早実が24年ぶり、9回目の秋季大会制覇
昨日(30日・日)に神宮第二球場で秋季東京都高等学校野球大会決勝の早稲田実vs東海大菅生戦を取材してきました。
まずは試合のハイライトを。
早実が4回裏に二死から2本のヒットと四球で2点を先制。8回に逆転を許すも、その裏、四球と死球で1死一、二塁とすると、2番小柳竜巳選手が甘く入ったスライダーをライトに弾き返し同点。さらに続く代打の神田雄二選手がセンターに犠牲フライを放ち、逆転に成功。
9回、一度はライトに退いたエースの斎藤佑樹投手が再びマウンドに上がり、最後のバッター東海大菅生の主砲、石黒隼選手を三振に打ち取り、4—3の逆転勝利。秋季大会制覇は実に24年ぶり9回目で、あの荒木大輔(現西武コーチ)以来だそうです。
この試合は、早実のいいところ、東海大菅生の悪いところがはっきり結果に表れたなぁという印象です。初回から3回まで、先頭打者を出した東海大菅生。次打者が毎回送りバントを試みるも成功したのは1度だけ。斎藤投手のフィールディングも確かにうまかったのですが、この2度のバント失敗が、なかなか東海大菅生の流れにならなかった原因でしょう。
逆に送りバントを2度防ぎ、4回表1死一、三塁のピンチを三塁牽制死で切り抜けた早実は守りから流れをつかみ、先制点を手に入れます。8回に逆転を許しますが、無死満塁を1失点のみ。ライト前ポテンヒットの得点なのですが、このときライトを守っていたのはエースの斎藤投手。ライトのレギュラー小澤秀志選手ならば無得点でもおかしくなかったあたりでした。逆転されたにもかかわらず最少失点で抑えたことにより、逆に流れは早実にいったように見えました。
また攻撃面で、この日早実が作ったチャンスはたったの2度。そう、先程のハイライトシーン以外は抑えられていたのです。ヒットもわずか5本です。5安打で4得点ですから、いかに効率よく得点したがわかります。正直、個人の実力では東海大菅生の選手たちのほうが上回っているように思えましたが、早実のチームワークのよさが、さらにそれを上回った、そんな決勝戦でした。
守りで流れをつくる早実野球は、きっと第36回明治神宮野球大会(=神宮大会)でも発揮されることでしょう。
神宮大会(高校の部)は、来春の第78回センバツ大会の選考に大きな影響のある各地区の秋季大会優勝校が出場し、センバツの前哨戦という意味合いも大きい大会です。しかも、優勝校の地区にはセンバツの出場枠も従来より1つ多く与えられることになります。
早実以外で今のところ出場が決まっている地区・高校は以下の通りです。
◆駒大苫小牧(北海道地区代表)
◆秋田商(東北地区代表)
◆高岡商(北信越地区代表)
◆小松島(四国地区代表)
関東地区=11月7日、東海地区=11月6日、近畿地区=11月6日、中国地区=11月6日、九州地区=11月3日に代表校が決定する予定です。
写真上 神宮第二球場。早実のシートノック中
写真中 早実のエース斎藤佑樹投手。粘りのピッチングでチームに流れをもたらした
写真下 優勝旗を受け取る後藤貴司主将。この日はショートの守備でチームに貢献
★日本学生野球協会
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