もちろんヤフードームにも角煮ラーメンなどのご当地系グルメから、選手弁当など魅力的な食べ物がいっぱい!
 しかし、流行に敏感な年頃の女子としては、近頃の球場カレーブームが気になっていました。そこで、私はご当地うまかもんには目もくれず、カレーを探し始めたのですが、最初に目に入ったのはカレー丼。牛丼のようにルーがご飯の上にかけられているタイプです。しかし、ひとまずカレー丼には背を向けて、ルーとご飯が分かれている普通のカレーライスを探索。しかし、発見できず、結局カレー丼を購入しました。その後、普通のカレーライスをライト側の売店で発見してしまい、♪逢わなきゃよかった 逢わないで~と「博多の女」by北島三郎を口ずさみかけてしまいました。

 カレー丼は、カウンターでおねえさんが注文を受け、奥の厨房で調理スタッフが調理。できあがると、おねえさんが渡してくれます。そのスムーズな流れ作業にはつなぎの意識がハッキリ。一発だけではない脅威の打線はこんなところにも現れていました。
 カレー丼1つでもトレイに入れてくれる心遣いには、全国の奥様を相手に、少しでも求めやすく、少しでも手軽に、と心遣いの商売をしてきたダイエーの精神が生きています。トレイがあると膝の上に置いて食べやすく、安定しているのでひっくり返す心配もありません。
 移動中にこぼれたりしないよう、しっかりと閉じられたフタですが、食べる際には簡単に開けられます。日本初の開閉式ドームとして誕生したヤフードームですが、屋根もカレー丼のフタのように簡単にパチッと開けられたら…という魂の叫びが聞こえた気がします。
 
Yahoodome_2 カレー丼の外見はあくまで普通です。それ以上でも、それ以下でもありません。しかし、ルーを口に含むと想像以上の甘みが広がります。その瞬間に脳裏をよぎったのは和田、川崎、新垣らソフトバンクの誇るイケメン軍団。ルーの甘さにつられて、甘いマスクの彼らの顔が次々に浮かんでくるではないですか。そして、そのルーの中に点在する大ぶりの具は松中、ズレータと実力で強烈にアピールする面々を思わせます。いたってオーソドックスな佇まいの福神漬けは、そつなくこなす本間のような存在です。
 個性が溶け合い、一体感を感じるこのカレーはまさしく、ソフトバンクのチームカラーを現しています。しかし、私の食べたルーには肉が入っていませんでした。カレーの主役の1つである肉のないカレーには、小久保、井口、城島らスター級の選手が次々と抜けてしまっても、総合力で常勝チームと呼ばれる強さを発揮するソフトバンクの意地が見え隠れしていました。

<写真>
ヤフードームではカレーを思わせる黄色のバルーンを7回に飛ばします

<球場カレー情報求む!>
皆さんからのカレー情報をお待ちしております。
上記の記事を参考にして編集部までお送りください(できれば写真も!)。
もちろん「コメント」で気軽に書いていただいても結構です。
また、担当者に食べてきてもらいたいカレーがありましたら、ぜひ教えてください。
kozo@byakuya-net.co.jp
件名:球場とカレー

☆なお、今後の更新予定は以下の通りです☆
◇8月下旬 横浜スタジアム
◇9月上旬 香川オリーブスタジアム
◇9月上旬 高知市営球場

どうぞお楽しみに!

(編集部・球場とカレー担当)

2006-08-21

甲子園試合結果~16日目決勝(斎藤佑樹激投の末、早稲田実が初優勝!)

 6日に開幕した第88回高校野球選手権大会(8月6日~20日/甲子園)。本日21日は早稲田実(西東京)と駒大苫小牧(南北海道)による2回目の決勝戦を迎えました。昨日行われた決勝戦では、延長15回を引き分ける死闘。日を移し、再び雌雄を決する勝負となったこの試合に勝利したのはどちらのチームだったのでしょうか? 熱い夏の頂点を争う試合をレポートします!

