春のセンバツ大会現場レポート ~9日目~
準々決勝はアルプススタンドからの様子をレポートしたいと思います。今日は3塁側のアルプス、つまり、岐阜城北と早稲田実側で観戦しました。
▼エース尾藤が完封勝利。投打がかみ合った岐阜城北がベスト4進出!
第1試合 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
神港学園 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
岐阜城北 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
1 |
0 |
0 |
× |
4 |
ともに好投手を擁し投手戦が予想されたこの試合は、岐阜城北の左腕エース・尾藤竜一が要所を締める投球で投げ勝ちました。
神港学園の先発は初戦を完封した林。立ち上がりはまずまず安定していましたが、3回、二死、一二塁のピンチから4番の丹羽将弥に二塁打を浴び2点を先制されます。さらに尾藤に四球を与えると、6番間宮大貴にも二塁打を打たれこの回3失点。神港学園は3点を追う展開となりました。
この追い上げを阻止したのが尾藤。9イニング中7回で走者を背負う決して楽ではない状況ながら、1回、2回と連続三振を奪うなど、ここぞという時の投球が冴えます。回を追うごとに神港打線の攻め手を次々と消していき、終わってみれば8安打を打たれながら完封勝利を挙げました。特に、下位打線でありながら成田戦で2本のタイムリーを放った苧坂政輝を2三振1併殺と完全に封じ込めたのが大きかったです。彼が抑えられたことにより神港学園は打線につながりを欠く結果となりました。
一方、神港学園も浅井大希、浅倉崇憲と字は違いますがまるで戦国武将のような二遊間を中心に堅実な守備を見せた好チームでした。試合前のシートノックで3試合合わせて149回ノックを受けた内野手のミスは僅か3回。正面で取れる球をノックしているためではありますが、この数字はどこよりもよかったです。
▼そのとき、岐阜城北アルプススタンドは…
さて、岐阜城北アルプスですが、雨で順延になった智弁和歌山戦に比べ、応援団が増えている印象でした。試合中盤、チアリーダーの黄色い声援がグラウンドではなくアルプスに向けられる場面があったのですが、どうやら岐阜1区選出の野田聖子議員が応援に駆けつけたようです。毎日放送で放映されている「みんなの甲子園」。このナビゲーターを務めるマナカナがたまにアルプスへ登場する時と同じくらいの大声援でした。
攻撃時のブラスバンドによる応援にはいくつかパターンがありますが、大きく分けると
①打者一人一人で応援歌を変えるパターン
②独自の応援団があり、その方式にのっとって応援するパターン
③その他
の3つに分けられるでしょう。
神港学園はこのうち最もオーソドックスな①のパターンで応援していましたが、岐阜城北は③のその他と言えます。
3つの曲をセットにし、1イニングの間はその曲をローテーションで演奏していました。
具体的には
1回 コンバットマーチ→アフリカン→ミッキーマウスマーチ
2回 タッチ→コンバットマーチ→城北ファイト(仮)
3回 アフリカン→バンビーナ→青春アミーゴ
と、この3つのローテーションパターンを繰り返していました。
また、チャンスの時は「引っ張れー引っ張れー」のコール。ただ、「レフトをー引っ張れー」と聞こえたのですが、「レフトへ」の方が正しいのではないかと…しかも打者は左の尾藤だったので、正確には「ライトへ」かな。
リードしていた事もあって全体的にいい雰囲気の岐阜城北応援団。明後日も選手同様、元気な姿で甲子園を沸かせてくれることでしょう。
▼3連戦の疲れは隠せず早実無念の敗退。横浜が大勝し8年ぶりの優勝へ大きく前進!
第2試合 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
計 |
早稲田実 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
3 |
0 |
0 |
3 |
横浜 |
2 |
0 |
4 |
0 |
7 |
0 |
0 |
0 |
× |
13 |
早稲田実の先発はエースの斎藤佑樹でした。しかし、合計22イニングを投げた関西との死闘で蓄積された疲労は隠せず、序盤から球が走っていません。本来なら140キロを超える真っすぐが持ち味なのですが、今日は速くても133キロ程度でした。
そうなると横浜打線は見逃しません。初回に2本の長打で2点を先制すると、その後は四球に盗塁も絡め効率の良い攻めで加点。5回までに13-0と勝負を決めてしまいました。
▼大学直伝、早稲田実の応援
そんな中、最後まで声をからして応援していたのが早実の応援団。途中、気合を入れるために水をかぶるなど、昔ながらの応援は最近ではむしろ新鮮に映ります。そして、
団長「荒木大輔さんが横浜と決勝で当たった時は負けている!」
応援団「そうだー!」
団長「だから今日は何としても勝たなければならない!」
応援団「そうだー!」
と、こんな感じの応援。まるで神宮球場の六大学野球そのままの風景を見せてくれました。
また、テレビでも応援用の棒が見えたと思いますが、昨年、神村学園のアルプススタンドに入った時、同じような棒を学校関係者でない人にまで無料で配っていました。というわけで、今回、早実の応援棒ももらえるのだろうと期待していたら、やはりもらえました。空気を入れ膨らませて使い、応援後は空気を抜いて持ち運び出来る応援棒。何度も使える便利な応援グッズで「紺碧の空」など早稲田伝統の応援を楽しむことが出来ました。
横浜も伝統の応援歌が多くあります。甲子園では人数がそれほど多くないのですが、夏の保土ヶ谷球場はライト側の外野スタンドまで「YOKO、横高!」の声が響き、圧巻です。
応援文化も多種多様です。シートノックのうまい所は強いという信念の元、シートノック選手権を勝手に行ってみましたが、今度は、強い所は応援もすごいという観点で各校の応援にもスポットライトを当てていきたいと思います。明日もアルプススタンドからのレポートをお届けします。
<写真>早稲田実のアルプススタンド
(センバツ担当・金沢 慧)





