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2006-03-30

春のセンバツ大会準々決勝のみどころ

第1試合 神港学園-岐阜城北

 ベスト8進出校で唯一、まだ点を取られていない神港学園と、140キロ台も記録する真っすぐとスライダーが武器の好左腕・尾藤竜一を擁する岐阜城北。ともにしっかりとした投手力があるチームです。試合の主導権を握れる先取点の行方も重要なのですが、両チームとも集中打があるので、1点の失点に固執しすぎて試合を左右しかねない大量点を奪われないように注意したい所です。

◎打撃力比較

 

 

打率

長打率

出塁率

OPS

岐阜城北

秋の公式戦

0.343

0.456

0.400

0.857

1回戦

0.160

0.240

0.276

0.516

2回戦

0.441

0.647

0.486

1.134

センバツ合計

0.322

0.475

0.394

0.869

神港学園

秋の公式戦

0.362

0.524

0.409

0.933

1回戦

0.323

0.548

0.382

0.931

2回戦

0.242

0.273

0.286

0.558

センバツ合計

0.281

0.406

0.333

0.740

 合計を見る限り、両チームとも甲子園の大舞台で秋の公式戦とほぼ同レベルの打撃力を出せているようです。しかし、投手力のあるチームと当たった時に極端に数字が低くなっていて、打撃にムラがあることが不安材料となります。
 今回は、ともに攻撃より投手を含めた守りに比較優位があるチーム同士の対戦。そうなるとやはり、ロースコアの展開が予想されます。

◎両チームのキーマン

神港学園 浅倉崇憲二塁手

 今大会5打数3安打3四球。8回打席に立って6回も塁に出ている脅威の8番打者です。また、その6回の出塁のうち、3回ホームに返って来ています。チームの総得点は6点なので、実に半分が浅倉の出塁で得たチャンスをものにしているといえます。
 左打者なので尾藤に対しては苦戦が予想されますが、四球でも何でも、とにかく彼が出塁することが勝利へ向けての必要条件となるでしょう。

岐阜城北 尾藤竜一投手

 1回戦と2回戦に先発完投。投球内容も18回を投げ被安打9、奪三振21、自責点2の防御率1.00と安定しています。センバツNO.1左腕と言って間違いないでしょう。
 また、2回戦では5打点を記録するなど打撃にも非凡なものがあります。投打の柱として注目したい選手です。
       
       
第2試合 横浜-早稲田実

 自慢の打線が不調の横浜。1回戦、2回戦ともに最終回にピンチを迎えながら1点差で逃げ切り、何とかベスト8に進出してきました。エース川角謙を筆頭とする3枚の左腕がチームを牽引しますが、そろそろ打線の奮起が待たれます。
 一方、3連戦となる早稲田実は各選手の疲労具合が気になります。特にエース・斎藤佑樹は2日間で334球を投げていて、その影響が心配です。投手陣への負担を軽減するために序盤から打線の援護が欲しい所です。トップバッターの川西啓介の出塁を足がかりにして点数を重ね、大量リードを作る展開が期待されます。

◎打撃力比較

 

 

打率

長打率

出塁率

OPS

横浜

秋の公式戦

0.360

0.625

0.462

1.087

1回戦

0.233

0.300

0.281

0.581

2回戦

0.176

0.412

0.243

0.655

センバツ合計

0.203

0.359

0.261

0.620

早稲田実

秋の公式戦

0.302

0.439

0.403

0.842

1回戦

0.200

0.267

0.333

0.600

2回戦(1)

0.220

0.360

0.350

0.710

2回戦(2)

0.212

0.303

0.212

0.515

センバツ合計

0.212

0.319

0.310

0.629

 両チームとも本来の打撃力はまだ見せていません。しかし、横浜は初戦こそ1点に終わったものの、2回戦が7点。早稲田実は初戦が7点、2戦目も7点(15回)、3戦目が4点と安打数に比べて得点の割合が非常に高く、試合巧者な部分を垣間見ます。
 どちらかの打線が爆発するか、それともロースコアの接戦になるのか。潜在能力からは試合展開に様々な可能性が考えられます。

◎両チームのキーマン

Saito_7Fukuda_1横浜 福田永将捕手

 強力打線が不振に陥っている一番の原因は、主将で4番を務める彼がまだ無安打なためと言ってもいいでしょう。秋の公式戦12試合で5本の本塁打を放った長打力はまだ影を潜めています。そろそろ奮起に期待したい選手です。

早稲田実 斎藤佑樹投手

 群馬から早実の門を叩いた大黒柱です。制球力に課題がありますがここ一番で勝負強く、マウンド度胸のよさが売りです。3連投となるため先発ではないかもしれませんが、昨日同様に試合の中盤までには必ず登板するでしょう。140キロの真っすぐとスライダー、スローカーブをコントロールよく投げ込めるか注目です。

<写真>
右・連戦となった関西との激戦を投げきった斉藤佑樹(早稲田実)
左・捕手として、中心打者として、そして主将として、チームの命運を握る福田永将(横浜)

(センバツ担当・金沢 慧)

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