<決勝戦>
駒大苫小牧 3対4 早稲田実
Sojitsu  昨日20日は延長15回を戦い、37年ぶりとなる決勝戦延長引き分け再試合となったこの試合。平日にもかかわらず、チケットはどんどん売り切れ、試合開始直前には超満員にふくれあがった。
 発表された先発投手は、駒大苫小牧・菊地翔太(2年)に対し、早稲田実は昨日も延長15回を投げきり、この日で4連投となる斎藤佑樹(3年)。初回、早稲田実は制球に苦しむ菊地を攻め、2死一、三塁から船橋悠(3年)がセンター前に抜けるタイムリーを放ち先制。そこで、駒大苫小牧はすぐに田中将大(3年)をマウンドに送るが、早稲田実は2回にも2死二塁から川西啓介(2年)がレフト線にタイムリー二塁打を放ち、2点目を加えた。斎藤は130キロ後半から140キロ前半のストレートを丹念に低めに集めるピッチング。連投の疲れを感じさせない投球で4回2死までは安打すら許さなかった。
 駒大苫小牧が得点を入れたのは6回。三谷忠央(3年)が本塁打を放ち、2対1と1点差に迫ったが、早稲田実はその裏に斎藤の女房役・白川英聖(3年)のレフトフェンス直撃のタイムリー二塁打で再び2点差へ。さらに、7回にも後藤貴司(3年)のタイムリーで貴重な4点目を追加して点差を3点に広げた。
 しかし、駒大苫小牧は無死一塁から中沢竜也(3年)が一発を叩き込んで一挙に1点差。奇跡の同点に望みをつないだが、4番・本間篤史(3年)はあえなく三振に倒れ、続く岡川直樹(3年)もセカンドフライ。最後はこの2日間投げ合った田中が打席に入り、ファールで粘ったが、7球目の144キロのストレートに空振り三振。初の夏優勝の決定に、斎藤は両手を天高く突き上げ、次の瞬間、ナインたちもマウンドに駆け寄ってきた。
 創部101年の歴史を持つ早稲田実も、夏の全国制覇は初めて。春の全国制覇も、王貞治(現ソフトバンク監督)をエースに、優勝した1957年までさかのぼる。まさに、球史に残る優勝となった。
<投手リレー>
駒大苫小牧:菊地-田中
早稲田実:斎藤
<本塁打>
三谷1号ソロ、中沢2号2ラン(駒大苫小牧)
<注目選手の結果>
★駒大苫小牧

先発投手 菊地翔太 2/3回 2安打 2四死球 1失点 0奪三振
2番手投手 田中将大 7回1/3 4安打 3四死球 3失点 4奪三振
4番センター 本間篤史 4打数 0安打 0打点 0本塁打 3三振 
★早稲田実
先発投手 斎藤佑樹 9回 6安打 0四死球 3失点 13奪三振
4番ショート 後藤貴司 4打数 1安打 1打点 0本塁打 1三振

早稲田実・斎藤佑樹投手については発売中の 『中学野球小僧7月号』にて4ページにわたるインタビュー記事が掲載されています。最後に、「夏の甲子園に出て、優勝したい」と決意を語っていましたが、まさに有言実行となりました。

◆一方、敗れた駒大苫小牧・田中将大投手については、次号9月9日発売の『野球小僧10月号』で取り上げる予定。そちらもお楽しみに。

(編集部・高校野球班)

谷上史朗レポート ナニワのゴジラ奮闘記-第15回-

Okada_back  シリーズとして連載中のオリックス・バファローズ岡田貴弘選手レポート。今回で15回目を迎えました。

 昨年、高校生ドラフトでオリックス1位指名を受け入団した「ナニワのゴジラ」こと岡田貴弘選手。プロ1年目の奮闘ぶりを、履正社高校(大阪)の下級生時代から取材し続けてきたライターの谷上史朗氏の視線からお届けします。
 高校時代、その風貌やスケールの大きな打撃がヤンキース松井秀喜選手を彷彿とさせることから「ナニワのゴジラ」という呼び名がついた岡田選手。念願の1軍昇格も果たし、これからシーズン後半戦でのプレーが注目されます。それでは、必読のレポートをどうぞ!

