東都大学リーグレポート~1部残留か? 入れ替え戦か? 熾烈な最下位決定戦!
今季の東都大学リーグは、まさに「戦国東都」の様相。各校の実力が例年以上に接近しており、どのチームも気が抜けないリーグ戦となりました。その結果、全日程を終えて優勝、最下位が決まらないという異常事態がおこり、2つの順位決定戦が行われることとなりました。これは、もちろん東都大学リーグ史上初めての出来事。そんな熱い東都大学リーグを5月26日に神宮球場で行われた最下位決定戦・駒澤大vs立正大からレポートします。
▼今までにない雰囲気を体験!
最下位決定戦などつまらないのでは? と思うかもしれませんが、そんなことはありません。負けたチームは、2部優勝チーム・國學院大との入れ替え戦に臨むことになるため、今日の試合はまさに1部生き残りをかけるもの。
選手たちもリーグ戦以上に気合いが入った様子。1試合で決まってしまうガチンコの対決に、イニングごとに円陣を組んでは大きな声を掛け合っており、この試合で残留を決めてやる! という気迫が伝わってきました。
また、スタジアムも1つのヒット、1つのアウトに一喜一憂するという、いつものリーグ戦にはない雰囲気に包まれていました。
▼駒澤大の1部残留が確定! 
そのような中、行われた試合は、序盤こそ投手戦になったものの、4回に駒澤大打線が立正大の先発・高田一仁投手(3年)を攻略。この回、打者一巡の猛攻で6点を挙げました。その後も効果的に加点し、9対1で勝利を収め、一足早く1部残留を確定させました。
スコア上では駒澤大の圧勝でしたが、立正大ナインのあきらめない全力プレーは見てる側に何が起こるか分からないという思いを抱かせ、最後まで熱くさせてくれました。
▼増井浩俊投手が初完投!
駒澤大の先発は増井浩俊投手(4年)。エース候補と下級生の時から期待されながらも、昨秋までわずか1勝となかなか期待に応えられずにいた選手です。
しかし、この日は今までの不振を晴らすかのような素晴らしい投球を披露。181センチ72キロと細身ながら、鋭い腕の振りから放たれたストレートは最速で143キロをマーク。これに、切れ味のあるスライダーを織り交ぜ、この大事な一戦に完投という形でチームの期待に応えました。 表情を変えず淡々と投げるタイプながら、絶対に打たせるか! という闘志が見ている側にも伝わってきて、技術だけでなく、精神的にもエースに近づいた印象。この秋の活躍が今から楽しみです。
▼ルーキーの林裕也選手とキャッチャー「パパイヤ」が活躍!
野手では、林裕也選手(1年・駒大苫小牧高)と山田将斗選手(3年)が目を引きました。
この日の林選手は2番セカンドで出場。4回に、打者一巡の口火を切る、鋭い当たりのセンター前ヒットを放つと、同じ回にライト前タイムリーも放ち、1イニングに2本のヒットを記録しました。バッターボックスに入った林選手は、ルーキーとは思えない程の落ち着いた雰囲気。高校時代から評判のバッティングに磨きがかかっただけでなく、精神的にも成長し、たくましくなっていました。
キャッチャーの山田選手は、的を絞らせないリードと5打数2安打2打点を記録した打撃で、増井投手を強力に援護。スタンドにいる部員からは「パパイヤ~」と呼ばれ、タレントのパパイヤ鈴木似の愛嬌ある風貌とガッツ溢れるプレースタイルでチームのムードメーカーとなっていました。
▼韋駄天・小手川喜常選手の全力プレー!
敗れたものの立正大にも好選手がいました。特に光っていたのは、小手川喜常選手(4年)です。
1番バッターの小手川選手は、転がせばセーフになるのではと思わせる俊足とベースに飛びかかるようなヘッドスライディングを披露。その様はまるで獲物を捕らえるチーターのようでした。打撃でも追い込まれてから、カットで粘れるバットコントロールを持っていて、そのしぶとさは相手チームにとって脅威です。
また、常に全力を出し切るそのプレースタイルは、技術はもちろん、気持ちでもチームを引っ張るという強い意志が見てる側にも伝わってきました。入れ替え戦では1部残留の立役者となってもらいたい選手です。
▼立正大は1部残留をかけ、入れ替え戦へ
敗れた立正大は6月3日から神宮球場で2部優勝の國學院大と入れ替え戦を行います。國學院大にはドラフト候補にも挙げられている嶋基宏選手(4年)がおり、好ゲームが期待されます。入れ替え戦では、1部への切符を手にするため、今日以上の熱いプレーが見れることは確実。皆さんもぜひ球場に足を運んでください。
★東都大学リーグプレーオフ結果
<5月26日>
駒澤大学○9対1●立正大学
★東都大学野球連盟公式HP
http://www.tohto-bbl.com/
★駒澤大学硬式野球部公式HP
http://www12.ocn.ne.jp/~baseball/
<写真>
上・初完投を飾った増井浩俊投手(駒澤大)
中・1イニング2安打の活躍を見せた林裕也選手(駒澤大)
下・韋駄天・小手川喜常選手(立正大)
(編集部・保泉)

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