関西大学野球5リーグ対抗戦レポート~関西オールスター戦で有名選手、注目選手を一挙観戦!
西日本に大雨の予報が出ていた先週末。大阪・南港中央球場では第13回関西大学野球5リーグ対抗戦が行われ、関西学生リーグが2年連続の優勝を収めました。(トーナメント表はコチラ)初日23日の朝は曇り空が広がり、不安な天候でしたが、2日目には29度まで気温が上がり、空も晴れ渡っていました。一転、3日目は雨が降る悪天候。しかし、雨にも負けない好勝負が繰り広げられました。
今回は、この大会で目撃した注目選手をレポートします。
▼関西大学野球5リーグ対抗戦って?
と、その前に…関西地区大学野球5リーグ対抗戦についての説明をしたいと思います。関西地区には5つの大学野球リーグ(関西学生、関西六大学、阪神大学、近畿学生、京滋大学)があります。その5リーグごとに代表選手を選出し、戦うのがこの関西大学野球5リーグ対抗戦。いわば、関西大学野球界のオールスターゲームなんです。
今年からは、優勝リーグに11月に行われる神宮大会出場のための関西地区代表決定戦(5リーグでトーナメントを行い、上位2校が神宮大会に出場)の第1シード権が与えられるルールもできました。しかも、今年は阪神大学リーグの大阪体育大学が全日本大学選手権で日本一に輝いただけに、他の4リーグが打倒・阪神大学リーグと熱くなり、例年よりもかなり盛り上がりました。それでは、選手レポートをどうぞ! 
★関西学生リーグ
宮西尚生投手(関西学院大3年)
大隣憲司投手(近畿大)、金刃憲人投手(立命館大)と左腕の好投手の多い関西学生リーグ。そんな好左腕たちと切磋琢磨し、昨春、2年生ながらリーグの連続無失点記録を更新(48回1/3)したのが関西学院大の宮西尚生投手。左から140キロ台のストレートを投げ、来年のドラフト候補として早くも注目を集めています。
23日の阪神大学リーグ戦に3番手として6回途中から登板。3回1/3を1安打無失点に抑え、勝ち星も手にしました。スリークオーターのしなやかなフォームからひょうひょうと速球を投げ込む宮西投手。制球もよく、安定感があります。今春のリーグ戦でも防御率1.51で大隣投手、金刃投手を抑え、防御率1位を獲得。全国の舞台で見てみたい投手です。
★関西六大学リーグ
藤本智志選手(龍谷大4年)
唯一3試合を戦った関西六大学リーグ。24日の近畿学生リーグとの試合では9対2と快勝。この試合で5回2死満塁から走者一掃のタイムリー三塁打を放ったのが藤本智志選手。
リーグ戦では打率.417で首位打者となるも、全日本大学選手権では3打数無安打。チームを勝利に導くことはできませんでした。しかし、この日はしっかりと役割を果たしました。
常に次の塁を狙える俊足も武器で、この藤本選手が6番に座り、その前には岩下知永選手、春のMVP・明神宏文選手が3、4番に構える龍谷大は秋も手ごわそうです。
★京滋大学リーグ
谷掛雄介投手(佛教大2年)
今春は京滋大学リーグの最優秀投手とベストナインを獲得した谷掛雄介投手。ゆっくり、じわじわと来る投球フォームから快速球を投げ込む本格派の投手です。細身に見えて、意外と下半身がしっかりしています。
24日に関西六大学リーグとの試合に先発として登板。立ち上がりこそ、制球に苦しんだものの、終わってみれば4回無失点。谷掛投手が交代したときには、関西六大学リーグの選手たちから「変わってよかった」の声も。
佛教大は横地孝之投手(現新日鉄広畑)、古田大将投手(現明治安田生命)など近年好投手を輩出しているので、谷掛投手にも要注目です。ちなみに、この谷掛投手、目鼻立ちのスッキリしたイケメン投手なだけに、女性大学野球ファンはそちらもチェックです!
★近畿学生リーグ
友次悠平選手(奈良産業大4年)
23日の関西六大学リーグ戦は4番サード、24日の阪神大学リーグ戦で5番DHとして出場していた友次悠平選手。昨秋はMVP、首位打者、ベストナイン、今春もサードのベストナインに輝いています。
24日の阪神大学との試合では、あわや本塁打というフェンス直撃の勝ち越しタイムリー二塁打を放ちました。パワー溢れるバッティングに打球の速さが魅力です。あっという間に外野に到達してしまうほど。体型も183センチ84キロと立派で、迫力十分。しかし、昨秋首位打者に輝いたように、大味なバッティングではないので、今後も注目したい選手です。
★阪神大学リーグ
榊原諒投手(関西国際大2年)
中京高校時代から注目されていた投手なので、ご存知の方もいらっしゃると思います。キレのあるスライダーを武器に02年神宮大会高校の部で優勝。ドラフト候補として名前が上がるほどの投手でした。しかし、高校卒業後に入社した社会人チームが休部したことで、少し回り道をして関西国際大に入学しました。
リーグ戦出場資格を得た昨秋からはエースとして大車輪の活躍。今春は4勝3敗ながら防御率0.94でベストナインに輝きました。
そんな榊原投手は23日の関西学生リーグ戦に先発として登板。5回を投げ、スター揃いの関西学生リーグを相手に2安打無失点の好投でした。初回こそ、2四死球で走者を三塁に進めたものの、2回以降は制球も安定し、ストレートも低めへ決まります。伝家の宝刀・スライダーも切れて、関西学生リーグの打者は一様に手を焼いていました。このスライダーを投げて使うだけではなく、打者に意識させて勝負を有利にしている印象。様々な経験を重ねたせいか、マウンドさばきに落ちつきが加わり、いい意味で学生とは思えません。
関西国際大を初のリーグ優勝に導いて、その実力を再び全国レベルの知名度にしてほしいですね。
▼ドラフト候補たちは?
ここまで読んで、「あれ? 関西学生リーグのあの2人は?」と思われた方もいるかもしれません。もちろん、忘れたわけではありません!
最後にご紹介するのは今秋ドラフトの希望枠候補として名前を挙げられる金刃憲人投手(立命館大)、大隣憲司投手(近畿大4年)。関西大学球界を引っ張る両左腕は、金刃投手が23日、大隣投手が25日に先発。日米大学選手権、世界大学選手権選考の合宿での疲労、最終日の雨という悪条件もあり、ともに本来の出来とは言いがたかったです。それでも抑えて、しかも優勝に貢献してしまうのはさすがとしか言いようがありません。(特に大隣投手は5回3安打の好投で優秀投手として表彰されました)2人とも日本代表に選出されたので、世界での活躍に期待したいです!
<トーナメント表>
| 関西学生 | |||||
| 23日-1 | 3 | ||||
| 阪神大学 | 0 | 4 | |||
| 関西六大学 | 25日-2 | 優勝 | |||
| 23日-2 | 0 | ||||
| 近畿学生 | 5 | 9 | |||
| 24日-2 | 2 | ||||
| 京滋大学 | 2 | ||||
<敗者復活戦>
| 阪神大学 | ||||
| 24日-1 | 1 | |||
| 近畿学生 | 6 | 2 | ||
| 25日-1 | 3位 | |||
| 京滋大学 | 4 | |||
★会場は全て南港中央球場
(編集部・新井)

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