          

Okada_up15日には初のスタメン出場を果たした岡田。だが、出番はまだ少ない

岡田の取材はひと休み
 先に断っておくと、今回は夏の甲子園が 終盤に差し掛かり、そちらに張り付いているため、岡田の生観戦には向かえず。合間、合間にテレビ、ビデオで打席を確認したが、なかなか出番が少ないので確認するのに時間はかからなかった…。
 前回レポートした9日西武戦での初打席以降、この10日の間に初スタメン、初安打を記録。簡単に振り返ってみると、初スタメンは15日のロッテ戦(千葉)で、これは1軍昇格から7試合目のこと。北川博敏が前カードのソフトバンク戦を最後に右肩手術のため戦線離脱し、ある意味で予定通りの出場だった。
 しかし、「8番・ファースト」で登場した一戦は、久保康友の前にファーストゴロ、三振で、8回に代打・水口を送られ交代。ビデオで確認したが、やはり自分のタイミング、形でスイングをさせてもらえていなかった。「さっぱりです。思い通りにいきませんでした」というのが本人の感想だったようだが、「(ファームと1軍の投手について)そんなに変わらないと思う」というコメントも翌日の紙面で見つけた。
 それはそうなのだと思う。ファームであってもすでに1軍クラスの投手とも対戦をしてきたのだから、高校からプロの世界へ飛び込んだ時のような明らかな違いは感じていないはず。4月の段階で話を聞いた時にはファームで対戦した中里篤史(中日)のストレートや落合英二(中日)のシュートに「さすがプロのボール」と感心していた。5月には安藤優也(阪神)の低目の伸びに「ワクワクした」と話していた。
 ただ、今1軍で活躍している投手とファームの投手の大きな差は、1つ1つのボールより、その組み立てであったり、緩急のつけ方であったり、微妙な間合いであったり、ワンランク上のコントロールであったり、トータルでの攻め方にあると思う。やはり、このあたりは打席に立って経験を積んでいかないことには、なかなかその差を埋めていくのは難しいのだろう。

   

Okada_and_sakaguchi18日にはプロ入り初安打を記録(左は4年目の坂口智隆選手)

父・秀和氏よりプロ初ヒットの報告を受ける
 初スタメンのあと、新井チーフ兼打撃コーチは「(久保は)非常に緩急をつけてくる投手だったので少しかわいそうだった」と話したそうだが、今の岡田にとってそれ以上の不幸は「打席に立てないこと」。まして1軍昇格後、ゲーム勘はどんどん薄れていく中、たまの登場で結果を出すのは至難の業だ。
 そんな中、2日後の楽天戦(18日・スカイマーク)で待望のプロ初ヒットを記録。2度目のスタメン出場(8番・ファースト)となったこの夜は、山村宏樹相手に三振のあとの第2打席。真ん中寄りの141キロストレートにやや差し込まれ気味ながらゴロで三遊間を破ったものだ。この日も甲子園で取材していたため、予約録画しておいたのだが、帰宅途中に岡田の父・秀和氏から連絡が入って記念すべき一打を知った。
 何事も「1」がなければ「2」にも「3」にもなっていかない。ひとまずオメデトウ! ちなみに翌日の紙面に載った岡田のコメントは「少し楽になりました」。おそらくベンチ裏で記者に囲まれながら、それも横をゾロゾロ過ぎて行く連敗中で暗い表情の先輩たちに気遣いながら「そうですねえ…。とりあえず1本出て楽になりましたけど…。でも、もっと結果を出していかないとダメですねえ」という感じで取材に応じてたのだろう。

          

出場機会の増加を重ねて懇願
 しかし、その一打以降の2試合は再びベンチ要員で代打での出場もなし。これで1軍昇格後12試合で打席に立ったのはわずか6回。これではどんな選手でもそうそう結果は出ない。「相手が左だから」「好投手だから」と起用に慎重になっていては、なかなか次へ進めない。
 さっきも書いたが、今の岡田に必要なのは何より1軍のゲーム、1軍の投手に慣れていくこと。元々、何をするにも少し慣れるまでは時間のかかるタイプだと思う。逆に、ジワジワいって、ひとたび慣れてしまえば、そこから大きな伸びが始まると思うだけに、なおのこともっと打席に立つチャンスを与えてほしい。
 10日の試合に至っては、北川に次いで清原和博も左ヒジ痛でまたしても離脱。さらに相手が右(グリン)、チームは4連敗中(この夜で5連敗)でも出番なし。もちろん、岡田のためだけにゲームを行っているわけではないが、1軍に上げたということは逆に「少々のことはあっても先々のために使う」ということではなかったのかなあ。

