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2006-07-28

甲子園予選レポート~27日群馬決勝・前橋工vs桐生第一

Ouen  26日に行なわれた栃木県決勝(文星芸大付が優勝)に引き続き、27日に群馬県の決勝戦が県営敷島球場で行われました。決勝戦まで駒を進めたのは前橋工桐生第一。この決勝戦の組み合わせは、群馬を代表する強豪校同士というだけでなく、2000年、2004年に引き続き3回目という因縁の決戦です。過去2回はいずれも桐生第一が勝利し、甲子園に出場しているだけに、「2度あることは3度ある」となるのか、「3度目の正直」となるのか、注目の1戦となりました。

▼群馬県屈指の好投手・剣持英俊投手
 前橋工の先発は剣持英俊投手(3年)。185cm69kgのスレンダーな体型から快速球を投げ込むサイドスローです。振り切ったあとも残像に残るほど、しなやかな長い腕が印象的。実は、群馬県春季大会レポートでも取り上げた注目投手で、『野球小僧8月号』「ドラフト候補&有望選手リスト」にももちろん掲載されています。
Kenmochi_1 決勝の舞台で対戦相手となった桐生第一打線はここまで5試合で1試合平均10.6得点という強力打線。しかし、2回戦から6試合目のこの試合まで先発のマウンドに立ち、3回戦以外は完投している安定感抜群のエースはこの日も実力を発揮。初回に前橋工が1点を先制し、5回に桐生一が同点に追いつくと、以後はゼロスコアボードにゼロが並ぶ展開になりました。
 そして、9回を終わっても両者譲らず、試合は1対1のまま延長戦へ突入。剣持投手の粘り強い投球も光りましたが、桐生第一も先発・射越章太投手(3年)から鹿沼圭祐投手(3年)へつなぐ今年の必勝リレーで再三のピンチをしのぎ、球場では「延長15回までいって再試合になるのでは?」という声も聞こえてくるほど、緊迫したムードになっていました。
 しかし、試合展開自体はずっと前橋工が押していた展開だっただけに、延長13回に入る頃になると剣持投手に変化が…。ベンチ前からマウンドに向かうときは「頑張れ!」と声援を送る応援席に向かってニコリと笑顔を見せてはいましたが、マウンドでは投球のあとに転倒するなど、さすがに疲労の色が見え始めてきました。

▼桐生第一がサヨナラ勝利で甲子園出場決定!
 一方、13回まで剣持投手の前に1得点に抑え込まれ、チャンスらしいチャンスも作れなかった桐生第一。しかし、13回には1死二塁という大チャンスを迎えます。
 打順は3番・矢島賢人選手(3年)。矢島選手は打席に入ると、他の桐生第一の選手と同じように気合をあらわに雄叫びをあげ、剣持投手をにらみつけます。そして、剣持投手の投じた初球のストレートを振りぬき、打球は内野を抜けセンター前へ。二塁走者の川岸佑多選手(3年)は悩むことなく三塁を回り、本塁を駆け抜け、劇的なサヨナラ勝利で桐生第一が2年ぶり、8回目の夏の甲子園出場を決めました。

Kiryu 試合後、桐生第一の福田治男監督は、「嬉しいのを飛び越えて信じられない気持ちです」と顔をほころばせました。勝因として、「打のチームと言われがちでしたが、目指すのはバッテリーを中心とした守りの野球と声をかけ続けたのがよかった」と、決勝戦という大舞台で目指す「守りの野球」が結実したことを挙げ、「甲子園に出場すれば、大きな夢も出てきます。群馬の代表として、野球以外でも恥ずかしくない姿を見せたい」と甲子園へ向けての意気込みを語ってくれました。
 甲子園では正田樹投手(現日本ハム)を擁し、初優勝を成し遂げた1999年の再来はあるのでしょうか? 「甲子園までにもう一度鍛え直す」という「守りの野球」と、本来の強力打線に要注目です。

◎試合結果
7月27日 群馬決勝(県営敷島球場)
前橋工●1対2○桐生第一
※桐生第一は2年ぶり8回目の夏の甲子園出場!

★【ブログ版】夏の高校野球の歩き方~東日本編(注目選手はこちらでチェック!)
http://kozo.boxerblog.com/kozo/2006/06/post_5fa4.html

※好評発売中の『野球小僧8月号』は、今年も高校野球の情報が満載です。
49地区の展望や、最新の有望選手リストもあります。目次はコチラ

<写真>
上・黄色が目に鮮やかな桐生第一応援席
中・次のステップでの成長に大いに期待したい剣持英俊投手(前橋工)
下・劇的なサヨナラ勝利で甲子園出場を決めた桐生第一

(編集部・新井)

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