Okada_batting_2今の岡田に必要なのは、とにかく多くのゲームに出場すること。今後の出番増加いに期待したい
 今のチームの状況を思えば、少々の犠牲を払っても新しい選手、それも軸になっていく選手を育てていくべきだろう。この軸になり得るという意味で、前回も書いたが今のオリックスの若手を見渡しても岡田以外には見当たらない。とにかくもっと使ってほしい。
 20日の夜、駒大苫小牧と早稲田実業の延長15回引き分け試合を観戦ののち、家に戻りテレビをつけた。するとオリックスの3回裏の攻撃を前に何やら球場が沸いていた。2日の日本ハム戦以来となる世界初のボールモンキー「ゴウ君」がボールを審判へ運んだからだ(結果は初登場に続き失敗)。
 この背番号が「555」。カメラの位置によっては「55」にも見える。僕はその小さな「55」を見ながら
<モンキーより見たいのはゴジラ!>
<使えばもっと沸かせてやるから>
と嘆かずにはいられなかった。

              

8月20日現在の成績
[1軍]3試合 6打数1安打 打率.167 0本塁打 0打点 0四死球 3三振 0盗塁

[2軍]64試合 234打数55安打 打率.239 4本塁打 22打点 17四死球 62三振 5盗塁

(取材・本文/谷上史朗)

このシリーズは、今後、毎月1日、11日、21日に更新していきます。次回更新は9月1日の予定です。

2006-08-20

甲子園試合結果~15日目決勝

6日に開幕した第88回高校野球選手権大会(8月6日~20日/甲子園)。本日20日はついに早稲田実(西東京)と駒大苫小牧(南北海道)による決勝戦を迎えました。数々のドラマがあり、話題も多かった今年の甲子園。決勝戦も、最高峰の試合にふさわしく、白熱した展開になりました。

<決勝戦>
駒大苫小牧 1対1 早稲田実(延長15回引き分け)
 73年ぶり、史上2校目の3連覇を目指す駒大苫小牧と、夏の初優勝を狙う早稲田実が激突したこの試合。開場予定時間を1時間以上も繰り上げ、本来の開場時間である10時にはバックネット裏席が売り切れ、三塁側のアルプススタンドも売り切れ間近という、注目度の高い試合となった。
 駒大苫小牧は準決勝と同じく、先発投手にエース・田中将大(3年)ではなく、菊地翔太(2年)を起用。早稲田実は、この日も5試合をほぼ1人で投げ抜き、3連投となる斎藤佑樹(3年)がマウンドに上がった。早稲田実は立ち上がりの制球に苦しむ菊地を攻め、3回には1死一、二塁のチャンスを作るが、そこで駒大苫小牧は田中をマウンドに送る。準決勝と同じく、苦しい場面での登板となった田中だが、2番・小柳竜巳(3年)を空振り三振にしとめると、続く、3番・檜垣皓次朗(3年)を見逃し三振。切れ味鋭い変化球で、鮮やかにピンチを切り抜けた。
 0対0が続いた試合で先制したのは駒大苫小牧。8回に1死から、2番・三木悠也(3年)の初球を振り抜いた打球はバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打となった。しかし、早稲田実はその裏に1死三塁のチャンスを作ると、後藤貴司(3年)の打球はセンター方向へ伸びる打球。駒大苫小牧の応援席からは悲鳴も上がったが、フェンス直前でセンターのグラブに収まり、同点の犠飛となった。
 そして、試合は1対1のまま延長に突入。11回には駒大苫小牧が1死満塁の勝ち越しのチャンスを手にしたが、スクイズ失敗で結局無得点。一方の早稲田実も13回に2死満塁というサヨナラのチャンスを作ったが、得点を奪うことができなかった。
 試合は進み、15回の駒大苫小牧の攻撃。この回に得点を奪うことができなければ、駒大苫小牧の勝利は消えるという土壇場となって、ここまで打たせてとる投球を織り交ぜていた斎藤の投球はエンジン全開。2死無走者から一発もある本間篤史(3年)を打席に迎えると、15回にして147キロを2度記録する気迫のこもったストレートで空振り三振にしとめ、その裏の攻撃に移ったが、早稲田実も得点を奪うことはできず。結局、1対1のまま、延長15回引き分けとなった。
 決勝戦の引き分け再試合は、1969(昭和44)年の三沢(青森)対松山商(愛媛)以来、37年ぶりとなる(三沢高校については『中学野球小僧』9月号に関連記事がありますのでぜひご覧ください)。
<投手リレー>
駒大苫小牧:菊地-田中
早稲田実:斎藤
<本塁打>
三木1号ソロ(駒大苫小牧)
<注目選手の結果>
★駒大苫小牧

先発投手 菊地翔太 2回1/3 3安打 2四死球 0失点 1奪三振
2番手投手 田中将大 12回2/3 7安打 3四死球 1失点 10奪三振
4番センター 本間篤史 4打数 1安打 0打点 0本塁打 2三振 
★早稲田実
先発投手 斎藤佑樹 15回 7安打 6四死球 1失点 16奪三振
4番ショート 後藤貴司 4打数 0安打 1打点 0本塁打 1三振

(編集部・高校野球班)

『野球小僧』CMソング大全<第38回/ズレータ>

野球に絡む森羅万象を勝手に宣伝してしまおう! というノリではじまった『野球小僧』CMソング大全

 今回は、前回に引き続き、外国人選手です。福岡ソフトバンクホークスの陽気な外国人選手といえば、ズレータ選手。しかし、実力もしっかり持ち合わせています。maruseさんはどのようにアレンジしたのでしょうか?
 みなさんも、maruseさんが誘う異世界のサウンドandイラストを堪能して下さい。

 このコーナーは原則として毎週日曜日に更新していきます。
 今後、どのような作品が登場するのでしょうか? お楽しみに。

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『野球小僧』CMソング大全<第38回/フリオ・ズレータ(福岡ソフトバンクホークス)>

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 助っ人外人シリーズ(?)より、今回は「パナマの怪人」、福岡ソフトバンク・ホークスのフリオ・ズレータ選手です。持ち前のパワーでホームランを打ったあと、「パナマウンガー!」と絶叫するパフォーマンスでもお馴染みです。どうやらこれは、日本のサムライ精神とパナマ運河とを取り入れたものらしいです。と、普段は陽気なんだけど、短気なのが災いして、乱闘などで退場処分になることもあります。
 そんなズレータ選手ですが、相手ピッチャーの球種や配球をメモして、分析、研究するという細やかな一面も。イカつい印象だけど、繊細なんだなぁ。Zuleta

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★哀愁のパナマ運河  cm.zuleta.mp3<0.4MB>をダウンロード
作詞 作曲 編曲 maruse
(制作 speedy & frozen factory)

ズレータ ズレテナイ
パナマ運河のサムライは
決してけしてアキラメナイ
純情 退場 義理人情
陽気で短気 だけど
ズレータ ズレテナイ
*「パナマウンガー」

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<作曲のツボby maruse>
 パナマ運河のサムライらしく、しぶぅ~く(?)決めてみました。
 「ズレータ ズレテナイ」って…、ダジャレかよ…。

◆maruseプロフィール
バイオリニスト・作編曲家・イラストレ-タ-
 バイオリニストとして様々なアーティストのライブやレコーディングに参加。
 同時に作編曲家としてTV CM、ゲームなどの音楽を手掛ける。更にはイラストレーターとして雑誌、ポスター、Tシャツのデザインなどに携わる。

For more info.
http://www007.upp.so-net.ne.jp/marusemania/
(maruse オフィシャルサイト)

http://speedyfrozen.com
(このコーナーの曲の制作をやっている"sppeedy & frozen factory"のサイト)

http://www.yoshmore.com/swanson_records_index.html
(maruseが参加するインディーズレーベル"SWANSON records"の作品集の紹介サイト)

(編集部・音楽班)

2006-08-19

甲子園試合結果~14日目準決勝

6日に開幕した第88回高校野球選手権大会(8月6日~20日/甲子園)。本日18日からは準決勝に突入。準々決勝が2日にかけて行われる現在、もっとも注目を集めるのがこの準決勝となっています。3連覇を目指す駒大苫小牧vs「田中将大対策」に時間をかけてきた智辯和歌山、初出場で快進撃を続ける鹿児島工vs26年ぶりにベスト4に進出した古豪・早稲田実。気になる試合結果を紹介します。

<第1試合>
智辯和歌山 4対7 駒大苫小牧 

Dsc_0220 ▼田中将大vs智辯和歌山打線の勝者は?
 駒大苫小牧は予想された田中将大(3年)ではなく、菊地翔太(2年)を先発としてマウンドに送った。智辯和歌山は、“ずっと意識していた”という田中を引きずりだすため、菊地に襲いかかる。初回、先頭打者が相手のエラーで出塁すると、2死三塁から4番・橋本良平(3年)がレフト前にタイムリーを放ち先制。菊地はその後、制球がおぼつかず、2/3回を投げたところで降板し、岡田雅寛(3年)に交代した。
 駒大苫小牧はその裏に、2死三塁から本間篤史(3年)のタイムリー三塁打で同点とすると、この回打者一巡4安打で4点を奪った。しかし、智辯和歌山も2回に岡田を攻め、無死から古宮克人(3年)のタイムリーで2点を加え、なおも無死一、二塁としたところで駒大苫小牧のマウンドにはついに田中が登場。田中は一打同点のピンチにも、けん制で1死を取ると、落ち着いて後続を断った。
 その後、駒大苫小牧が3回に1点を加えるが、智辯和歌山は4回に橋本がタイムリーを放ち再び1点差に。しかし、駒大苫小牧は5回に1死二、三塁から田中が2点タイムリー。3点差とリードを広げた後、田中はストレートを見せ球として、変化球で三振を奪うピッチングで強打の智辯和歌山打線に得点を許さなかった。
 3年連続で決勝戦に進出した駒大苫小牧は、73年ぶりの3連覇を達成することができるのか? 最後まで駒大苫小牧から目が離せない。

▼打率4割・本間篤史に注目!
 5試合で8本塁打を放った智辯和歌山に打ち勝った駒大苫小牧打線。この打線を引っ張るのは、全試合で4番を打っている本間篤史。打席に入ると、めがねの奥から鋭く投手を見据え、ここまで4試合で打率は.400。スイングスピードで投手を圧倒し、この日の試合では3安打を記録した。しかも、見ため以上に足もあり、三塁打、二塁打、二塁打とすべて長打を放って得点に絡み、この日はダイヤモンドを走りまくっている印象も強かった。調子があがっているだけに、決勝戦での活躍にも注目だ。

<投手リレー>
智辯和歌山:松隈-竹中-芝田
駒大苫小牧:菊地-岡田-田中
<本塁打>
なし
<注目選手の結果>
★智辯和歌山

先発投手&6番ライト 松隈利道
◆投手 2/3回 4安打 0四死球 4失点 0奪三振
◆打者 2打数 0安打 0打点 0本塁打 0三振
4番キャッチャー 橋本良平 5打数 2安打 2打点 0本塁打 1三振
★駒大苫小牧
先発投手 菊地翔太 2/3回 1安打 2四死球 1失点 1奪三振
3番手投手 田中将大 8回 4安打 2四死球 1失点 10奪三振
4番センター 本間篤史 4打数 3安打 1打点 0本塁打 0三振 

<第2試合>
鹿児島工 0対5 早稲田実

▼早稲田実、いざ決勝へ!
Dsc_0250 初出場と26年ぶり4強進出の古豪という対照的な対決は、投打がかみあった早稲田実に軍配が上がった。
 初回、早稲田実は四死球で1死一、二塁の先制のチャンスをつかむと、4番の後藤貴司(3年)がレフトスタンドに3ランを叩き込み、3点を先制。2回にも2死二塁から小柳竜巳(3年)がタイムリーを放ち、4点のリードを奪った。鹿児島工は3回に2死二、三塁とするも、後続は投手ゴロに倒れ、無得点。
 4対0で迎えた6回、鹿児島工は宿利原直(3年)の安打から2死二塁のチャンスを作ると、満を持して代打の切り札・今吉晃一(3年)を打席に送った。鹿児島工スタンドからは大歓声が上がったが、それまでは130キロ後半のストレートで、テンポよく攻めていた早稲田実先発の斎藤佑樹(3年)が、今吉晃に対しては145キロとこの日最速のストレートを連発し、空振りの三振。

 その後、早稲田実は8回1死二塁から投手の斎藤自らタイムリー